大切な人との突然の別れ。現実逃避ばかりしてしまう。前を見れない。

皆さんはずっと一緒にいたいと思えるほどの人と巡り会えたことはありますか?

 

自分以上に大切な存在で、この人がそばにいてくれるだけで自分の世界は満たされる。

そんな素敵な人が皆さんにはいますか?

 

そして、そんな素敵な相手との別れを体験したことはありますか?




ずっと一緒にいたくとも、人は永遠にずっと一緒にいることはできません。

最後には必ず死別という別れがやってきます。

 

 

それ以外にも様々な別れがあります。

 

こっちはまだ好きだったのに、一方的に恋人に別れを告げられる。

相手が認知症になってしまい、自分のことを完全に忘れられてしまった。

結婚して幸せな生活をしていたはずだったのに、家に帰ると相手が出ていってしまっていた。

 

どの場面でも言えることとして、

 

あなたはまだ相手と一緒にいたかったのに、それができなくなってしまった。

 

 

本当に絶望です。

自分の半身を失ってしまうほど心をえぐられます。

 

 

最初の段階ではなにが起こったのかわからず、頭が真っ白になります。脳が考えることを拒否するんですね。

しばらくはこの状態が続きます。

 

次に考える力が戻り、『そんなはずはない!!絶対になにかの間違いだ!!』と必死で現実を否定します。

泣いて、叫んで、怒って、無気力になって、自暴自棄になって、、、

 

それでも現実は変わりません。

 

 

あなたの大切な相手がいなくなってしまった現実は変わりません。

 

 

あなただけその現実の中に取り残されてしまったことには変わりません。

 

 

『できることなら代わってあげたかった。』、『どうせなら一緒にそっちの世界に行きたかった。』といった考えが浮かんできます。

 

 

あなたはこれから先、絶望の中で生きていかないといけません。

 

 

心に大きな傷ができています。

半身を失った状態での生活です。

すぐに治るものでもないですし、一生治らないかもしれません。

 

 

その人がそばにいないのに時間だけが過ぎていきます。

 

 

綺麗な景色を見ました。

感動を伝えたいのにその人はもういません。

 

楽しいことがありました。

うれしさを伝えたいのにその人はもういません。

 

つらいことがありました。

励ましてほしいのにその人はもういません。

 

面白いことがありました。

笑顔になってほしいのにその人はもういません。

 

悲しいことがありました。

一緒に泣いてほしいのにその人はもういません。

 

 

そんなかけがえのない人を失ってもあなたの世界は続いていきます。

 

 

失くしてしまってから初めて、その大切さに気づくこともあるでしょう。

大切なことをわかっていたから必死にがんばって、失わないようにしていたこともあるでしょう。

 

 

ですがどちらにしても、大切な人を失ってしまった事実は変わりありません。

 

 

失った後でどれだけ悲しんでも、失ってしまった事実は取り消せません。

どれだけ後悔しても、その人はもうあなたのそばにはいません。

 

いくら現実逃避をしても現実は変わりません。




でもね、この現実逃避は無意味ではないんです。

 

 

本当に受け入れられないことなら、しばらくは現実逃避をしなければいけません。

 

現実を受け入れようとがんばりすぎては、現実の厳しさに心が壊れてしまいます。

 

 

心を保つためにも現実逃避が必要なときもあります。

現実逃避があなたを救ってくれることもあります。

 

『いつまでも現実逃避をしていたって仕方ない。ちゃんと現実と向き合わないと!』と焦ることもあるのですが、その時点ではまだダメです。立ち直れる段階ではありません。

 

 

現実逃避をしておかないといけない時期です。

 

 

本当に立ち直れるようになるには現実逃避が絶対に不可欠です。

 

 

現実逃避ってね、立ち直るための準備期間なんです。

現実逃避をしている間に、少しずつ現実を受け入れる器ができてくるんです。

本当につらいことを受け入れるときって、現実逃避の積み重ねだと僕は思います。

 

認めたくないときは無理に認めようとしなくていいんです。

忘れられないのなら無理に忘れなくていいんです。

いまはまだ認められる時期ではないだけです。

いまはまだ忘れなくていい時期です。

 

その人と関わらなければこんな苦しみを抱えることはありませんでしたよね。

その人があなたにとって大きい存在であればあるほど、喪失感も強くなります。

 

 

僕は人生において、一番悲しい感情はこの喪失感ではないかと思います。

 

 

自分のところにいることが当たり前だった人が、もう手の届かないところにまで行ってしまったんです。

もう二度と自分のところには戻ってきません。

 

あの笑顔を見ることはもうできません。

あの怒った顔を見ることはもうできません。

あの泣いている顔を見ることはもうできません。

相手に話しかけることはもうできません。

相手からの返事が来ることはもうありません。

 

これからの未来永劫。

 

 

残りの人生をその人なしで生きていかないといけません。

そんな相手を失ってしまったんです。

 

 

現実逃避をしないことなんか無理です。

 

 

だからそんな自分を責めないでください。

 

 

現実逃避ってあまりいいイメージがないと思うのですが、悪いことばかりではないんですよ?

 

麻酔と同じです。麻酔もせずに手術をすると死んでしまいますよね?
痛みに耐えられなくて。

 

 

強すぎる刺激には人間は鈍感にならないといけないんです。

 

そうじゃないと死んでしまいます。

 

 

現実逃避はあなたを救ってくれています。

 

 

今は自分を責めることだけをやめましょう。

無理に行動してもつらいだけです。

現実逃避が自然となくなってから、少しずつ前にも目を向けていきましょうね。

 

 

心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。

 

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