挫折、味わいたくないものですが、生きていたらほとんどの方が一度は経験するのではないでしょうか?
ある目標をもってがんばっていたのだけれど、それが叶わないとわかってあきらめる。
あきらめて終わりならいいのですが、『自分はできなかった。自分はダメな奴なんだ。』とひどく落ち込みます。
軽度の挫折ならまだいいのですが、重度の挫折になるとそれこそ心が折れてしまうことがあります。
挫折というのは結果が全てです。
やろうとしたのに無理だとわかりあきらめた。
あるいは最後まであきらめずに続けたけど、自分が期待している結果が出なかった。
自分がしなくちゃいけないことなのに逃げ出した。
『一体どうして?』、『なんでできなかったんだ!』と自分を傷つけます。
結果だけを見てしまいます。
自分を責めて否定してしまいます。
でも・・・
過程も重要ではないですか?
あきらめたのはなぜでしょう?
無理だと思ったからです。
期待している結果?
それに向かって行動していたあなたは無意味なのでしょうか?
自分がしなくちゃいけない?
本当にあなたがしなくちゃいけないことだったのですか?
できなかった結果にばかり目が向いてしまって、それに向かって努力した過程を見てないんですね。
告白しようと思ってやめたのは?
彼氏がいることを知ったから。
司法試験に合格できなかった。
勉強していた知識は自分の役に立ちませんか?
彼女を幸せにできなかった。
他の人が彼女を幸せにしてくれるでしょう。
あなたはそうなりたくて、必死に行動したんです。
あなたはそうなりたくなくて、必死に行動したんです。
だけど結果を見れば行動してない状態と同じになってしまった。
なりたかったけど、なれなかった。
なりたくなかったけど、なってしまった。
でも、本当にあなたは、行動する前のあなたと同じでしょうか?
結果だけを見るというのならそれこそ、
行動する前のあなたに比べて、行動したという結果が残りませんか?
あなたがなにもせずにその結果を迎えてしまったのならともかく、あなたはたとえ少なくとも、たとえ小さくとも、たとえ短くても行動したのではないですか?
自分のできる範囲でがんばったのでしょう?
なら、仕方ないじゃないですか。
それはあなたにはできないことだったんですから。
ただ、なかなかそういう風には割り切れないものなんですよね。『もっとしていれば・・・』と思ってしまいます。
そうですね。実際、もっとしていれば結果は違ったかもしれません。
ですが、今になって思うだけで、そのときのあなたはそこまでできなかった。
なぜできなかったのでしょう?
そこまでやる価値を見出せなかった、そもそも無謀だとあきらめていた、体力や精神力的に無理だった。理由は色々あると思います。
でも、あなたに知っておいてほしいのは、
あなたはあなたのできることをしたんです!
あなたのできる範囲で行動していたんです。
結果を出そうと当時にできる限界まではあなたはしていたはずなんです。
それでも届かなかったんです。あのときのあなたでは結果を出すのはできなかったことなんです。
自分を責めないでください。
あなたはなにもできない人ではありません。
あなたは無力ではありません。
こう言われてもなかなか『僕のせいじゃない。僕はなんでもすることができる。』と急に思うことは難しいでしょう。
挫折をしてしまった人は自分に失望し、社会に不条理を訴えます。
こんな状態で『自分は悪くない』とはなかなか思えないでしょう。悪くないと言い聞かせてもことあるごとに『あのときできなかった』と思い出すかもしれません。挫折をしたことがコンプレックスになるときもあります。
この状態になるのはつらいんですね。ならどうすればコンプレックスにならないようにできるのでしょう?
とことん自分を責めてください。自分を責めないでくださいと言われて気持ちがモヤモヤするときは、まだ自分を許せる段階ではないのかもしれません。あなたは自分を責めたいのですから、気が済むまで、とことん、自分を責めて責めて責め抜いてください。
そのうち、自分でも『ここまで責める必要ないんじゃないか?』、『なんで私が責められなくちゃいけないんだ。』と思えるようになると思います。そこまで自分を責め抜いてください。この状態になったらすごいんですよ!
逆襲の力と言ったら聞こえが悪いかもしれませんが、負けたくない、這い上がるぞという『心の底力』です。心の底力が発揮されたときは通常時と比べて物凄い力を発揮します。できないと思っていたことができるようになります。
やっても無理だと思っていたことに挑戦できるようになります。
そう、あきらかに挫折を味わう前の自分より数段強い自分になれます。挫折をして打ちのめされた後、弱い自分でフラフラ状態で立ち上がるんじゃないんです。『俺はまだまだこんなもんじゃないぞー!』と、あきらかに倒れる前より力が湧いて復活します。
挫折をしてしまうことはあると思います。そのときはつらい思いをしますし、自分が情けなくなると思います。
挫折をしないのならそれが一番ですが、もし仮に、挫折をしてしまったとしても、あなたは落ち込んだままでは終わりません。
いつまでも暗闇の中にいるようなことはありません。必ず、前以上の力で復活します。ですから、落ち込むときは安心して落ち込んでください。大丈夫です。その先には以前より進化したあなたが待っているはずです。
心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。
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