『自分は幸せになってはいけないんだ。』と思ったことはありますか?
お父さんの期待に応えられなかった。こんな自分は幸せになってはいけない。
お母さんを助けられなかった。こんな自分は幸せになってはいけない。
妻に負担をかけて自殺させてしまった。こんな自分は幸せになってはいけない。
夫を裏切って不倫してしまった。こんな自分は幸せになってはいけない。
彼氏の理想の彼女になれなかった。こんな自分は幸せになってはいけない。
親友を見捨ててしまった。こんな自分は幸せになってはいけない。
などなど。
この自分は幸せになってはいけないというのは、想像以上に厄介なんです。
まずね、
無意識に自分に苦しい選択をしてしまいます。
本人は自分の意思でやりたいことを選んでいると思っているのですが、自分につらい選択をわざわざ選んでしまいます。
相手を幸せにできなかった罪人なのに、そんな自分だけが幸せになることは許されない。幸せになってはいけない。
こんな思考回路ができてしまいます。
自分はやらないといけないことをできなかったのに、そんな極悪人の自分は罰せられないといけない。
これが罪悪感の正体です。
自分さえしっかりできていたら、相手は幸せになれてたはずなんです。
自分がしっかりできなかったから、相手を不幸にしてしまったんです。
改めて言葉にするとすごく傲慢ですよね。
でもこの罪悪感って、あなたが優しい人の証明でもあります。
相手のことを思いやる気持ちが強い人が抱く感情なんです。
相手のことをなんとも思わないような人が、『自分がしっかりできなかったから相手を幸せにできなかった。』なんて思うはずがありません。
そこには必ず相手のことを思う優しさがあったはずです。
『なんとかしてあげたかったのに、できなかった。見捨ててしまった。』
『自分の判断が間違っていたために、相手にすごく迷惑をかけてしまった。』
これって相手のことを思っているから出てくる気持ちなんです。
自分のことだけしか考えていないような人なら、罪悪感を感じることはありません。
この罪悪感ってかなり厄介です。
なかなか消そうと思っても消えません。
罪悪感を乗り越えるのは、口で言うほど簡単なことではありません。
このなかなか消すことができない罪悪感なのですが、消すことができないうちはすごくしんどいです。
自分のことを犯罪者だと思っているのだから。
たとえ社会的には無罪となっても、自分の中では有罪なんです。
罪は償わないといけない。だけど誰もその機会を与えてくれない。
ではどうするか?
自分でその機会を作るしかないんですよね。
誰も罰してくれないなら、自分が罰するしかないんです。
自分は悪いことをしたと決めつけて、徹底的に自分をいじめ抜きます。
社会的には無罪なこともずるをしていると思い、そのぶん、より厳しく自分を痛めつけます。
『お前は罪人だ!』、『罪を償え!』『怠けるな!』、『幸せになるな!』
こんなことを心の底では考えています。
これがあなたが物事を判断するベースとなります。
なにを選択するにしても『自分は罪人だから・・・』と考えて行動するようになります。
自分は罪人だから、これはしてはいけない。
自分は罪人だから、これはしなくてはいけない。
なにを判断するにしても罪人の義務と責任で判断をしてしまいます。
自分のしたいことややりたくないことで判断をすることが、できなくなってしまいます。
こうなってしまうと人生の目的が贖罪となってしまいます。
罪を償うために生きて、罪を償うまでは幸せになってはいけなくて、罪を償う為にも不幸を背負い込まないといけません。
でも罪悪感を感じてしまう人は自分に厳しい人が多いんです。
人のせいにすることができずに、自分のせいにしてしまう人たちなんです。
そんな自分に厳しい人たちが罪を許せるようになるには、一体どれくらいの時間がかかるでしょう?
その過程であなたはもうボロボロになっているんですよね。
でもこの罪悪感は心の奥に居座ってしまい、なかなか取れません。
無意識に不幸になる選択をしてしまい、どんどん生きるのが苦しくなってしまいます。
自分に罪なんてないんだということを理解できればいいのですが、そんなことをしてしまったらいい加減な人間になってしまうと思ってしまいます。
罪悪感から解放されるにはスッキリすることが一番だと思います。
『わたしには罪はないんだ。考えすぎていただけか(笑)』
『こんなにも罪を償ったんだ。もう罪はなくなった!』
スッキリすることができたら罪悪感が消えていきます。
そのスッキリするための方法なのですが、、、
誰か相談できる相手がいる人は相談をしてみましょう。
罪悪感は一人で抱え込んでしまっているから苦しいんです。話を聞いてもらうだけでも罪悪感が減っていきます。気持ちの整理ができてきます。
一番効果があるのは罪悪感を感じている対象に「なんだ?お前、そんなこと考えていたの?バカだなー!」と笑い飛ばしてもらえたら一番なのですが、現実はそんなにうまい話ばかりあるわけではありません。
「そうだよ!お前のせいだよ!お前のせいでこっちはこんなに苦しんでいるんだよ!絶対に許さないからな!一生かかってでも罪を償ってもらう!!」なんてこともあります。
だからまずは、
自分の味方になってくれそうな相手に相談してみましょう。
客観的な事実は関係なく、あなたの味方になってくれるであろう相手を選んで、相談してみましょう。
一人で抱え込んでいると罪がどんどん大きくなっていくことがあります。
反省を全くしていない人になら罪をわかってもらう必要もあるかと思いますが、あなたの場合は反省のし過ぎです。
心を壊してまで罪を抱える必要はないのではないですか?
あなたは幸せになってもいいんですよ?
心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。
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