共感力が高すぎる!感情移入しすぎて疲れてしまった時は?

皆さんは共感力が高いですか?

共感力というのは簡単に言うと他人の考えや思考に納得することです。分かり合える力と言ったほうが適切かもしれません。

 

映画館などで周りは誰も泣いてないのに、一人だけ泣いている人を見たことはありませんか?あなた自身にそういう経験はありませんか?

あれって共感力が高いから起こってしまう現象なんですよね。




共感力が高いことは一般的にはいいことだと思います。

 

相手の感情や気持ちを普通の人より理解することができ、温かい対応をすることができるからです。

逆に共感力が低いと相手の感情や気持ちを読みとることができず、場の空気が読めずに冷たい人となってしまいます。

 

 

ですが、この共感力、高すぎてもいいわけではありません。

 

 

共感力が高すぎると、必要以上に重く捉えるようになってしまいます。

相手のことなのにまるで自分のことのように感じてしまいます。

自分と他人の境界があやふやになるんです。

 

自分は自分、相手は相手と思えなくなってしまうんです。

 

悩んでいる人の相談にのると、相談相手よりも悩んでしまうような事態に陥ります。

相手の悩みなのに自分の悩みにしてしまいます。

 

 

自分のことは自分のこと、相手のことも自分のこととなり、普通の人よりも多くのものを背負った人生になってしまいます。

 

 

共感力が高いと感情移入もしやすくなってしまいます。

うれしいことや楽しいことなど、いいことばかりに感情移入ができたらいいのですが、感情移入は無意識に行います。

いい感情だけすくいとって、悪い感情をシャットアウトというわけにはいきません。

 

 

あなたには選ぶ権利はありません。

 

 

ただ出されたものは完食しないといけないということです。

好きな食べ物の場合はいいですが、自分の嫌いな食べ物の場合でも残すことは許されません。

 

つらいことや悲しいことなど、自分にとっては感情移入したくないものまで無意識で拾ってきます。

まるで自分のことのように。

場合によっては当の本人以上に。

 

 

感情移入できるのは、あなたがそれだけ色んな想いを体験しているからです。

 

 

楽しい、うれしい、悔しい、悲しい、怒りといった様々な感情を深いレベルで体験してきたからです。

あなたは普通の人よりも感情を深く感じることができ、味わうことができる人なんです。

 

 

また食べ物に例えますが、自分の許容量を超えた甘いものや辛いものを食べると、人は『甘い!』、『辛い!』としか感じることできません。

甘さや辛さが勝ってしまって、それ以外の味を感じることができません。

 

 

でもあなたは違います。

 

 

『甘い!』、『辛い!』と感じるのは同じなんですが、『甘い!けど、ほんの少し苦味もする。』、『辛い!でも、ほんの少しまろやかさもある。』といったように人より感情を深く味わえるんです。

普通の人なら気づかないような隠し味まで言い当てることができるんです。

 

 

共感力と感情移入なんですが、ある程度はあった方が人間社会ではうまくやっていけます。これが少ないと冷たい人、冷酷な人と判断され周りからは敬遠されます。

 

 

でもね、両方とも高すぎるのも問題なんです。





共感力が高すぎると、多くのものを受信してしまいます。普通の人なら受信できないような小さい音や高音域の音まで受信できてしまいます。

感情移入が強すぎると、その音に普通の人以上に敏感に反応してしまいます。当の本人よりもあなたが感じている気持ちの方が大きいかもしれません。

 

好きな感情だけ受信できて、それを普通の人より味わえるだけなら得ですが、受信する感情は選べません。

嫌いな感情も受信してしまい、それを普通の人より味わってしまうんです。

 

 

そうなると感情の降り幅が普通の人よりも大きくなります。

 

 

うれしい感情を共感できたらものすごくうれしいし、悲しい感情に共感してしまったらものすごく悲しいんです。

 

そりゃー疲れます。

 

自分の感情だけでなく他人の感情まで感じることができるのだから。

しかも、より美味しく、より不味く感じる味覚をあなたは持っています。

神の舌ですね。

普段の状態ならこれは長所として働いていると思います。

 

 

あなたは周りとよくコミュニケーションがとれる人ではないですか?

 

 

そこまでいかなくても、周りの人に不愉快な思いをさせることが少ない人ではないですか?

周りからの信頼も厚いと思います。

 

でもね、疲れちゃいましたよね?

 

 

共感力と感情移入能力が高すぎると本当に疲れます。

普通なら感じることのない感情を読み取り、それを自分のことのように、あるいは自分のこと以上に気持ちを揺さぶられるんです。

楽しい、悲しい、うれしい、悔しい、の吸収力が多く、感情の振り幅も大きいです。

 

疲れるに決まってます。

 

 

少しね、一人だけになる時間が必要なんだと思います。

 

自分一人のことに集中する時間が必要なんです。

周りをシャットアウトして落ち着く時間ですね。

 

この時間を定期的にとっていくだけでも疲れは全然違ってきます。

 

 

共感力と感情移入は弱くすることはできません。

 

 

そもそもね、これは弱くしなくていいと思うんです。

あなたが他人のことを思いやることができる人という証明なのだから。

 

ただ、いつもその状態だと心はすごく疲れてしまいます。

 

人の中にいるとあなたは人一倍疲れてしまいます。

定期的に少しの時間でもいいので自分だけの時間を作り、心を休ませていきましょう。

 

 

心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。

 

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