苦しい時こそ笑えは間違い!本当に苦しかったら笑わなくていい。

笑うことっていいことですよね。笑うことによって気分も晴れるし、リラックス効果もある。落ち込んでいるときにもちょっとしたことで笑えると心が軽くなります。

笑う門には福来るということわざもあるように、「苦しい時こそ笑え!」、「辛い時こそ笑え!」という声もよく聞きます。

 

でも、違います。

 

本当に苦しかったら笑えません。





苦しいときに泣くのは前に進もうとせず立ち止まっている悪いことで、苦しいときに笑うことこそが前に進む正しい姿勢だと世の中は訴えかけてきます。泣いてばかりなのは悪いことで、苦しくても我慢して笑うことが大切なんだという認識の人がほとんどなのではないでしょうか?

映画、ドラマ、小説、漫画、などもそういう作りの物が多いですしね。

 

「いつまでも落ち込んでいたって仕方ないんだから。」、「クヨクヨするな!そんな態度だと不幸を呼び込んでしまうぞ!」と幼少のころからそうやって育てられてきた人も多いのではないですか?

 

言っていることは正しいんです。たしかに、じっと立ち止まって泣いていたって状況は変わりません。だから無理に笑顔を作ってでも、その場所から動くことが大事だというのもわかります。

苦しいときほど『まだ大丈夫だ。笑える。』、『笑えるからわたしは大丈夫!まだやれる。』と自分に言い聞かせる人もいます。それが正しい姿なんだと信じて、苦しいときほど笑おうとする人たちがいます。

 

そんな人たちに一言いいたいのは

「あなた、全然大丈夫ではないですよ?危険な状態ですよ?」

ってことです。

 

まだ笑えるってなんですかね?

いつ笑えなくなるのでしょう?自分でも予期してますよね?もう少しで笑えなくなると。

今はまだ、大丈夫かもしれません。でもいつか大丈夫ではなくなります。

というか、本当に今は大丈夫なのでしょうか?今の時点で大丈夫ではないのではないですか?

 

 

歯を食いしばって笑っていませんか?

 

たしかに、苦しいときは笑うことによって気分が晴れます。ほんの少し心が軽くなり、ほんの少しだけ前が見えるようになります。

でもね、苦しすぎるときは笑わなくていいんですよ?

 

心を痛めている方は、苦しい状態ではないんです。

苦しすぎる状態なんです。

 

重たい荷物を背負って登山します。山頂までもう少しです。ですが苦しいです。このときは笑ったらいいと思うんです。

でも、あなたはいま、成人男性に力いっぱい首を絞められています。そんな状態で笑えますか?笑っている間に殺されちゃいますよ?

そもそも映画とかアニメでは首を絞められて笑いながら最期を迎える人がいますが、あれって可能なんでしょうか?苦しんでいる顔で笑うことって、実は一番筋力を使うんじゃないですかね?

そんなことに力を使うよりも、首を絞めている手をふりほどこうとする方が大事ですよね。

 

 

まだ笑えるというのは我慢をしている状態です。

 

笑うことによってその瞬間だけは気持ちが少し楽になるんです。ですが、時間が経つと我慢していた反動で心にダメージが残るんです。

苦しいときに笑うことって実は、その場しのぎの効果しかなく、持続できないんです。持続できないというか、それをしてしまうことによって、かえって後で、よりつらい思いをしてしまうことになるんです。

 

お葬式で泣けなくて、気丈にふるまって、何日か後になって一人で壊れるほど泣き続けるといったパターンよくあります。

あれってお葬式の時に泣いていたら、そこまで泣かなかったんじゃないですかね?無理に我慢をしてしまったからその反動で、より感情が揺さぶられてしまったんだと思います。

 

無理をしてまで笑うメリット、ありますか?

 

 

そもそも笑顔って楽しいから自然と笑顔になるんです。

 

笑顔になると楽しい気分になるから笑えというのはなにか違う気がします。

『僕は楽しいんだ!』、『わたしはつらくない!』、『俺は嬉しい!』

違います。

そう思い込もうとしているだけです。本当は

「あなたは楽しくない」、「あなたはつらい」、「あなたは悲しい」

そんな自分の気持ちに蓋をして、誤魔化してしまうんです。

 

あなたの心にしてみれば、「助けてー!!」とあなたにSOSを出したのに、あなたは「大丈夫。大丈夫。」と助けることなく見捨てている状態です。

心からしてみたらあなたは『鬼』や『悪魔』のように見えているかもしれませんね。

 

今の若い人は知らないかもしれませんけど、熱湯コマーシャルってテレビが昔あったんですよね。熱々のお風呂にどれだけ我慢して入っていられるか、入っていた秒数だけテレビで宣伝できるっていう番組が。
よく芸人さんもチャレンジしていたのですが、お風呂に入る人からしたら熱いからすぐに出たいわけです。だけどそれだとテレビ的に面白くないんですよね。だから周りがお風呂から出ようとする人の肩を抑えて出るのを妨害するわけです。一刻も早く脱出したいのに上から悪魔が押さえつけてくるわけです。

あなたの心からすれば、あなたはそんな妨害をしてくる人に見えているかもしれません。

 

 

もう少し自分に素直になってもいいのではないですか?

 

たしかに笑うことってすごくいいことだと思います。笑うことによって寿命が延びるとまで言われていますしね。

まったく笑わずにいたら心もどんどん沈んでいきます。気力もなくなってきます。ネガティブ思考が増え、暗い感情に支配されてしまいます。

ですが、

 

無理をしてまでも笑う必要はないんですよ?

 

そこまであなたが我慢をする必要はどこにもないんですよ?

 

 

人間なんです。どうしても笑えないときはあります。絶望に沈んでしまうこともあるかと思います。

そんなときは反抗せず、絶望に沈んだらいいと思うんです。

 

本当に苦しいときに笑うのは逆効果です。

 

『まだ大丈夫!』は実際には大丈夫ではありません。

限界を超えているのにそれに気づかないふりをしているだけです。

あなたの心の声を無視して、意志の力で自分を動かそうとしているだけです。

 

そもそも笑うことって難しいことじゃないんです。気がついたら自然に笑っているんです。無意識なんです。

笑うのが難しいと感じるようになっているのは危険な状態です。

 

そうなってしまったのは、あなたががんばりすぎてしまったから。我慢しすぎてしまったから。

 

もう、がんばるの、やめませんか?

もう、我慢するの、やめませんか?

 

いままでオーバーワークにも必死で耐えてきたんです。がんばってきたんです。そろそろ休むという選択をしてもいいのではないですか?

 

 

心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。





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