記事タイトルからして重い空気ですが、こういう感情を経験したことはありますか?
妬みや嫉妬の感情の強いバージョンというか、妬みや嫉妬をやり続けるとこういった気持ちになってしまうことがあります。
叶わない夢であったり、届かない恋であったり、能力がない現実であったりと、なんとかしてその状態から抜け出そうと努力します。
叶わない夢を叶えるために、足掻きます。
届かない恋を実らせるために、もがきます。
能力がない現実を否定するために、自分を磨きます。
まだ足りない。もっとできることがある。方法が悪かった。時間を無駄にした。休んでなんていられない。やり方が悪い。努力が足りない。怠け者だ。時間が迫ってる。
・・・こんなにやってるのにどうして?
人より努力しているとは思う。なのに結果が全然ついてこない。思っていたよりも伸びない。
・・・もう無理だと受け入れる?
できるわけがない。自分は持っていないんだ。ただでさえ持っていない自分なのに、そこだけでは、気持ちだけでは絶対誰にも負けられない。負けちゃいけない。
限界を超えていることに気づかないフリをして、心を痛めつけます。
いくらやっても満足を得られず、焦燥感がお友だち。
叶わない夢、叶えられません。
届かない恋、届きません。
能力がない現実、変わりません。
これだけやっているのにどうして?
それこそ、他の全てを捨ててでもそれにかけているのに。一縷の望みにかけているのに、それなのにどうしてそれさえも・・・?
といった気持ちになってしまうこともあります。
・・・
そこでふと隣を見てしまいます。
自分があれだけ叶えたくてがんばってきて、それでも叶えられていない夢をあっさり叶えている人。
自分がどんなに好意を示して尽くしても、見向きもしてくれない相手のいつも隣にいる人。
自分の理想や憧れに少しでも近づこうと苦しんでいる隣で、自分の理想像のモデルになっている涼しい顔の体現者。
自分がどれほど心を痛めて、犠牲を払ってでもできなかったことを、なんの苦労もなく気軽に実践できている人がいるわけです。その相手がどれだけ苦労しているかはわかりませんが、あなたは自分の苦労を誰よりも知っているため、思ってしまうんです。
『私のほうががんばっているのに・・・』
『俺のほうがふさわしいのに・・・』
『僕のほうがあなたなんかより・・・』
どす黒いです。
なかには『自分ってこんなにひどいことを考えることができるんだ・・・』と驚いてしまうこともあるかもしれません。
『妬んでるなー。』、『嫉妬してるなー。』、『アハハハハ!』で終われたらいいのですが、なかには自分でもひくくらいの感情が見えてしまうこともあるんですよね。
『いや、さすがに笑えねーよ・・・』状態です。
自分の気持ちに気づくことが、心を落ち着かせる一番の方法だと言われています。心がどう感じているかを理解することが、心の味方になるとこのサイトでも書いたと思います。
でもね、自分でも目を背けたくなってしまう心の感情もなかにはあるわけです。
上靴に画びょうの究極系みたいなモノが。
・・・
まだね、その相手がその環境を満喫していたら、それほど心が歪むことはないんです。嫉妬はもちろんしますが、嫉妬だけですみます。
問題は、相手が、そのうらやむ環境を、全然満喫していない場合です。
うらやむ環境を、なんの執着もなく捨ててしまう場合です。
自分にとってはどうしても叶えたいたった一つの夢の中にいるのに、「飽きた」の一言で投げ出してしまう、才能たっぷりのアイツ。
自分にとってどうしても届かせたい恋愛対象を、邪険に扱い簡単に捨ててしまうアイツ。
自分がどんなに努力をしても届かない場所にいる、自分だったら『どんなに幸せだろう』と思える場所にいるのに、大した理由もなく簡単に捨ててしまうことができるアイツ。
・・・許せない!
この文章を書いているだけでも、しんどい気分になってきます。読んでいて疲れませんでしたか?
こういう感情を何度も感じてしまうと、心が暗黒モードになってしまいます。この暗黒モードはすごくエネルギーを消費します。疲れます。
この暗黒モードの心って、なににむかってなっているんですかね?
本当にアイツなんでしょうか?
アイツをひどい目に合わせたら、あなたの心は暗黒モードから抜け出せるのでしょうか?
あなたの心は晴れるのでしょうか?
・・・
これね、あなたは別にアイツに対して怒っているわけじゃないと思うんです。たまたまわかりやすい対象としてアイツが出てきたから、恨みの方向性を見つけられたと思っているだけで、本当にあなたが怒っている相手は別にいます。
あなたは本当は世界を相手に怒っています。
こんなにがんばっているのに、こんなに全てをささげているのに、それでもどうにもならないことがある世界に対して、怒っているんです。
あなたは世界の不条理に対して怒っています。
怒っているというよりは『間違っている!』という思いのほうが強いと思います。
あなたは『こんな世界は間違っている!絶対に認めてはいけない!!』と世界を相手に戦っている人なんです。
こう書くとすごい人ですよね。
でも、世界を相手に戦っても勝ち目はないから、正面から堂々と戦おうという気は心にもないんです。ただ、このまま黙って引きさがることもできない。ここで分かりやすい敵として登場です。アイツが。
実際にアイツはあなたには持っていないモノを、たくさん持っているかもしれません。
だけど、本当にあなたより恵まれているんでしょうか??
アイツを妬むということは、あなたは自分でアイツに負けていると認めている状態なんです。
アイツはあなたのこと、全く気にもしていませんよ?ライバルだとも思っていないですよ?
それなのに、こちらから怒りのエネルギーをアイツに出し続けるってバカバカしくないですか?
あなたはアイツにかまってほしくて、あなたを敵とみなしてほしくて一生懸命妬んでいるんです。
救われないですよ?
たしかにね、自分がどんなにがんばっても手に入れられないモノを、簡単にもっている人もいます。そのうらやましすぎる環境を、何の未練もなく捨ててしまえる人もいます。
世界は理不尽です。
でもそこで、アイツを恨んでしまっても何の意味もないんです。アイツの代わりにあなたがそこに座れるというわけでもないです。
世界を恨んでも世界が変わるわけではありません。
みじめな思いをするだけです。
ムキになってあなたが落ちてやることはないと思うんです。やるせない思いはしばらく続くと思いますが、それにムキになってしまったら、みじめな思いまで追加されてしまいます。
許せない気持ちもわかりますが、『こんなの間違っている!』という思いを『ま、こんなもんか。』と思えるように挑戦してみませんか?
いつまでも暗黒モードでいたら溺れてしまいますよ?
心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。
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