罪悪感を感じたことって皆さん1度は経験があるのではないかと思います。あれって物凄くつらいですよね。
自分が悪いと思い込んでしまう。
有名な例では『ポストが赤いのも私のせいだ』でしょうか?なにを言ってるんだって感じですよね?
でも、ここまでの罪悪感を感じてしまうことも実際あるんですよ。
ところで、罪悪感ってなんですかね?
罪と悪?誰が判断するんでしょう?
・・・そう、自分なんですよね。
上でも自分が悪いと思い込んでしまうと書きましたが【自分が】、【悪いと】、【思い込む】これが罪悪感なんです。
罪悪感ってすごくつらいんですよ。他人に言われてへこむレベルじゃないんです。
【自分が】、
【心の底から】、
【自分が悪いと】、
【思い込んでいる】
これってかなり厳しいんですよ。
お前が悪いと責められ続けるんですから。なにより自分に責められるのだから、逃げ場がないんですよ。
誰かに言われるのならその誰かから離れたら責められることはないのですが、自分が相手なのでいつでも、どこにいても責められてしまいます。
しかも罪悪感が大きければ大きいほど自分を酷く責めますし、その回数もすごいんですよね。
もしあなたが、自分を責めてる人をみかけたら「そんなに責めなくてもいいのに。」、「あなただけのせいじゃないのに。」と言いたくなるくらいに自分を責めます。
しかも他人のあなたが見ているのは、その人の罪悪感のほんの1部分なんですよね。自分を責めて責めて責めて、そこで収まりきらなかった罪悪感の1部をみてしまっただけ。
あなたが感じている何倍も何十倍もその人は自分を責めているんです。それが一瞬で終わらない。延々と、何度も何度も自分を責めて責めて責めまくります。
・・・一体いつまで?
自分を許せるようになるまで。
・・・いつ自分を許せるのですか?
罪悪感の大小にもよりますが、もちろん罪悪感が大きいほうが自分を許せるようになるまで時間がかかります。
自分を許せるようになるというのは罪を許すということです。
『自分が悪いんだ。』、『俺はなんてことをしてしまったんだ。』と思っている罪を許す。
これってかなり難しいんですよ?
『自分は悪いことをしたんだから。』、『自分は簡単に許されてはいけない。』と自分を許そうとする気持ちに歯止めがかかるんです。
なにより
自分自身が心の底から自分が悪いと思っているからなかなか治せません。
急には自分を許すという気持ちにはなれません。すぐには気持ちの切り替えはできません。時間が必要になります。
でも、この時間をかける過程こそが自分を許すきっかけになるんです。
すぐに罪悪感から解放されることはありません。『ま、いっか。』で終わることならそもそも罪悪感なんて感じないですしね。
罪悪感が大きければ大きいほど自分を許すことは難しくなりますし、自分が許せないと感じるようになります。つらい環境に身を置くことになります。100%自分を許せる日が来ないこともあるかと思います。
でもそれは、、、
あなたがすごく心の綺麗な人だってことなんですよ?
罪悪感とは自分本位な感情ではありません。罪悪感を感じるには相手が必要になります。あなたが思いやりを持った素敵な人だから罪悪感を感じてしまっているんです。
そのことだけは覚えておいてくださいね。
なかには一生罪悪感を感じて生きていかないといけないときもあるかと思います。自分を許そうとどんなに努力しても許せないときが。
そのときは他人が悪いと思ってもいいと思うんです。あなたが罪悪感を感じてしまっても、あなた一人だけに原因があることはないと思います。難癖や言いがかりレベルでもいいんですよ。
相手も悪いんだと考えてみてください。
例えば友人が大切にしていた物を借りてそれをなくしてしまった。壊してしまった。「別にいいよ。」と友人は笑って許してくれました。交友関係が壊れることなくあなたに普通に接してくれています。『悪いことをしたなぁ。』と思いつつも月日が経つにつれ、次第にそう思うことも少なくなりました。あなたの中では友人の物をなくしたことはもう終わったことで、気にもしていませんでした。ところがある日、あなたは友人が陰で泣いているのを見てしまいました。自分には笑顔で接していてくれた友人が、あなたがなくした物のことで陰でずっと泣いていたとしたら?あなたはきっと『自分はなんてことをしてしまったんだ。』、『勝手に許された気になっていた。』と罪悪感を感じるかと思います。
そしてあなたはその罪悪感に苦しむようになります。友人があなたに良くしてくれればくれるほど、その罪悪感は強くなります。半年、一年と経ちましたがあなたの罪悪感は全然消えてくれません。
苦しいけど救われてはいけないと思っています。
そんなときは自分に罪はないと思ってください。
『あいつが俺なんかに大切なものを貸すから悪いんだ。なくしたくないものなら金庫にでも入れて保管してろ!』、『いつまでも終わったことをネチネチと。お前は別にいいと言ったじゃないか、陰でこそこそ泣くんじゃない!』と思ってください。
勝手ですかね?
でも、それでいいと思いますよ?
だって、それができなくてあなたはずっと苦しんでいるんだから。抱え込んでしまって自分のことが嫌いになってしまいそうなんですから。
そうなる前に逃げ道を作ってみてはいかがですか?
罪悪感を感じる人は責任感がある人です。無責任な人なら罪悪感を感じることも少ないです。責任感って一般的には良い言葉として使われますが、今回はその責任感が原因で苦しんでいます。
責任感が強い人ほど罪悪感も大きいんです。
責任感が強い人は自分が抱えなくてもいい罪まで抱えてしまう傾向にあります。
許されてはいけないんだと自分を極悪人に見立てます。
本当に苦しいですよね。
人にされたことは許せるのに、自分がしたことは許せない。
でも、もう少し肩の力を抜いてもいいんじゃないかと思います。
たとえあなたに罪があったとしても、あなたはもう許されてもいいくらい自分を責めてきたのではないですか?
あなたの罪悪感を許すことができるのはあなただけです。
心が弱ってしまうほど罪悪感に悩まされているのなら、自分を許すという選択も視野に入れてみてはいかがでしょう?
あなたは責任感が強く真面目な、人の心の痛みがわかる人です。そんなあなただからこそ罪悪感に悩まされず、救われてほしいと願います。
心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。
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