人の言葉に過剰に反応してしまうことってありませんか?
相手が何気なく言った言葉を必要以上に重くとらえてしまったり、必要以上に強く反論してしまったり。相手は言いたいことを言ってスッキリしているみたいなのに、自分だけがいつまでも引きずってしまっている。
そのことでひどく悩んでしまったりしたことはありませんか?
あれってどうしてなのでしょうか??
自分を守りたいからです。
自分の心を守りたいから過剰に反応してしまうんです。
自己防衛としては正常な反応です。
ただ、自分が過剰反応をしていることを理解しているときは、自己防衛の正常な反応だとは思えません。器の小さい人間、臆病者のように感じてしまいます。ひどくみじめな気分になってしまいます。
過剰反応をしてしまうことは元々の性格も影響しますが、きっかけがあることも多いんです。
ある日玄関のチャイムが鳴りました。宅配便の格好をした男性でした。鍵は普段から施錠していません。何気なくドアを開けると相手はナイフを持っていました。宅配便のふりをした強盗でした。生きた心地がせず、怖い体験をしました。
あなたは今度からチャイムが鳴ると身体がこわばってしまいます。何気なくドアを開けることは二度とありません。玄関は常時施錠しています。相手の要件を伺い、ゆっくりとドアを開けて来訪者の様子を確認します。
片手に金属バットを持って。
こんな感じなんだと思います。
怖い体験やつらい思いをしたから神経が過敏になっているんです。
気にしすぎているんです。
これってすごく疲れるんですよね。
周りのことを敵だと思っているから。
いつ誰が襲い掛かってくるかわからないから、金属バットを手から離せないんです。
一人にならないと気を休めることができないんです。
しかも周りからはおかしなヤツと思われてしまいます。
いつも金属バットを片手で持っている人。そんな人、危険すぎます。近寄りたくないですし、できれば距離をあけたいと思われてしまいます。
なにより、あなただけでなく、相手もあなたといると緊張するんです。
当たり前ですよね。
近くで金属バットを持って自分をにらみつけてくる人がいる。
相手からしてみたら、いつ殴りかかってくるかヒヤヒヤです。一つ一つ考えて言動をします。
要注意人物として特別扱いをされてしまいます。
その場限りの相手ならまだいいですが、長い付き合いをしなければいけない相手とならその関係性はマイナスに働きます。
特別扱いをしなければいけない人間とずっと一緒にいるのって疲れるんです。
友人と一週間同じ部屋で生活しないといけないのと、会社の上司と一週間同じ部屋で生活をしないといないのと。どちらが精神的に疲れるかは考えるまでもないですよね。
相手はあなたのことを苦手な人として認識してしまいます。
相手が苦手意識をもって接してくるので、あなたも居心地が悪いんです。あなたも相手に対して、一緒にいても楽しくない人、苦手な人になってしまいます。
それが特定の個人に対してなら普通のことなんですが、あなたの場合はアンテナの感度が高すぎるんです。一人二人の話ではなく、大多数に向けて警戒心をむき出しにしている状態になっているんです。
そうなってくると周りの空気が変わってきます。
『いつ自分を攻めてくるかわからない。大人しく目立たないようにしてやり過ごそう。』となり、相手から関わってくるのは必要最小限になってしまいます。
孤立してしまいます。
誰もあなたのことを理解してくれないし、わかろうともしてくれないんです。
あなたと周りに大きな溝ができてしまいます。
孤独感を感じてしまいます。
ただ一つ覚えておいていただきたいのは、皆には悪気はないんです。皆があなたにいじわるをしてやろうと結託しているのではなく、一人一人はバラバラなんです。ただ一人一人が、あなたに対して同じ行動をしているだけなんです。
あなたに緊張しているだけなんです。
これの予防法は金属バットを持ち歩かないことなんです。
敵なんていないんだと理解することなんです。
『あいつは俺の敵だ!』、『あの人はわたしの敵。』と思って接するから、実際に敵になってしまうんです。
金属バット、捨てちゃいましょう?
敵なんかいません。
敵を作っているだけです。
たしかに全ての人があなたの味方ではありません。
でも、全ての人があなたの敵だということではないんです。
もう一度それを信じてみませんか?
過剰反応をしてしまうと、相手も過剰に反応してきます。
お互い疲れてしまいます。
そうなるとお互い相手のことが苦手になってしまいます。
悪循環です。
まずはあなたから変わってみませんか?
相手に『どうして?』ばかりを求めても、変わってはくれませんよ?
金属バット持ち歩かないと不安ですか?家に置いていくわけにはいきませんか?
怖いですよね?
金属バットがないと安心できないですよね?
でもそれが余計に周りのあなたに対する警戒心を強めているんです。
あなたも相手も心を疲労させてしまいます。
でも、いきなり金属バットを家に置いていくというのも難しいです。
あなたにとって周りは皆武器を持っている人なんですから。金属バットでも心もとないのに、それを持ち歩かないなんて耐えられないかもしれませんね。
まずは木製バットを買いに行きませんか?
しばらく木製バットで慣らしませんか?
徐々に徐々に殺傷能力の低いものに持ちかえていきましょう。
周りが襲ってこないことを確認しながら。
敵なんていないことを確認しながら。
なにも持ち歩かないことに不安なら、そこまで目指す必要はないと思います。
最終目標はしゃもじを持ち歩くぐらいでいいんじゃないですか?
過剰反応をしてしまうのは、原因が外部にあることが多いです。つらい体験や悲しい思いをしたことがあるから金属バットを持ち歩くようになったんです。
最初は外からの刺激でした。
あなたが悪いわけではありません。
でも、今、過剰反応をしてしまうことに悩んでいるのなら、そろそろ周りを信じることにチャレンジをしてみてはいかがですか?
心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。
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