人生って選択に迷う場面が多々あると思います。
どちらを選ぶのが正解なのか、どちらを選べば未来の自分がより幸せになれるのか悩みますよね?
人生は常に選択肢の連続で、自分でより良い選択をして、それを積み重ねているとも言われています。選択をすることは日常でもよくあります。というか小さな選択は一日でも数え切れないほどしていると思います。
ですが、その慣れているはずの選択でさえ、ひどく疲れてしまうものがあります。
疲れてしまう選択はいくつかありますが、その中の一つに
大切なもののうち一つだけを選ばないといけないとき
があると思います。
残酷な選択です。両方とも選べたら一番良いのですが、それができないとき、どうしても二つの大切なものの中から、より自分にとっての大切なものを一つ選ばないといけないときがあります。
この選択は本当に苦しいです。
本当は両方とも選びたいのに、どちらか一方をあきらめなくてはならないのですから。
かといってどちらかを選択しないと、両方とも逃してしまいます。
兄と妹、父と母、息子と娘、あなたにとって大切な二人が溺れています。あなたが助けることができるのはどちらか一人だけだとします。
どちらを選びますか??
理不尽な二択です。
どちらかを選ぶことも難しいですが、どちらかを選ばないと、選択を迷っていると二人とも溺れ死んでしまいます。どちらかを選ばないと大切な人を二人とも失ってしまいます。
究極の二択ですよね。
どちらを選んでも正しいことはないですし、間違っていることもないです。答えのない二択です。
どちらかを選んだとしてもあなたは後悔をするでしょう。
こんな残酷な選択を迫られるときがくるかもしれません。どうすればいいのでしょうか?
そんな状況に陥ったとき、まずは確認をしましょう。
本当にどちらか一つしか手に入らないのか、どちらか一つをあきらめないといけないのか、を。
ここで両方とも手放さなくてもいい可能性が少しでもあるのなら、その可能性に賭けてみてもいいと思います。もちろん両方手に入れることは簡単ではないでしょうし、それには大きな苦悩が伴うとは思いますが。
まだ両方手放さなくていいと希望は残っています。
ただ、この場合も一つ注意が必要です。
それは・・・
ボーダーラインを見極めること。
両方とも手に入れることがもうできなくなってしまったのに、それでも両方を手に入れようとすることは良い結果にはならないと思います。
「二兎を追う者は一兎をも得ず」ということわざがありますよね。
【二羽のうさぎを同時に捕まえようとする者は、結局は一羽もうさぎを捕まえられない。】=【欲を出して二つのことうまくやろうとすると、結局はどちらも失敗する。】という意味ですよね?
もうボーダーラインはとっくに超えているのに、希望にすがり両方とも手に入れることに執着してしまうと、両方とも手放さなくてはいけなくなるかもしれません。
どこまでなら大丈夫なのか、どこまで行ったらダメなのか、希望と現実の見極めが必要になります。
両方手に入れることが無理ならどちらかを選択しないといけません。
ただ、このことわざもちょっと注意が必要です。
二兎を追う者は一兎をも得ず・・・あたかも一兎だけを追っていたら必ず一兎は捕まえられるというニュアンスですが、現実はそんなに甘くありません。二兎のうち一兎にしぼって必死で追いかけても、その一兎でさえも捕まえられないこともあります。
ほんと詐欺ですよね。大切なものの中から一つを選んだのに、それさえ取りこぼしてしまうなんて。
そのときは後悔をしてしまうと思います。『自分の選択が間違っていたんじゃないか?』とか、『もう一つのほうを選んでいたらそっちだけでも手に入ったんじゃないか?』とか、あるいは『あっちを選んでいたら両方手に入っていたかもしれない。』と思ってしまいます。
あなたにとって重要なことであればあるほどその傾向は強くなります。
選択には苦痛や苦悩が伴います。
本当に大切なものだから。両方を手に入れたいと本音では思っているから。
選べない、選びたくない、比べたくないという気持ちもあるかもしれません。
両方とも自分にとってすごく大切なことで、優先順位なんかつけたくないもしれません。
どちらを選んでもつらいんです。
自分にとって最高の答えじゃないから。
それでも、このまま選ばずにいたら両方とも失ってしまいます。
本当に大切ならどちらか一つを選ばなくてはいけません。
その結果、選んだほうが手に入ればまだいいのですが、両方とも失ってしまう結果になることもあります。
苦しい選択をして、たった一つだけでもと希望にすがりついて、それでも天から見放される。本当に救われないです。
そのときあなたは、とてつもない後悔とそんな選択をした自分を責めてしまうと思います。『まだ可能性があったんじゃないか?』と考えると思います。
でもそれは、うまくいかなかったからこそ思うことなんです。
あなたはどちらか一つでも守りたい、手放したくないと必死に行動したんです。
今となってはあのときの選択が間違っていたと感じているかもしれませんが、あなたはそのときにできる最善の選択をしていたんです。
あなたは全力でがんばっていたんです。
理不尽なことや思い通りにいかないこと、生きていれば色々と経験すると思います。
挫折しそうになるときもあるでしょうし、全てが終わったと感じるときもあるかもしれません。
それでも人生を真剣に生きている、戦っているあなたを僕は尊敬しています。
心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。
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