皆さんはどうしようもできないこと、どうにもならないことという高い壁にぶち当たったことはありますか?
どうしようもできないことというと、あなたはその状態が嫌で、なんとかしようと必死に毎日模索しているということですよね。
それでもどうにかならない。
こんな絶望的な状況です。
毎日なんとかしようと必死にがんばって、無理をして、それでもわかるのはどうしようもできないということの再確認だけ。
ほんと疲れちゃいますよね。ヘトヘトになります。
それでもなんとかしようとその生活を続けていきます。
でもどうしようもできません。
自分の力だけでは。
自分の手札だけでは。
自分の力のなさをここまで感じたことはありません。
自分の無力さをここまで呪ったことはありません。
『どうにもならないなー。仕方ないか。』で終われたらいいのですが、あなたはそれで終われない状況にいるんですね。
『どうにもならない!けど、絶対、なんとかする!!』と毎日を過ごしているんじゃないですか?
この場合ってものすごくしんどいです。
自分の手札以上のものを自分に要求します。
自分の実力以上の結果を自分に求めます。
さて、それでは、自分以上のものを手にするには何が必要でしょうか??
・・・
・・・
そう、努力、がんばり、無茶、代償、犠牲、覚悟です。
自分の限度ですね。
それを超える必要があります。
実力以上のものを求めるのなら、死ぬ気で、自分の限界を超えるしか方法はありません。
限界突破です!
限界突破です!と格好よく書きましたが、これ、実は危険なものなんです。お勧めしません。
限界ってね、ずっと継続して越えられないから限界なんですよ。
ずっと継続して越えられるのなら、それは限界なんかじゃありません。
自分の限度の範囲でやっているだけです。
あなたは一時的に死ぬ気になり、限界という高い壁を登らないといけません。
そこがゴールだといいのですが、前を見るとその光景に絶望します。
限界という高い壁を登ったあとに、さらに高い壁があなたの前に立ち塞がっています。
さっき登った壁が低く感じるほどの高ーい壁です。
あなたは死ぬ気になってその壁を乗り越えていきます。
壁は後になるほどどんどん壁が高く、どんどん登りづらくなっていきます。
当然登るまでの時間もかかりますし、力と体力も必要になります。
あなたは自分で登れる壁は、すべて乗り越えて来たのでしょう。
そして今も必死に高い壁にしがみついているんですね。
腕の感覚がなくなるくらい必死に力を入れて、ずり落ちそうになる身体を足先で全力で支えながら。指先は血まみれで。
壁の頂上まではまだ距離があるのに、途中で力尽きてしまったんですよね。
もう自分の限界なんてとっくに超えているけど、それでも必死でしがみついています。
どうしてもなんとかしないといけないことだから。
どうしても認めるわけにはいかないことだから。
どうしても譲れないことだから。
体力は底をつき、あとは気力、心だけです。
体力を補うためにあなたは、心を燃やします。
燃やして燃やして心の炎を大火にします。
一縷の望みにかけて。
最後のチャンスにかけて。
体力があるときは身体と心を消費します。
ですが体力がゼロになると心だけを消費するようになります。
心の消耗は今までの比ではありません。
お風呂の栓を抜いたように急激になくなっています。
もう残された時間はほとんどありません。
だから短期決戦で一瞬にすべてをかけます。
火事場の馬鹿力を『ここだ!』と全力で出しきります。
これでどうにかなったらよかったんですけどね。
ここまでやってもどうしようもできないこともあります。
あなたのすべてを出し尽くしても、どうしようもできない壁を打ち破ることができないことがあります。
この後は絶望です。
自分の無力さを呪い、こんな環境を作り出した世界を恨み、無気力になってしまいます。
まるで無重力の宇宙空間にでもいるかのように、心もふわふわし、安定しません。
その次に強烈な怒りの感情が出てきます。
力のない自分に殺意が湧き、自分を殺したいほど憎みます。
この体験はあなたの人生に大きな変動をもたらします。人格が歪んでしまうことすらあります。
このどうにもならないことって、最終的には認めないといけないんです。
(認めようが認めまいが現実としてついてくるんですけどね。過去を改変するなんてことはできませんから。)
その現実に逆らって、認めないままでいると心が病気にかかります。
いくらあなたががんばったところで、現実の拒絶はできません。
あなたは神様でもなんでもありません。ただの人間なんです。
万能なんかじゃ決してありません。
簡単にできることもあるし、死ぬ気になってもできないこともあります。
できることはできるし、できないことはできないんです。
あなたが今回手を伸ばしてしまったのは、それができない側の領域だっただけです。
それを心の底から納得させましょう。
何度も何度も拒絶を繰り返して。
何度も何度も否定を繰り返して。
自分には抵抗する手段がないんだということを、嫌というほど理解しましょう。
あなたごときではどうしようもできないんだということを、嫌というほど理解しましょう。
ほんとね、夢のない話です。
現実は時に誰よりも残酷で、何よりも冷酷です。
夢の世界のように優しいものじゃありません。
高い壁を登らないという選択もまた必要なことだと思いますよ?
心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。
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