心が病んでしまいそうになった経験はありますか?
がんばって生きているのに報われず、希望を追いかけてまた裏切られる。こんな状態が続くと心が病んでしまうことがあります。
心が病んでしまうと生きていくことが苦痛になります。
『生きていたって意味なんかない。』、『死んだほうが楽になれる。』といった気持ちになります。
人生に楽しみを感じることができず、苦痛ばかり感じてしまう。なんとか足掻いて、もがいても、苦痛の状態が続くだけ。一向に良くなる気配がみれず、『この状態から解放されるにはもう死ぬしかない。』と思ってしまいます。
ここで本当に死を選んでしまう人もいます。
身体は元気なのに、心が重症で死を選んでしまいます。
でも、ここで死を選べない人も多いんです。
まだ希望にかけてみる。
死ぬことだけは絶対にしてはいけないことだ。
そもそも死のうとすることも面倒くさい。
など色々ですが、死を選択できず生きていかないといけない人がいます。
そんな人はこの苦しい状態と向き合っていかないといけません。
心が病んでしまう理由は様々です。長年勤めていた会社をリストラされたり、家族に捨てられたりといったわかりやすい理由から、なんとなく生きていくのがしんどいだけといったわかりにくい理由のものまで様々です。
でも共通して言えることは
あなたが今の生活に満足をしていない
ということです。
あなたの心が満たされていない
ということです。
この心ってどうして満たされてくれないんですかね?
単なる欲しがりだからですか?
よくコップ半分の水を見てどう思うかってことが言われてますよね。
『もう半分しかない。』と思う人は、心が満たされにくい人。
『まだ半分もある。』と思う人は、心が満たされやすい人。
と言われています。
なくなってしまったものに目を向けるか、まだ残っているものに目を向けるかで、幸せになれるかなれないかが決まります。
たしかにそうです。
残されているものに目を向けずにいると、どんどん取りこぼしていきます。
半分の水がどんどんどんどん減っていきます。
でもこれって、そもそもの前提が違うと感じませんか??
コップに水が半分残っているのなら、まだ半分も残っていると思うことができます。意識をすればそれほど難しいことではないと思います。
でもこんな状態ならどうですか?
コップを倒してしまい、水がこぼれてしまいました。慌てて起こして水を見ると、底のほうにうっすらと水が残っています。
・・・
この状態で『まだこんなにも水が残っている。』とは思えません。
失った量が多すぎて、残された量が少なすぎて。
心が病みそうになっている人ってこういう状況なんですよね。
この状態で『よかった!まだ水がこんなにも残っている!』なんて思えません。
そのことが他の人にはわからない場合も多いんです。
あなたがどれだけ水を失ってしまったのか、どれだけつらい状況にいるのかを理解してくれないこともあります。
空元気で踏ん張っているときに、平気でとどめを刺してくることがあります。
ほんといい加減にしてくれです。
・・・
こんな状態で無理に元気を出そうとしてもいいことはありません。
疲れるだけですし、なによりも本当に元気なんだと相手に勘違いをさせてしまいます。
心が病んでしまった状態を否定しないでください。心が病んでいる私は素晴らしいと思う必要もないですし、心が病んでいる私は情けないと思う必要もありません。
ただ、『あ、心が病んでるかも。』と気づくだけでいいです。
心が病んでいることに注目してしまうと、人生は途端にしんどいものに変わります。
ポジティブなことは考えられず、ネガティブなことばかり考えてしまいます。
周りの世界が今までと同じ世界とは思えなくなり、純粋に楽しめなくなってしまいます。
僕の場合は嫉妬もすごかったです。
5歳前後の子にも嫉妬していました。(僕の子どもではなく全く知らない子どもです。)
楽しそうに笑いながら走り回ってる姿を見て、ものすごい怒りを覚えたんですね。僕はこんなにつらい思いをしているのに、何の苦労もせずに楽しそうにしやがってと。
わんわん泣いている姿を見て、ものすごくムカムカしました。僕はこんなにつらい思いをしているのに、人前では泣けない。そんなちょっとしたことぐらいで泣くなよ。泣きたいのはこっちだと。
かなり恥ずかしいおっさんでした。
多分、あの気持ちがエスカレートしたら犯罪等を犯してしまうのでしょうね。
だから子どもがいる場所がすごく嫌いで避けていました。
これって多分、感情を素直に表現できている子どもに嫉妬していたんだと思います。
大人しい子どもや大人には、そんな気持ちになったことはほとんどありませんでしたから。
本当は自分も思いっきり感情をぶちまけたかったのにできなくて、それができている子どもがうらやましくて仕方がなかったんだと思います。
本当に危ない人間ですね。
心が病んでいるときは周りの景色が濁って見えます。
自分の心の醜さを思い知ることになります。
『こんなことを思ってしまうんだ。』と自分の思考に驚いてしまうこともあります。
そしてそんな恐ろしいことを考えてしまう自分に幻滅し、さらに闇落ちします。
これを繰り返しどんどんどんどん深い闇の中に行ってしまいます。
希望など見えず、絶望の中での生活です。
対処法なんですが、
すごく醜い思考になってしまうあなたを許してあげましょう。
あなたのなかにそんな歪んだ感情があることを認めてあげましょう。
なかには殺人といった手段が頭をよぎってしまうこともあるかもしれません。
なかには思考だけではなく実際に行動を起こし、周りの人に迷惑を掛けたり、傷つけたこともあるかもしれませんね。
怖いですよね。
醜いですよね。
自分のことながら引いてしまいますよね。
そんなあなたを許してあげましょう?
認めてあげましょう?
通常の状態でそういう思考回路になっているのなら別ですが、あなたは心の病気にかかっています。
風邪をひいたら鼻水や咳が出るように、心が病んでしまったらマイナス思考になり、自分でも引いてしまうような言動をしてしまうこともあります。
あなたのせいじゃありません。
心の病を治すのは並大抵のことではありません。3歩進んで2歩下がるならいいですが、2歩進んで3歩下がります。
治そうと思ってもそんな時間が長期間続きます。
少しずつ、世界の優しさにふれていきましょう。
裏切られて傷ついた心を、少しずつ光に当てていきましょう。
がんばらなくていいです。
時間をかけていいです。
心が病むというのは、それだけあなたが理想と現実のギャップに苦しめられてきたということです。
それだけ闘ってきたということです。
がんばりすぎて病気になるというのも報われない話ですし、がんばってもいない人間があなたのことを否定してくるかもしれません。
だけど、それでいいじゃないですか?
報われなくても。
否定をされても。
「そんなことは嫌だ!」とまた闘ってしまったら、その先に待っているのはさらに暗く深い闇ですよ?
心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。
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