誤解って結構厄介ですよね。こちらの想いが違った形で相手に届いたり、相手の想いをこちらが違うニュアンスで捉えてしまったりと。
よく知らない相手はもちろんですが、わかりあえてると思っていた相手とさえすれ違ってしまうことがあります。
この誤解って他人に対してはそれほど脅威ではないんです。
『すべての人に理解してもらおうと思わない。』、『誤解されても別にどうでもいい。』と割り切って生活しています。
だけど誤解している相手が自分の身近にいる人なら、なかなかそうはならないんです。
巨大な脅威となってあなたに襲い掛かってくるんです。
誤解を解消したいと思うということは、あなたにとって誤解されたままの状態でいたくないということです。相手との信頼関係が崩れてしまう恐れがあり、一刻も早く弁明したいと思います。
でもね、この誤解、なかなか解けないときがあるんですよね。
家族、恋人、親友など、あなたにとって近い人間ほど、修復が難しいときがあります。相手からしてみたら裏切りともとれる行為ですね。
心から謝れば許してくる。
ちゃんと順を追って説明すればわかってくれる。
そう思って謝罪と説明をしても信じてもらえない場合があります。
このときって本当につらいです。
お互い被害者です。
相手はあなたに裏切られたように思い失望しています。
あなたは相手が信じてくれないのが悲しいです。
二人とも『今までの関係はなんだったんだ。』とやるせない気持ちになります。
お互いの距離が近ければ近いほど、誤解が大きければ大きいほど、その気持ちは強くなります。
お互いが信頼し合っていた関係だからこそ、許せないという思いが出てきます。
どうでもいい相手なら許せることでも、信じていた人だからこそ許せないという思いがあります。
この状態であなたがムキになってしまうと、さらに関係がこじれてしまいます。あなたは相手に『本当のことを言っているのにどうして信じてくれないんだ。』、『なんで疑っているんだ。』と思ってしまいますが、ここで逆切れをしてしまったら修復がより難しくなります。
そう、
逆切れなんです。
相手の立場からすれば。
相手はいまあなたに裏切られたと思っています。信頼していた思いが強ければ強いほどショックも大きいんです。あなたに対して強い怒りが湧いています。
『信じていたのにどうして・・・』と失望してしまうんです。
その感情だけで誤解している相手はいっぱいいっぱいなんです。『いままでだまされていた?』、『好意を持っていたのは自分だけ?』、『いや、そんなことはない。信じたい。』といったことが頭の中でグルグルグルグル回ります。その気持ちと向き合うだけで手一杯であなたのことまで考える余裕がなくなるんです。
でもそれは、相手が必死に闘っていてくれるからなんです。『裏切らた!!』という強い思いに『そんなことはない!』と闘ってくれているからなんです。
あなたのことをまだ信じてくれようとしているからなんです。
この状態であなたは必死に弁明しても成果は得られません。
というか、はっきり言って逆効果です。
自分のことをだましていたかもしれない相手が「そんなことはない!僕を信じてよ!どうして信じてくれないの!?」と言ってきたらどうでしょう?あなたはすぐに「うん。そうだね!」となりますか?
『いまいろいろと考えているんだから邪魔するな!!』ですよね。『頭を整理しているんだから横から口を出すな!』です。
あなたがしないといけないことは、相手の頭が整理できるのを待つことです。待つ時間が怖すぎて『わかってくれよ!』と思ってしまいますが、相手はそれほど傷ついています。
逆の立場になってみたらわかると思います。信じていた相手に裏切られることがどれほどショックなことなのか。
怖いですけど、待ちましょう。
相手の頭が整理できてからが勝負です。
相手があなたの話を冷静に聞いてもらえるようになるまで我慢です。
あなたのことを信じてスムーズに受け入れてくれることもありますし、あなたのことが信じられず全く受け入れてもらえないこともあります。
信じてくれないときは残念ながら、今すぐわかってくれることはありません。
長期戦です。
この場合は元の関係に戻れるかどうかはわかりません。
相手があなたに失望してしまっている状態です。
この状態の相手って恐ろしく冷たいです。冷え切った目で、それこそ虫けらでも見るような視線をあなたに送ってきます。
以前のような関係ではないことに戸惑いを覚えると思います。
本当に相手との関係を以前のような状態にしたいと思うなら、かなり覚悟をしないといけません。
一度失ってしまった信頼を取り戻すのは並大抵のことではありません。ゼロからのスタートではありません。マイナスからのスタートです。
5年かけて信頼を築いてきたのなら、それを取り戻そうと思ったら10年かかると思ってください。
それだけかけても元の信頼関係が築けるとはかぎりません。
その間相手は、あなたのことを敵とみなしていたり、いつかまた裏切る信用してはいけない人となっています。
つらいですよ。
実際に裏切ってしまったのならまだ耐えられるかもしれませんが、そもそもの原因が相手の誤解。
正直やってられなくなってしまうこともあります。『自分は悪くないのに!』と思ってしまうこともあります。
そう、あなたからしたら自分は悪くないんです。勝手に誤解した相手が悪いんです。信じてくれない相手が悪いんです。
でもそれは、
加害者の理屈なんですよね。
裏切られたと思った被害者の相手からしたらあなたが悪いんです。
冷たくもなります。
信用できなくもなります。
また裏切られるかもと思ってしまいます。
これらの障壁を乗り越えないと元の信頼関係に戻れません。
本当に大変です。
あなたが元の信頼関係に戻そうとするのをやめてしまうと、その時点で二人の関係は終わってしまいます。相手はあなたと信頼関係を戻したいと考えていません。
信頼してほしい相手に冷たくされて、何度誠実に対応してもことあるごとに裏切るんじゃないかと疑われて、疲れてしまいます。
しかもあなたが疲れて止まってしまった時点で終わってしまいます。
すべては誤解から始まったことなのに。
真実を理解してもらえずに、二人の関係は終わってしまいます。
そうなりたくなくてなんとかしようとがんばっても、相手の反応はほとんど変わりません。昔のことを思い出し、悲しい思いをしてしまいます。心が疲弊していきます。
がんばりすぎ注意です。
世の中には誤解で終わってしまう関係もあります。
なんとかしたくてもどうにもならないこともあります。
深追いしすぎて疲れ果ててしまう前に、とまってください。
ひどい言い方になりますが、あなたがそこまでしてでも関係を修復したい相手でも、相手はそんなあなたを信じてはくれないんですよ?
心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。
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