現実感がなく感情がなくなった。無気力で自分の気持ちさえわからない。

皆さんは自分の感情がわからなくなってしまったことはありますか?

うれしいのか、悲しいのかさえマヒしてしまい、ただボーッとしてしまう期間になったことはありますか?

 

この時期ってすごく大変なんですよね。




何をするにしても身体が重く、気力をふりしぼろうとしても、気力がどこにあるかさえわからない。

 

刺激を受けたはずなのに、衝撃が脳まで届かない。心にひびかない。

 

まるで自分が夢を見ているんじゃないかというくらい現実感がなくて、自分を違う視点から見ている自分が現れる。

 

現実に自分に起こっていることをまるでテレビで眺めていることのように思える。

 

 

本来なら大きな反応や反射をしないといけないところなのに、まるで他人事。

 

 

殴られたのは自分のはずなのに、『痛い!!何するんだ!!』と思えない。『???なにか頬がヒリヒリするなー。なんでだろ?あ、さっき殴られたからかなー。まぁいいかー。』

 

自分がミスをしてすごく叱られているはずなのに、全然実感がない。相手が怒っているというのはなんとなくわかるけど、なんで怒っているのかがいまいちわからない。相手の言葉は自分の頭の中を素通り。内容は入ってこない。『この人、なんでこんなに怒っているんだろう?元気な人だなー。』

 

相手を泣かせたのは自分のはずなのに、戸惑いも罪悪感もない。心に届かずむしろ白けてさえいるような気がする。『泣いてるなー。なにか悲しいことがあったんだなー。ふーん。』

 

 

刺激や感動を直接受けている感じがなくなり、目の前に大きな幕があり、そこで刺激や感動が吸収されているような感覚。

 

 

自分にも他人にも興味がない人になってしまいます。

 

 

周りや世界にも興味はなく、自分はただそこにいるだけの駒です。

 

主役ではなくて、ただの背景です。

 

世界は生きている場所ではなく、ただのテレビ画面です。

 

 

こんな状態になってしまうのは大きくわけると二つのパターンがあります。

 

 

①現実でひどくショックな出来事に遭ってしまい、心があなたを守るために防衛するとき。

 

②日常生活で疲れきっているのに、それでもがんばり続けて限界を超えたとき。

 

 

①のすごくショックな出来事は、記憶障害まで起こしてしまう人がいます。

 

死亡事故を目の前で目撃してしまったとか、パートナーの不倫行為をその目で見てしまったとか、全然知らない人に強姦されてしまったとか、自分の判断ミスで人を死なせてしまったなど、予期してなかった強い衝撃を心に受けたときになりやすいです。

 

なかには衝撃から自分を守るために記憶喪失になってしまう人もいます。

 

強すぎる衝撃から身を守るために別の人格を作り、多重人格になってしまう人もいます。

 

 

②の日常生活で疲れてしまい、現実感が曖昧になってしまう方は記憶障害を起こすまでいく人は少ないです。

 

緩やかな進行なので精神も覚悟ができているんですね。ゆっくりと進んでいくので急激な変化ではなく、そこに耐性ができてきます。

 

そして最後の記憶や人格といった壁を壊さないようにコントロールをします。

 

その調整でパワーを使うことになり、しんどい思いをまたしていきます。

 

 

①と②のどちらの方がひどいかなどは、僕にはわかりません。




①の記憶障害を起こしている方の苦悩は僕自身は経験していません。(多重人格の場合自分自身のことを主人格と言います。ようは元々のあなたの人格です。別人格のことを副人格というのですが、その副人格に主人格がくわれてしまう、ようするに自分という人間が別の人間になってしまうという恐怖があるそうです。)

 

②の自分という人格があるからこそつらい思いをしているというのもわかります。(消し去りたい記憶をいつまでも鮮明に覚えている。なかなか眠れないし眠りも浅い。起きている間は一日中すべてがしんどくて、『なんでだろう?』、『不思議だなー。』と疑問ばかりが頭の中を支配する。それでも心と身体が宙に浮いているような奇妙な感覚で現実感が薄れている。)

 

ただ一つ言えることとして、この①と②

 

 

どちらの状態になってもものすごく大変です。

 

 

通常の状態では精神的なダメージに耐えられないから、あなたの心を守るための救済手段に身体が入っているんです。

 

 

記憶を消去する手段をとって。

 

別人格を作り上げるという手段をとって。

 

現実感がないフワフワの世界にするという手段をとって。

 

 

あなたを守るために、あなたの感情をなくすんです。

 

 

麻酔と同じなんですよ。

 

大きな手術を受けることになりました。

 

 

麻酔をつけずにやったらどうなりますか?

 

 

最初は激痛ですよね。痛いというよりもはや熱いという感覚かもしれません。

そのままの状態で手術を続けたらどうでしょう?

 

気絶します。

死にます。

 

 

麻酔も使わずに大きな手術に耐えられるようには人間の身体はできていないんです。

 

 

今の皆さんの心はそれと同じです。

 

 

まともな状態では耐えられなくて命の危険性まであるから、身体が緊急信号を出して、感覚を鈍感にしていっているんです。

スイッチを次々とオフにしてくれているんです。

 

 

あなた自身を守るために。

 

 

ただね、これのやっかいなところは、スイッチをオフにした状態ってものすごくしんどいんです。

 

 

もしあなたがロボットだとしたら、いままでは十分な電力を供給されてきました。

 

それが今は電力の供給はなくなり、非常電源だけで活動している状態です。

あなたの性能を100%発揮することもできないし、次第にできないことも増えていきます。

 

 

今はね、あなたは行動してはいけない時期です。

 

 

感情がなくなったこと、無気力になったことを無理に治そうとしてはいけません。

 

そんなことをすればあなたの電力は空っぽになってしまいます。

 

 

今はね、充電期間なんです。

 

 

本当のあなたを取り戻すための。

 

生きている喜びを感じられるようになるための。

 

 

焦って充電を途中でやめてしまってはいけません。

20%充電ができてそれで動いてしまったら、またすぐに動けなくなります。

 

 

無気力なときは無気力で生活をしてください。

 

感情がわからないときは感情がわからないまま生活をしてください。

 

 

月日はかかりますが、そのうちにあなたの感情が少しわかるときが来ます。

 

そのときはその感情を何よりも大切にしてください。

 

 

それまではしんどくても、無理をしない生活をして、ゆっくり充電が溜まるのを待ちましょう。

 

大切な時間を無駄にしてしまうという気持ちもあるかとは思いますが、時間なんてあなたの命に比べたら全然軽いものですよ?

 

 

心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。

 

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