絶対に負けたくないときってありませんか?
勝つことが難しい相手とわかっていても、それでもどうしても負けたくないと思うときってありませんか?
なんでこんなことを思ってしまうんですかね?
負けているからです。
現時点で。
現時点で負けているとわかっているから負けたくないんです。
周囲から反対をされたり、頑固者のレッテルを貼られてもどうしても譲れない自分のこだわり。
他の誰にでも負けてもいいけど、この人だけには絶対に負けたくないと思うほど気に食わない相手。
自分のできることは全てやったと言えるほどの努力をしたのに、常に自分の上にいるライバル。
あれだけ毎日毎日がんばって、アホみたいに勉強した大学受験や昇進試験。
他の誰よりも尽くして尽くして尽くしてきた恋人や家族。
などなど、
絶対に負けたくないと思ってしまうことがあります。
こんなときはどうすればいいんでしょうか?
簡単ですよね。
負けないようにもっと努力をすればいいんです。
勝てるようにもっとがんばればいいんです。
負けるのは努力が足りないからです。
勝てないのはがんばりが足りないからです。
もっと努力して、もっとがんばって、負けないように、勝てるようになればいいんです。
簡単でしょ?
・・・
・・・
で終われたらいいんですけどね。
努力やがんばりで勝てたらいいのですが、いくら努力やがんばっても勝てないときがあります。
どんなに努力してがんばっても、負けてしまうことがあります。
努力すれば必ず報われる?
がんばれば必ず報われる?
世の中そんなに甘くはないんですよね。
どうしても譲れない自分の強いこだわりであっても、上司から命令されたら譲らないといけないこともあります。
『この人だけは絶対に認めてはいけない!絶対負けてはいけない!』と思っていても、その人は涼しい顔をしてあなたに勝ちます。
何度も対戦したライバルでこちらが対策をたて、『今回はバッチリだ!やれることは全てやった!今度こそ絶対勝てる!』と思っていても、まるでこちらのことなんか眼中にないようにあっさりと負けてしまいます。
学校帰りや仕事帰りで疲れているのに、ゲームやテレビを見たいのに、毎日遅くまで勉強して睡眠不足がずっと続くほどの生活を続けたのに、試験に落ちてしまいます。
誰よりも大切で自分のことなんか後まわしにして尽くしてきた恋人なのに、全然こちらを向いてくれません。恋人にはずっと片想いをしている相手がいます。
いつも優秀な兄ばかりがほめられて、自分は家族からほめられたことはありません。お母さんやお父さんにもっと自分を見てほしくて、テスト、運動会、部活動をがんばります。兄よりも絶対に努力しているはずなのに、兄の方が優秀です。家族にとって自分は兄のオマケのようなものです。
この状態でも『次は絶対に勝ってやる!!』と思えたらいいのですが、闘争心すらなくなってしまうこともあります。
何度挑んでも一度も勝てたことがありません。
そもそも抵抗することすらできないほどの大きな力の差があることもあります。
これ以上自分ではどうしようもないというくらいの努力をしても、その努力をあっさりと越えてもっと努力ができる人。
絶対に負けたくないのに、戦う前から勝てないと思ってしまいます。
絶対に負けたくないのに、絶対に勝てないんです。
こんなときはどうすればいいですか?
『勝てるようにもっと努力しろ!努力が足りないから負けるんだ!』
『がんばりが足りないから負けるんだ。もっと死ぬ気でがんばれ!勝てなかったら死ね!』
あなたはこんなことを考えて、さらに無理をしているんじゃないですか?
本当に気持ちの面で負けているだけですか?
それを何とかしようとしてどうにもならなかったんですよ?
その穴の部分をどうやったら埋められますか?
絶対に負けたくないのに、どうしても勝てないときはどうすればいいんでしょうか?
あきらめましょう。
自分には力がないんだと受け入れましょう。
挑戦しようとやる気が出ているときは、次回にむけてがんばればいいと思うんですが、その気力さえへし折られてしまうこともあるんですよね。
心理学では学習性無力感というのですが、何回もチャレンジしてそれでも無駄だというのがわかると、チャレンジすること自体をしなくなるんです。
『どうせ無理だから。』、『やっても意味ないから。』と心が折れてしまうんです。
あきらめる、受け入れるのはめちゃくちゃ悔しいです。
負けたくないと思ってがんばっていたのに、負けを認めてしまうということです。
でもね、どうしても負けたくないのに、絶対に勝てないときは、負けを認めなくちゃいけないんです。
降参です。白旗です。
「私では絶対に勝てません。」とギブアップを宣言しないといけません。
ここで意地を張ってしまったら、あなたはさらに苦しい思いをします。
あきらめないといけない理由なんていくらでも浮かんできます。
皆さんはそれを振り払ってあきらめない選択をしてきたはずです。
がんばってきたはずです。
だけどね、
がんばる気力さえなくなってしまったら、あきらめる選択をしてください。
受け入れる選択をしてください。
がんばれるうちはがんばってもいいと思いますが、その気力さえなくなっている状態は限界を超えてしまっています。
ここまで来たら受け入れるのは難しいと思いますが、ここで受け入れる方向へとシフトチェンジをしていかないと、大事故が待っていますよ?
心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。
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