4月入社の人は一週間経ちましたね。お疲れさまです。よくがんばりましたね。
働くのが初めての人は慣れないことばかりで覚えないといけないこともたくさんあるでしょう。同僚の名前を覚えるのにも四苦八苦してしまいますよね?『あれっ!?この人なんて名前だっけ?』とか『佐藤さんってどっちの人だったけ?』と迷ってしまいます。それだけでも大変なのに、それ以上に覚えないといけない仕事内容が多すぎて『やっていけるんだろうか?』とか『わたしには無理だ。』と不安になってしまうこともあります。
気休め程度ですが聞いてください。。。
仕事って実は働き始めた最初の一週間が一番しんどいんです。
仕事量とか役割が増え、一番大変な時期は入社してから数年後だと思いますが、一番しんどい時期は最初の一週間です。今の時期です。
なぜかというと、
覚えないといけないことが多すぎるから。
今までとは違う新しい生活になり、身体と心が戸惑っているから。
生活が激しく変化したので対応が間に合わず、とても疲れるんです。
でも安心してください。ずっとこのまましんどいわけではありません。
慣れるまで、習慣として身につくまでです。
最初の一週間は覚えないといけないことばかりで心に余裕がなく、不安が先行します。
1カ月経つと仕事の大まかな全体像がつかめてくると思います。少しずつ生活にも慣れてきますが、習慣にはまだなっていないため疲れが残ります。(早い人は3週間で習慣が身につくそうです。)
ですが、最初ほど疲れたという感じはしないと思います。
3カ月経つと習慣として身につきます。
仕事内容の変化等に対しての疲れはあると思いますが、同じ仕事をこなしていくだけなら疲れもさほど感じないレベルになります。
この時点で最初とずっと同じ仕事をしているのに疲れが変わらない場合は、キャパオーバーが考えられます。あなたにはできない仕事内容を限界を超えてがんばってこなしている状態です。
入社したての頃って色々考えてしまうと思うんですよね。予想していた仕事内容と全然違う仕事だったり、これならできるだろうと思っていたことが実際にやってみたらできなかったり、先輩や上司に「えっ!?こんなことも知らないの!?学校で何を習っていたの!?」と驚かれたりと、うまくいかない体験をすると思います。
そのたびに『自分はこの仕事は向いていない。』、『わたしには無理だ。』と考えてしまうと思います。
でもね、そんなに落ち込まなくても大丈夫です。
初めての職種ならできなくて当たり前なんです。
初めての職種で最初からできるほうが異常です。
あなたの周りにはその職業について何年も、あるいは何十年にもなるスペシャリストばかりなんです。そんなスペシャリストたちの中に放り込まれて、いきなり即戦力なんてほとんどありません。
バイトで働いていたから・・・
学生時代に勉強していたから・・・
そんなものほとんど役に立ちません。
役に立たないは言い過ぎかもしてませんが、そんなものではスペシャリストに対抗できません。ないよりはマシだというだけです。
実戦経験には敵いません。
先輩や上司はその仕事内容に関しては、あなたの何倍も、何十倍も苦労しています。苦労を体験し、どうすればいいかを模索し、失敗を重ねながらも一つ一つ成長してきた人たちです。
その仕事に関して言えば百戦錬磨の猛者たちです。新米のあなたが勝てるわけはありません。
ゲームでいうならレベル1や2の状態でレベル70や80の人の輪の中に入れられるわけです。
敵うわけないでしょう??
だから、最初はできなくても落ち込む必要はないんです。できなくて当たり前なんです。
あなただけではありません。皆が通ってきた道です。先輩たちの誰もが通ってきた道を今度はあなたが通っているんです。
入社して1年ぐらいの先輩ならあなたの気持ちをよくわかってくれると思います。苦労したのがまだ近い記憶だから。
入社して10年以上の先輩なら少し難しいかもしれません。できている経験を積んでいくとできなかった経験が遠ざかります。できなかった頃の自分を忘れてしまうんですね。
自分もできなかったのに「なんでこんなこともできないんだ。」とか、「俺が入社したての頃はもっと・・・」と責めるようなことを言ってくる人もいます。
自分が当たり前にできるようになると、できなかったときのことを忘れてしまう人もいます。
今の自分が基準となって過去の自分がどうだったかを考えていないんです。
自分のときは1カ月以上かかって覚えたことを1週間で覚えろと言ってくる人も少なくありません。そして覚えられなければ、覚えられないことを不思議に思い『なんて使えない奴なんだ。』と勝手に評価されます。人手不足の職場なら特にその傾向が強いです。
こちらからしたらいい迷惑です。
もしかしたらあなたは今こんな状態かもしれません。
理不尽でしょう?
だから気にする必要はありません。
あなたは新米なのだから。新米はできないことが当たり前です。
生まれて間もない赤ちゃんがハイハイや立ち上がり、歩くの過程を通らずにいきなり、走る、飛び跳ねる、逆立ち歩きなんてできないでしょう?(ハイハイの過程をとばす赤ちゃんもいるそうですが、親はいきなり歩けるようになることを期待していなかったでしょう?「この子は私の子なんだから、ハイハイなんかしちゃいけない。今すぐ歩けるようになりなさい!」と叱る親、いないでしょう?)
それと同じです。
できないのが悪いんじゃありません。
できなくて当たり前なんです。
だから自分を責めないでくださいね。過度な期待に応える必要はないです。いえ、期待というほど信頼関係があるわけではないのでこの場合は要求ですね。単なる相手都合の命令です。応えようと思わなくていいです。
あなたが応えてあげる必要はありません。
・・・
とはいえ、しんどいですね。辞めたくなる気持ちも痛いほどわかります。
でもまずは習慣となる3カ月を目指してみませんか?今は辞めたいという気持ちが強いかもしれませんが、ほんの数日で辞めてしまうのももったいない気がします。まだあなたは、その仕事のことを全然知らない状態です。わかった気になっているだけです。3カ月働いてみると思い描いていた仕事かどうか、自分に合っているかどうかなど、見えてくるものがあると思います。
本当にもう無理だと思っているのならすぐに辞めたらいいと思います。でもまだ悩んでいる状態なら辞めることは保留にしてもいいのではないかと思います。
とりあえず続けてみて、それでもそのときにも辞めたいと思う気持ちが強かったのならそのときに辞めたらいいんです。
辞めることは逃げ出すことだと感じる人もいますが、悪いことではありません。
辞めることは勇気のある決断でもあるんです。
辞めてはいけない、辞めなくちゃいけないと感じているときは心が疲れてしまいます。『どちらでもいいんだ。なるようになる。』と考えるだけでも重たい心は軽くなると思いますよ?
心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。
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