自分さえ我慢すればうまくいったのに。我慢が足りなかったと後悔する前に。

自分にとって悪い結果になった際に『私が我慢できてたらよかったのに・・・』、『どうして僕は我慢できなかったんだ・・・』と後悔した経験ってありますか?

『自分がもっとできていたら、こんなことにはならなかったんだ・・・』、『どうしてあのときちゃんとやらなかったんだ・・・』と後悔や過去の自分に怒りを覚えたことはありますか?



これね、誤解なんです。

 

・・・
あなたはしなかったんじゃないんです。

 

あなたはできなかったんです。

 

 

悪いことが起こってしまったので、それを防ぐのには『あのとき、ああしていればよかったー。』といまになって思うだけで、過去のあなたにはそれができないことだったんです。

過去のあなたは怠け者ではありません。いまにして思えば『回り道ばかりしていた。回り道をせずに一直線にやればできていたのに・・・』と思ってしまうだけです。

 

 

過去の自分を過大評価しています。

 

過去の自分は所詮あなたです。今のあなたと似たような性格、能力です。

 

 

本当にあのときのあなたにできたことなんでしょうか?
そのときのあなたも、今と同じく一生懸命生きていたんじゃないですか?

 

・・・
それでも当時のあなたにはできないことだったんじゃないですか?

 

我慢も同じなんですよ。

 

たしかにあなたが我慢をしていたら、うまくいくこともあったかもしれません。
あなたが我慢をしなかったから、うまくいかなかったのかもしれません。

 

我慢ってできないことではないと思います。やろうと思えば誰でもできます。100メートルを10秒で走れと言われているわけじゃないし、3日で中国語をマスターしろと言われているわけでもありません。

ただ、嫌な思いをしても耐えろと言われているだけです。

誰でもできるでしょう??

・・・

・・・

でもね、よくよく考えてみてください。

 

 

あなたが我慢をする必要はあるのですか?





『自分さえしていれば、~できていた。』

そうですよね?今、そう思っていますよね?

 

では聞きますが、

「当時のあなたは、そんなこともわからないぐらいバカだったのですか?」

 

 

今は賢くあれこれ考えて、自分のせいだと思っているあなたが、当時はそんなことになることもわからないぐらいバカだったのでしょうか?

 

ちょっと毒舌入りましたが、そうじゃないですよね。

 

 

当時のあなたも自分さえしていれば、こんな結果にならないことを理解していました。

それでもできなかったんです。

 

 

『もっと我慢していたら~』、『もっと努力していたら~』と思ってしまうのは無理はありません。それができていたのなら、こんな結果にならなかったのですから。後悔もしてしまいますよね。

 

でも、実は後悔する必要もないんです。

 

あなたは最善を尽くしていた。それでも防ぐことができなかった。ただそれだけです。

もともと無理なことだった。それだけです。

 

 

我慢や努力っていうと根性論になってしまいますが、本当にまったく我慢もせず、努力もせず、あなたは過ごしてきたのでしょうか?

・・・
違いますよね??

 

本当にそうだったのなら、こんなにも自分を責めていないです。

 

あのときのあなたは、精一杯既に我慢していたんです。

あのときのあなたは、目一杯既に努力していたんです。

 

そのことをあなたは忘れていませんか?

 

 

結果だけ見て、あんなにがんばっていたあなたを責めていませんか?

『もっとしていれば・・・』

 

 

それができないほどあなたは追い込まれていたんでしょう?

 

 

そこまでがんばっていたのだから、『よくがんばったよな・・・』とたまには自分をいたわってみてはどうですか?

 

あなたのがんばりは、他ならぬあなた自身が一番知っているでしょう?

 

 

苦しいのにがんばってきた自分、『しんどかったな。』とねぎらってあげませんか?

 

つらいのにもっとつらい目にあおうとしている自分、『もうがんばらなくていいんだよ。』と声をかけてあげませんか?

 

 

他の人はね、別に結果だけで判断をしてもいいと思うんです。3点足らずに試験に落ちたのなら、3点分の努力が足りないからだと判断してもいいと思うんです。

 

でも、

 

あなただけは、そんな判断をしたらいけないと思います。

 

 

結果だけで判断をしてはいけません。あなたが少しでもがんばったという気持ちがあるのなら、そのがんばりをみてやらないといけないと思います。

 

他の人は、あなたのがんばりを知らないんですよ?

 

あなただけが、あなたのがんばりを知っているんです。

なのにあなたまでそこから目をそらしてしまったら、報われないですよ?

 

 

あんなにもがんばってきたのに。

こんなにもがんばっているのに。

 

 

我慢しなくちゃいけない場面というのもたしかにあります。葬式の席でゲラゲラ笑うわけにはいきませんし、上司からの注意を鼻くそをほじりながら聞くわけにもいきません。

場面場面で我慢が求められることはあります。

 

ですが、ずっと我慢をして生きていかないといけないわけではありません。

 

あなたが我慢をしなくてはいけない場面は、あなたが想定しているよりはるかに少ないかもしれません。

 

 

我慢をして生活してきた辛抱強いあなた、意外と我慢って正しくないかもしれませんよ?

いつか我慢してきた自分をいたわることができたらいいですね。

 

 

心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。

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