心が打たれ弱くなっていると感じた体験をしたことはありますか?
昔の自分なら全然跳ね返せることでも、今は跳ね返せなくなっている。
ただの日常生活の何気ない言葉にも必要以上に反応してしまい、被害者ぶっている。
人と接するのがただ怖い。何を言われるか、どんな顔をされるかが怖くて仕方ない。対人恐怖症レベル。
心が打たれ弱くなったらこんなことになってしまいます。
ちなみに上から順に症状は重くなっています。
昔の自分ならドッジボールの球が飛んできていただけなのに、それが今の自分にはボーリングの球が飛んできているんですよね。
昔の自分ならボーリングの球が飛んできていただけなのに、それが今はもはや大砲の弾になってしまいました。
当然ね、こんな状態で普通の生活なんてできません。
常に周りの様子を伺いながら、いつ自分に攻撃がくるのかをビクビクしながら生活しないといけません。
挙動不審です。
被害妄想です。
過剰反応です。
そんな自分のこともわかっていますよね?
だからよけいに腹正しいんです。
そんな対応をしてしまう自分が。
普通の対応ができない自分が。
でもね、これって、実はすごいことだと思うんです。
軽度ならまだしも、重度の場合は本当に死んだ方がマシだ。
死ねば楽になれる状態なんです。
(それは本人の思い込みなんですが。)
それなのに、あなたはなんとか普通になろうとがんばっているんです。
あの頃のように。
重度の場合はね、普通に戻るより、はっきり言って死んだ方が楽になります。
自己嫌悪で死にたい願望も強くなってると思いますし、自殺へのためらいは通常の人よりはるかに少ないです。
行動に移しやすい状態なんです。
でもあなたは、それを選んでないんです。
生きるのがどんなに苦しくても、普通になろうと一生懸命歩いているんです。
長くて険しい道を一歩一歩。
つらくて、苦しくて、『もう嫌だ。』と思いながらも。
あなたの心は本当は、人一倍強いのかもしれません。
あなたの心が弱かったら、もう生きていないかもしれません。
そんなあなたの強い心でも打たれ弱くなってしまったのは、打たれ過ぎたダメージが残っているからです。
人より打たれ強かったあなたは、打たれた衝撃に倒れることなく、今まで耐えてきました。
人より心が強かったため耐えられてしまいました。
そのダメージが蓄積されてしまったんです。
これが心が打たれ弱くなったと感じる原因です。
ここからの脱出なんですが、はっきり言って時間がかかります。
一週間や二週間では元に戻りません。
今まで耐えてきた人ほど、心が強かった人ほど、元の状態に戻るまでには時間がかかります。
このまま戻ることができない人もいます。
それほどダメージの蓄積は大きいものです。
心が打たれ弱くなったときは、一度ゆっくり休む必要があります。
あなたは今のあなたの状態を把握できていません。
まだ大丈夫と思っているかもしれませんが、この時点でとっくにもう大丈夫ではありません。
あなたは自分が思っている以上に重症です。
あなたは賞味期限が1日過ぎている牛乳を飲みました。『1日ぐらい過ぎていてもどうもないだろ。』と思って。
しかしそれは、本当は賞味期限が1年前の牛乳でした。
あなたはどうなるでしょうか?
今のあなたの状態はこんな感じです。
自分で感じている以上にヤバイです。
この打たれ弱くなったときって、周りの言動にめちゃくちゃ左右されます。
周りの言葉がイチイチ突き刺さります。
周りは指でツンツンしているだけのつもりでも、あなたには木の枝でグサグサされているように思います。
周りが想像している以上に痛いです。
そしてなによりも、そんなに打たれ弱くなっている自分が許せません。
相手の思いやりからくる言葉にも深く傷つきます。
相手の何気ない言葉にも急所をえぐられます。
敵意むき出しの言葉に反撃することもできず怯えます。
日常生活でイチイチ傷つきます。
なんでもないことでクヨクヨします。
どうでもいいことなのにズルズルズルズル引きずります。
そして最後には生き方を忘れてしまいます。
人生の迷路に迷いこんでしまいます。
打たれ弱くなっているということは、自己肯定感が低くなっているんです。
簡単に言うと自分に自信がなくなってしまったんですね。
あなたは自分の心が強かった時期を知っているだけに、よけいに、打たれ弱くなってしまった心のことが不甲斐ないんです。
元々あなたが打たれ強い心だっただけなのですが、今までのあなたはそれが普通だと思って生活してきました。自分の心が強いなんて考えもせずに生活してきました。
だから今、あなたは思っています。
『わたしはなんて弱い人間なんだ。』と。
話は変わりますが、小学校の運動会でお父さんが徒競走に出場しますよね。
みんな自信満々です。
徒競走に出場するお父さんのほとんどが、昔運動部でバリバリに鍛えてきた体育会系です。
文芸部や帰宅部のお父さんは徒競走に出場したくありません。
なかには全員強制参加のところもあるそうですが。
お父さんは子どもにいいところを見せようと張り切っています。
・・・
あの光景が目に浮かびませんか?
歓声とともに走っていないお父さんが。
立ち上がって再度走ろうとしているお父さんが。
そう、こけたんです。
運動会名物ですよね。
お父さんが若い頃を思い出して全力疾走で、さびついた身体が気持ちに追いつかずドシャーン!
運動が得意だったお父さんに多いんです。
運動が苦手だったお父さんは用心深いです。
自分が速く走れないことを知っています。
こけない速さで走ります。他の人が全員こけて一等賞ってこともあります。
あなたが心が打たれ弱くなっていると思ってしまったのは、これと同じかもしれませんよ?
元々がすごく心が強い人だったから、今心が弱くなっていると感じ、そんな自分を不甲斐なく思っているのかもしれません。
でもあなたの場合は運動が得意だったお父さんと比べて徹底的な違いがあります。
それは無自覚だったこと。
自分が心が強い人間だということに気づいてなかったんです。
心のことなんだから比べる相手もいなくて、それに気づかなくても無理はありません。
そんな強い心が弱ってしまったんです。
昔のようになるには時間がかかります。
叱らないであげましょう。
自分が不甲斐ないと思っても。
焦らないでいきましょう。
自分が情けないと思っても。
自分をあまり追いつめないでください。
気長に気長にと意識をして生活してください。
あなたならきっといつか、以前のように強い心に戻れると思います。
心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。
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