『変わりたい!』、『変わらないといけない!』と思ったことはありますか?この『変わる』って簡単そうで意外と難しいんですよね。
・・・意外とというか、かなり難しいです。
どんなに一大決心をして臨んでも、自分の満足のいく結果が出る前にやめてしまうこともよくあります。強い意志をもって変わろうと挑戦したのに、途中で挫折してしまうことがよくあります。
そうすると、呪いのような言葉が自分の頭に浮かんできます。『こんなこともできないのか!』、『どうして自分は最初だけしかやる気にならず、すぐにやめてしまうんだ。』といった自分の不甲斐なさを呪う言葉が出てきます。
まだね、やめてしまうことに大きな理由があればいいと思うんです。
自分は変わりたいと思ってこれだけがんばってきたけど、こういう理由があって変われないとわかった。変わらないほうがいいとわかった。
やめる理由がはっきりあるほうが納得できますし、変われなかった落ち込みを少なくできます。
ただ、そうじゃなかったとき、やめる理由が特になく、自分の意志が続かなくてやめてしまった場合は、心にしこりが残ります。
言い方は悪いですが、やめるのに理由がなく、自分が変わる努力を続けるのがしんどくなったため、楽をしたいがためにやめてしまうと、心にしこりが残ります。
それが一度や二度ではなく、何度も続いてしまうと自分の意志の弱さに嫌気がさしてしまいます。新しいことに挑戦したいと思っても『どうせ自分は続かないから・・・』と、挑戦をする前にあきらめてしまうようになります。
自分の期待を何度も裏切ってきたので、自分を信用できなくなってしまいます。
なにかを続けることに対して、自信が持てなくなってしまうんですね。
そうなると悪循環です。
続けるかやめるかの選択をするときに、やめるほうを選んでしまいやすくなってしまいます。
やめてしまう理由に『どうせ自分だから』という大義名分が成り立ってしまいます。
・・・
でもね、『どうせ自分だから』は大義名分としては成立しないんです。たとえ成立してもそんなことばかりをしていたら、自己否定をし続けていることになり、自分が傷ついてしまいます。
心にしこりを残さなないために、心の安定を求めて自分を傷つけてしまう。
これでは本末転倒です。
でも、もう一度考えてみてください。
・・・
・・・
やめるのに理由が必要ですか?
理由もなくやめてしまうのは悪いことですか?
ダイエットをしても三日坊主
禁酒をしても三日坊主
禁煙をしても三日坊主
こんなことよくありませんか?
・・・
よくあることですよね?
これってほとんどの場合が自分の意志でやめる選択をする、続ける選択を放棄していますよね。ダイエットのやりすぎでドクターストップがかかれば別ですが、それ以外はやめる選択をする理由がないですよね。
自分が食べたいから、自分が酒を飲みたいから、自分がタバコを吸いたいから、
『自分が~たいから』やめてしまうんです。
自分の都合です。
でもこれって、本当に悪いことなんでしょうか?
そんなにいけないことなんでしょうか?
三日坊主ってなにか、すごく悪いイメージがあると思うんです。続けることに意味があると言われるように継続することが美徳で、途中で投げ出してしまうと、意志が弱いダメな人ってイメージがあると思います。
そして三日坊主になってしまったら自分にダメ出しをしてしまうんですね。
『三日坊主になってしまう自分は情けない。』と。
・・・
でも、ちょっと待ってください。
落ち込む前にストップです。
そもそも前提が違います。
人間は三日坊主になることのほうが当たり前なんです。
継続できる人のほうが少ないんです。
三日坊主になったからダメじゃないんです。
三日坊主にならなかったらすごいんです。
強い意志が必要なことを、人間は続けることができない生き物なんです。
学生時代、試験勉強で一夜漬けした経験はありませんか?睡眠不足になってしまい結果も散々。返ってきたテストの答案用紙を見て『よし!一夜漬けをしたってしんどいだけだし、毎日コツコツ勉強しよう!!』と思うんですよね。
・・・続きましたか?
テスト後になると毎回同じセリフを言っていませんでしたか?
『今度こそは!』と。
今までしてこなかったことに新たに取り組むことって、口で言うほど簡単なものではないんですね。その変化が大きければ多きいほど、負担も大きくなります。
だから
変われないあなたが弱いんじゃないんです。
変われないあなたが普通なんです。
極端な言い方をするなら、
『変われる人が異常なんです!』
ちょっと歪んだ見方ですが。
でもそれほど、変わろうと決意して変わるのは難しいです。
あなたは人生で成長してきました。変わってきました。
今回はあなたの人生で、変わってこなかった部分を変えないといけません。
そう書いたらどれだけ難しいかがわかるでしょ?
目標を高く設定しすぎると、途中で投げ出したくなってしまいます。また、少しは変化をしていても、できなかった結果だけを見て『変われなかった。』、『自分はダメだ。』と自己評価を下げてしまいます。
変わっていない部分にばかり目を向けると、変わっている部分が見えてきません。
途中でやめてしまっても、どこか変わっている部分があったのではないですか?
いつもより長く続いたとか、無理だと思っていたことをやってみようという気になったとか、どこかにわずかでも変化はありませんでしたか?
それは気づかないくらい、見落としてしまうくらい小さな変化だったのかもしれません。ですがその変化って、実はすごいことなんじゃないですか?
変わらなくても生きてこられたんです。
変わらなくても生きていけるんです。
それなのに、わざわざ『変わる』という決意をした時点で、あなたは実はすごい人なんじゃないですか?
結果ももちろん大事ですが、過程を見失わないでください。
あなたはきっと、自分が思っているほどダメな人間じゃありませんよ。
心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。
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