イライラがどうしても抑えられなくなり、周りに八つ当たりをしてしまったことってありませんか?
あれって八つ当たりされたほうも良い気分ではないですし、八つ当たりをしてしまったほうも気が晴れないんですよね。
八つ当たりをすることによって自分の気が晴れればいいんですけど、八つ当たりをしてしまったことによって、かえって不快な気分になることもあります。
なぜなんでしょうか??
相手がなにも悪くないことを知っているから。
八つ当たりをしてしまったことを自覚しているから。
八つ当たりをしてしまうと罪悪感を感じます。
なんか、あれですね、これって。八つ当たりをされた側としては、『勝手に罪悪感を感じるなよ。八つ当たりをしたんだからせめて気でも晴らしてくれ。』ですね。
ただの怒られ損です。
八つ当たりってそのときの相手の対応にムカムカして、発散するために相手に怒るのに、それがかえってムカムカのタネを生み出してしまうんですね。
相手にももちろん嫌な気分を与えてしまって申し訳ないですし、八つ当たりをしてしまうことによって、自分が小さい人間に思えてしまうんですよね。
八つ当たりって本当に誰も得しないんです。
双方とも嫌な気分になるだけなんです。
そのことを経験上皆さん知っていると思います。
でも、それでも八つ当たりをやめられないことがあります。
なぜなんでしょうか??
・・・
イライラしているからです。
我慢できないほどイライラしているからです。
まずはそこを理解しておきましょう。
後になって『しまった。言い過ぎた。』と思うものですが、それは仕方がないことでもあったんです。
だって、八つ当たりをしたって良い気分にならないとあなたは知っているのだから。
自分も不快な思いをすることがわかっているのだから、わざわざ好き好んで八つ当たりなんかしません。思わず出てしまったんです。
我慢して溜め込んでいたものが、ちょっとした他者からのきっかけによって流れ出してしまったんです。
我慢の限界だったんです。
怒りのキャパオーバーだったんです。
そのときの八つ当たりは、自制ができないほどイライラしていたからです。だからもし、後悔して過去に戻れたとしても、そのときもまた八つ当たりをしてしまいます。
だから仕方なかったんです。
あのときはああする以外なかったんです。
でも罪悪感は感じてしまいますよね。
自分に非があり、相手には非がないとわかっているのですから。
でもね、罪悪感を感じてそれで終わるなら、相手は本当に怒られ損ですよ?
本当に相手に悪いと考えているのなら、罪にとらわれて考えを放棄するより、これからどうするかを考えていきましょう。
よく聞く言葉ですが、終わってしまった過去よりこれからの未来です。
八つ当たりをしていることに自己嫌悪していてもなにも状況は変わらないんです。
後悔で過去を見ているから。
現在を見ていないから。
いきなりね、未来を見据えろと言われても難しいんですよね。あなたが見ているのは過去だから。過去から未来に飛ぶというのは結構難しいです。距離もありますしね。
だからいきなり未来を見据えなくてもいいです。
まずは現在を見ましょう。過去と未来の中間地点である現在です。現在から目をそらさず、見てみましょう。
あなたはどうして八つ当たりをしてしまったのか?
相手の言動のどこにイラっとしてしまったのか?
本当はどういう対応をしたかったのか?
八つ当たりをしてしまったいまどんな気分なのか?
いまの気持ち、自分が何を考えているかを見つめてみましょう。
本当は自分はどうしたかったのかを、本当は相手にどうしてもらいたかったのかを、あのときの自分の気持ちに気づいてあげましょう。
もしかしたら八つ当たりをしてしまったのは、あなたがあなたの本当の気持ちを理解していなかったからかもしれませんよ?
あなたの『心』があなたに気づいてほしくて、その感情を相手にぶつけてしまったのかもしれません。「自分はこんなにもイライラしているんだよ。」とあなたに気づいてほしかったのかもしれません。
ここまでが現在です。ここで一旦ストップします。
『あのときああしていれば・・・』とか、『なんであんな態度とってしまったんだ。もっと他にとるべき態度があっただろう。』とは考えなくていいです。これを考え、後悔をすると過去に行ってしまいます。
対策まではまだ考えなくていいです。
ただ事実だけ、そのときの自分の気持ちを確かめるだけでいいです。
対策は心の整理をしっかりしてからにしましょう。そうじゃないと、過去に戻ったまま帰ってこられなくなってしまいます。
大切なのは過去にしてしまった言動よりも、これからの言動です。未来を見据えるには過去に立っていては遠いです。現在に立って未来を見据えましょう。
八つ当たりって悪い印象があると思うんですけど、実は必要なことでもあるんです。
我慢して溜めに溜めていた感情を吐き出しただけなんです。八つ当たりをされた相手はたまったものじゃないですが、そのままイライラを溜め込んでしまっていたら、もっと大きな爆発をしていたかもしれません。
八つ当たりはそうなる前になんとかしてほしいという、『心』からのあなたに対するSOSです。
八つ当たりをしたことによって、あなたは自分の怒りの深さを知ることができました。
そう考えると、八つ当たりをしてしまうことは仕方がないことですよね?
むしろ、八つ当たりのサインが出ないと、あなたは自分がどれほど怒っているかも気づかずに、大爆発するまで溜め込んでいたかもしれません。
八つ当たりは双方にとって良い影響は与えません。ですが同時に、あなた自身を助ける救済手段でもあるのかもしれませんね。
そう考えると罪悪感が少し小さくなりませんか?
心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。
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