やるだけやってダメならあきらめろ?

「やるだけやってダメならあきらめろ。」この言葉を時折耳にします。

これってかなり可能性が低いことに挑戦するときに使う言葉だと思います。似た言葉に「やらずに後悔するよりやって後悔しろ。」がありますかね?

低い可能性と向き合うときに挫折しないようになる魔法の言葉ですよね。

この言葉があるからどんなに可能性の低いことだってやってみようという気持ちになります。挑戦心を高める言葉だと思います。




・・・でもこの言葉ってちょっと注意が必要ですよね?

 

無理ならあきらめる?

 

やって後悔しろ?

 

失敗することを前提とした言葉ですよね?

 

まあ、本当にうまくいく可能性が低いことに挑戦しようと思っているのですから当然ですが。

 

 

では、皆さんはあきらめたいんでしょうか?後悔したいんでしょうか??

 

違いますよね。

 

やるからには成功させたいし、後悔なんかしたくないはずです。

 

 

たしかに可能性が低いことに挑戦しようと思ったら、失敗しても大丈夫だと思わないと挑戦もできません。やる前から足がすくんでしまい舞台に立つこともできません。

 

ですが失敗を前提に考えてしまうと、成功する可能性が大幅に下がってしまいます。

 

思いに結果が引きずられるんです。

 

 

だからこの言葉は挑戦をする前に自分を奮い立たせるために使ってください。そして挑戦が始まったらいつまでもこの言葉に執着するのではなく、卒業をしてください。

挑戦をする前は勇気を与えてくれる魔法の言葉ですが、挑戦中は別に失敗してもいいという誘惑の言葉に変わってしまいます。

 

本当に成功させたいのならこの言葉をいつまでも使っていてはいけません。

 

 

それにこの言葉って少し疑問なんですよね。「やるだけやってダメならあきらめろ?」簡単に言ってくれます。そうですね。やるだけやってダメだったならあきらめたらいいだけです。

 

だけど一つ注意してください。

 

それは・・・

 

やるだけやったら簡単にはあきらめられません!

 

 

悔いはないとあっさりあきらめられる人もいるとは思いますが、やるだけやってしまったからこそ、あきらめることができなくなったという人も多いのではないかと思います。

 

やめ時、あきらめ時を見失ってしまうんです。

 

 

そんなに苦労をしなかったら、自分にとってそんなに重要なことじゃなかったらあきらめることもできると思います。

ですが、なんとかしようと一生懸命努力をしていたら、自分にとってすごく重要なことだったら、やればやるほどあきらめにくくなります。

 

 

だって一生懸命がんばっているんだから。

 

 

・・・
なぜ一生懸命がんばるのか?

 

自分にとって一生懸命がんばらないといけないほど価値のあるものだから。すごく重要なものだから。

 

このやりとりがやればやるほどループしていきます。

 

 

いや、ループならまだいいですが、そうではありません。同じ場所ではないです。

例えるなら螺旋階段ですかね?似たような場所をぐるぐる回りますがどんどん上にあがっていくでしょう?それと同じで想いはどんどん強くなっていきます。

 

 

あきらめることが勿体なく感じるようになるんです。





簡単な例でいうと・・・
(ア)あなたはある資格が欲しくて講習会に参加しています。その講習会に10日間参加しないと資格は得られません。会場までは遠く、往復に5時間を要します。1日目受講しました。予想しているよりも難しく全然ついていけません。あなたは『もうこれは無理だ。』と講習会へ2日目からは行きませんでした。

 

よくあることですよね?

 

・・・よくはないかもしれませんが、普通にありえる話でしょう?

 

 

でも、こんなときならどうですか?・・・
(イ)講習会の10日間はすべて平日です。往復に5時間。内容もついていけません。平日はあなたは仕事をしているので仕事を休んでの参加です。人手が少なくなかなか休みづらい職場なのですが、上司や同僚に頭を下げて休みをとることができました。また、さらに講習会には5万円の教材費、10万円の参加費が必要ですでに支払っています。

1日目が終わりました。2日目はどうするでしょうか?

 

どうでしょう?(イ)の条件になると(ア)の条件よりも続ける人が多くなりませんか?

 

なぜなんでしょう??

 

(イ)のほうがあなたの負担が大きいからです。

(イ)のほうがあなたががんばってしまったからです。

 

 

あなたががんばってしまったので、やめることを勿体なく感じるようになってしまったんです。

(この場合は仕事先の人に頭を下げているのとお金を払っているです。)

 

もっとわかりやすく説明すると、

2日目でやめる人と10日目でやめる人、どちらが多いでしょうか?

 

2日目でやめる人のほうが多いですよね?

 

10日目でやめる人、少ないでしょう?

 

 

苦労して続けたのだから。もう少しで欲しかった資格が手に入るのだから。ゴールが見えているのにここでやめてしまうのは勿体ないですよね。

しんどい思いをして最終日までやってきたのに、その最終日にやめるなんてバカみたいでしょう?

どうせやめるなら最終日よりももっと前にやめるほうが得でしょう?

 

 

最終日にやめるとなんだか損した気分になりませんか?

 

 

これと同じだと思うんです。

 

やるだけやるということは、自分ができることは全てやるということですよね?

 

そこまでがんばってしまったら、無理だったら簡単にあきらめられますか?

 

 

あきらめるのにもすごく力がいると思います。

 

 

さらにここまでくると新たな問題がでてきます。

 

それは・・・

頭ではあきらめないといけないとわかっているのに、あきらめられない。

 

そして・・・

あきらめないとつらいのに、あきらめることができない。

 

という悲しい結果が待っています。

 

 

やるだけやるというのは悪いことではありません。実際にそこまでしないと手に入らないものあると思います。

ですが、やるだけやる前に覚悟は持つべきだと思います。『やるだけやってダメだったならそのときはあきらめたらいいだけ。』というように軽い気持ちで始めると後悔することになるかもしれません。

 

『やるだけやったら簡単にはあきらめられなくなる。それでもやってやる!』ぐらいの気持ちをもって挑んでいただけたらと思います。

 

結果として、その覚悟が成功確率を高めてくれると思いますよ。

 

しんどい思いなんてうんざりです。

やるだけやって成功させましょう!!

 

 

心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。

 

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