届かない恋は

届かない恋をしたことがありますか?

届かない恋って切ないですよね。恋愛ドラマとかでよく主人公やヒロインに思いを寄せる第3者が中盤に現れますけど、その恋は実らないと視聴者はわかっていますよね。(なかには主人公とヒロインがそれぞれ別の相手を選ぶのもありますが)ライバルポジションにまでいけたらもうけもので、実際は主人公とヒロインの絆を深くするかませ犬で終わってしまうことも多くあります。

さて、現実で自分がかませ犬ポジションになってしまったらどうでしょう?




誰だって実らない恋なんてしたくありませんし、主人公やヒロインでいたい。なのに現実は、自分は主人公でもヒロインでもなく、ただの友人A、もしくは主人公とヒロインの中を引き裂こうとするお邪魔虫。どうすればいいんでしょうか?

 

この友人A状態ってドラマを見てるときは結構バカにしてたんですよ。「どうせ振られるのにムキになって・・・」と。

でも、自分が実際にこのポジションになるとわかることがあるんですね。

 

それは・・・

 

『ドラマの友人Aめっちゃがんばってるじゃん!?』

 

いや、ほんと、これなんですよね。ドラマをみてるときは『こいつピエロだなー』って思っていたのに、実際に同じ立場になってみるとすごくがんばっていたのがわかります。尊敬するレベルですよ。

 

 

届かない恋ってめっちゃくちゃ疲れるんです。

 

 

いくら必死になって追いかけても全然距離が縮まらない。縮まらないだけならまだしも離れていくことすらあります。切ないです。

短期ならまだしもそれが長期になってしまったときは心が弱って鬱になることもあります。それほど苦しい状態なんです。

 

でも、なんで心が弱るんですかね?

それは・・・

 

届かないとわかっているから。

 

届かせようと無理をしているから。

 

 

自分の手を届かせようと思いっきり相手に手を差し伸べます。でも相手は高い断崖絶壁の崖の上にいます。手を差し伸べたところで全く届きません。相手に気付いてさえもらえません。「ここにいるから手を差し出して!」と大声で叫ぶも距離があり、相手の耳には届きません。

 

ここであきらめてしまう人も多いですし、ここであきらめられたら、さほど痛みもありません。

 

 

ですがあきらめられなかった場合は・・・

このままでは相手に届きません。次なる手を考えます。「そうだ!ハシゴをかけて登ろう!」とハシゴを登ります。ハシゴの一番上に着きました。相手とはまだ距離があります。それでもさっきよりは近い場所に来ることができました。「届けー!」と一か八かジャンプをして相手に触れようとします。

でもジャンプをしても相手との距離は50メートルあります。届くはずもありません。ジャンプの反動でハシゴの足場をなくし、崖下まで転落します。

右足が骨折しました。ハシゴも壊れてしまいました。

 

もうあきらめませんか?

 

 

それでも相手と同じ場所に行きたい・・・

「自力で登ってやる!」と再度気合を入れなおし崖に手をかけます。右足はひどく痛むし、上に行くにつれ腕力もなくなります。手の皮もボロボロです。でも、相手との距離が5メートルまでの所まで来れました。相手もあなたに気付きました。もう少しだと安堵します。そこで地震が・・・。

あなたは高所から崖下まで何度も身体を打ちつけながら転落しました。しばらく気を失ってしまいました。数時間後あなたは目覚めます。痛みの感覚もなく何が起こったのかを考えていると、急に身体中から激痛が。見ると身体中に切傷、裂傷が。あちこちから血が出ています。骨折も何カ所もしているようです。




・・・

さて、どうしますか?

 

 

ちょっと極端に書きましたが、届かない恋というのはこれの繰り返しなんですよね。

通常じゃ届かないから試行錯誤してがんばって、それでも失敗して、それでも効果がなくて。

 

届かない間はうまくいかないんですね。だからなんとか届かせようと方法を考えて、実行して、それでも期待していた成果もでなくて。

 

半分ね、意地もあるのかなーとも思うんですよ。自力で登ろうとして、転落して、血まみれの重傷。そんな状態でもあきらめることをしないんですね。立ち上がるのもやっとの状態でも崖に登ろうとチャレンジする。

 

届かない恋で弱っているのはそんな方たちです。

 

皆さん、重傷ですよ?重体と言ってもいいかもしれません。

 

 

人にやめとけって言われても、そこまできたらなかなかやめられないんですよね。

ここまできたら、相手との将来のことよりも相手にたどり着くことが目標になっていることもあります。崖を登りきることが目標になっていることもあるんです。

 

 

あなたはやっとの思いで重傷の身体を引きずって崖を登りきりました。相手が嬉しそうに自分に近づいてきました。なのに、『あれっ?そんなにうれしくない??』追い求めていた相手なのに、いざ追いついてみると『うん?』と首を傾げます。崖下からはすごくきれいな女性に見えていたのに『近くで見ると女装していた男性だった』ってこともありえます。

 

あなたの理想の相手だと思っていた人は、あなたの視力が悪いからそう見えていただけで、近くで見ると理想からかけ離れた人なのかもしれませんよ?

 

届かない恋には必ず挫折がつきまといます。

何度も何度も崖下に転落します。転落したときにすぐにもう一度登ろうとすぐにチャレンジをせず、本当にこの恋を届かせたいのかもう一度確認してください。

相手と幸せになることが目標なのか、崖を登りきるのが目標なのか再度考えてみてください。

 

そこであきらめてしまっても誰も文句は言いません。あなたはそれほど重傷です。ドクターストップはとっくにでています。

 

それでも相手と幸せになりたいと思えたなら、崖登りがんばってください。でも、崖を自力で登りきることが目標じゃないのなら、いっそのことヘリコプターでもチャーターして相手の場所に行ってみてはいかがですか?

視野が狭くなっている状態かもしれませんよ?

 

 

心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。

 

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