家族が鬱病にかかったら?やっていいこと。やったら駄目なこと。

皆さんは家族の人がうつ病にかかったことはありますか?

うつ病というのは知っているけど、どこか自分とは遠い世界の話だと思っていたのに、自分の身近な人がうつ病になってしまったことがありますか?

 

これね、かなり大変なんですよね。




もちろん、うつ病にかかっている本人も大変です。

 

 

でもそれに負けないくらい家族も大変なんです。

 

 

なかには引きずられてしまい、自分もうつ病になってしまうケースもあります。

 

 

対応の仕方を間違ってしまうと、ほんとに大変なことになります。

 

 

今回は、もう最初に結論を書いちゃいますね。

 

 

家族がうつ病にかかってしまったときにした方がいい対応は、

 

なるべく態度を変えない。

 

いつも通りに気楽に接する。

 

この二つですね。

 

 

うつ病の人ってすごく不安なんです。

 

 

自分がすごく変化していることがわかるから、不安で不安で仕方ないんです。

 

 

そして罪悪感がすごいんです。

 

 

うつ病と診断されて『よかったー。うつ病だー。』と安堵する人って少ないんです。

うつ病と診断されてまず第一に思うことは『どうしよう!?家族に迷惑をかけてしまう!!』、『どうしよう!?会社に迷惑をかけてしまう!!』といったように、自分のことよりも他人のことが頭に浮かぶんですね。

 

いや、他人よりも自分の心配だけしてろ状態なんですが、うつ病にかかってしまう人って自分よりも周りを大切にするんですね。

それで自分を大切にしないなんてバカげた話ですが。。。

 

そんな人たちがうつ病にかかりやすいんです。

 

 

そんな人たちに対して家族が急に不自然なくらい優しくなったらどうでしょう??

 

 

『やったー!みんな優しくしてくれるー!!』と思うと思いますか?

 

それよりも『わたしがうつ病になんてなってしまったから、家族に気を遣わせている!!』と思ってしまう人の方が多いと思います。

 

 

うつ病の人は過敏に反応します。

 

 

そんなことでと思ってしまうようなことでも、自分を責めます。家族が態度や行動を急に変えると真っ先に反応します。

それだと治りが遅くなってしまいます。

 

うつ病の人には「ゆっくり治せばいい。」、「わたしたちがいるかんだからあなたは大丈夫だよ。」と態度で、行動で、言葉で、時間をかけて何度も伝えてあげてください。

決して見捨てない。帰るべき場所があることをうつ病の人に数ヶ月、数年をかけて伝えてください。

 

実際ね、うつ病って簡単には治りません。何年、何十年も闘病生活をしている人もいます。一度なってしまうと再発もしやすくなりますし、完治というのはないかもしれませんね。

うつ病はすぐ治るという間違った認識も広がり始めましたが、焦らないでください。

 

 

実際うつ病になった僕が断言します。

 

うつ病は短期間では絶対に治りません!!

 

そんな簡単な病気じゃありません!!





芸能人とかでも精神の問題で休業しますという人がいますよね?

それで数ヶ月で帰ってきて生き生きとしている人。

あれを見てショックを受けたことはありませんか?

 

『あの人たちはたった半年で復活したのに、わたしは七年もかかってもまだ治せないでいる。』みたいな感じで。

その人たちはうつ病に最初からかかっていなかっただけです。

前段階だっただけです。

 

だからうつ病で闘病中の方、家族の方、安心してください。

 

 

治らなくて正常です。

 

 

一年も経たずに治るならそれは、最初からうつ病じゃなかっただけだと思います。

もちろんね、一年待たずに復帰した人も精神的にしんどい思いをしているのは間違いありません。

最初はがんばって無理して仕事復帰しているのは間違いありません。

 

その人たちが決してさぼりだと言うことではありませんが、うつ病になったら表情を出すことができなくなるんです。

笑えなくなるんです。

無理したら笑えるなんてレベルじゃないんです。

 

 

うつ病との闘いは何年も、何十年もかかると思ってください。

 

その間に色々な試練があなたたち家族を襲います。

 

 

そしてその間に絶対にやってはいけないことは

 

「お前ならできる!がんばれ!!」と励まさないでください。

 

あなたから見たらその人は、テレビをボーッと見てるだけでなにもしてないように思うかもしれませんが、違うんです。その人はがんばってテレビを眺めているんです。これは本当です。既に精一杯がんばっています。

 

 

『わたしが絶対にうつ病を治してやる!!』

 

これ、絶対にやめてください。大事な人だから『絶対になんとかしてやる!』と決意してしまいそうなんですが、無理です。あなたごときには治せません。逆にうつ病の人のプレッシャーにもなるし、あなたはあなたで自分の無力さを嫌というほど味わいます。あなたにうつ病を治すことはできず、逆にあなたがうつ病の仲間入りです。

 

 

家族がうつ病にかかったときは深刻になりすぎないことが大事なんです。

 

 

リラックスすることが大事なんです。

 

 

うつ病との闘いは、年月がかかります。薬を飲み始めて一週間で『うわ!ものすごい楽!!』ということはありえません。

効果が表れるまで時間がかかりますし、そもそも薬は効かない人もいます。

 

うつ病が簡単に治るような病気なら、そもそもその人はうつ病になんかかかっていません。

 

折り合いをつけてうつ病になる前に対処できています。

それができなかった不器用でどんくさい人がうつ病になってるんです。

ひどい言い方ですが。

 

責任感から逃げられなかった人、逃げようとせず真っ向から立ち向かった人が、返り討ちにあった状態がうつ病なんです。

 

 

極端な話、性格を完全に別人にしないと治らないんです。

 

半年で性格が別人になると思いますか?

一年で性格が別人になると思いますか?

三年で・・・?

 

うつ病になったあなたの大事な家族は、そんな底の浅い薄っぺらい人間なんですか?

 

 

うつ病にも段階はあります。

重度になってしまった人ほど、周りの人間はどうすることもできません。

生きていけるようにフォローするだけです。(これは身体的な意味です。病院に連れて行くなどです。)

 

うつ病の人は毎日闘っています。

うつ病の人は毎秒闘っています。

 

 

その人の邪魔をしないことがあなたのお仕事です。

 

 

そしてその人が回復しだしたときに、その人の帰る場所であることが一番大切だと思います。

助けようと出しゃばれば、うつ病の人にとってそれは負担でしかありません。

 

あなたのペースじゃなく、その人のペースで治療をしていってください。

 

 

心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。

 

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