皆さんは誰も悲しまないようにとがんばったことはありますか?
自分さえがんばれば誰も悲しい思いはしないはずだ。
自分さえ我慢すれば誰も悲しい思いはしなくなるはずだ。
こんな思考になってしまったことってありますか?
この思考って大変なんですよね。
まずね、はっきりと答えを言います。
誰も悲しまないようにすることができると思っているのは、あなたの思い上がりです。
あなただけがんばっていても、あなただけ我慢していても、相手が悲しまないようにすることは無理です。
あなた一人にできることなんて、あなたが思っている以上にちっぽけで少ないです。
だけどそのことには気づきたくないんですよね。
『自分なら!』と気合いを入れてなんとかしようとします。
だってあなたは、今の状況が気に入らないから。
だってあなたは、今よりもマシな状況にしたいから。
がんばってもどうにもならないなんて思いたくないんです。
全力でやったらなんとかなると思い込みたいんです。
がんばってもどうにもならない現実って、本当に心に強いダメージを与えます。
どうしてもゆずれないことならなおさらです。
みんなで幸せになれるようにとがんばってきたのに、たった一つのボタンの掛け違いでみんなが不幸になる。
そんなこと認められるはずがありません。
だからあなたはその中でできる最善を模索します。
一人でも不幸になる人が減るように、一人でも多くの人が幸せだと感じられるように全力で行動します。
人間て、本当に色んな人がいますよね。
価値観がまったく合わない人。
性格が全然違う人。
自己主張がすごく激しい人。
周りの意見に従う人。
本当に色んな人がいます。
その全ての人があなたの言動で幸せになってくれることなんてありません。
親子でさえ価値観が違います。
兄弟姉妹でさえ価値観が違います。
パートナーでさえ価値観が違います。
親友でさえ価値観が違います。
あなたにとっての幸せが、両親の不幸につながることだってあります。
あなたにとっての幸せが、兄弟姉妹の不幸につながることだってあります。
あなたにとっての幸せが、パートナーの不幸につながることだってあります。
あなたにとっての幸せが、親友にとっての不幸につながることだってあります。
誰も悲しまない状況でいられたらいいのですが、日常は変化します。
その変化が大きいと幸せに亀裂をもたらすことだってあります。
ほんの些細なボタンの掛け違いで皆が幸せになれないことがあります。
あなたの幸せが誰かの幸せを邪魔してしまうこともあります。
どうしても皆が幸せになる方法がないことがあります。
親子間でよく起こりますかね?
親に好きな人を紹介したら「あんな人間はやめとけ!もし、それでも別れないと言うのなら家族の縁を切る!!」祝福してもらいたかったのに、もらえませんでした。何度説得しても変わりません。あなたは好きな人と大切な家族、どちらかを選ばなくてはいけません。
親がテニスのプロになれなかった人で、子どもに夢を託しました。小さい頃からテニス三昧でプロを目指す環境にいました。テニスは楽しいと思ったことはないけど、試合に勝てば親が喜んでくれました。親の喜びを見たくてきつい練習でもがんばりました。だけど、急に勝てなくなってしまいました。勝つにはもっと練習しないとと思って、より厳しい練習をしても勝てない日々が続きます。上達した実感もなくスランプ状態です。親が喜んでくれることが減りました。親もあなたに対して厳しい態度が増えました。きつい練習をしても全然結果がでないあなた。テニスをもうやめてしまいたいと思うようになりました。
漫画やドラマといったものでは親は最終的に納得してくれます。
子どもの幸せが自分たちの幸せなんだから、つらい思いをさせてまで苦しませることないといった感じで、結婚も認めるし、テニスをやめることも認めてくれます。
こんな物わかりのいい親ばかりだったらいいのですが、現実にはそうじゃない親もいます。
「結婚するな!」、「お前はプロになるんだ!」と子どもが苦しんでいても、絶対に納得してくれない親はいます。
「もっといい人を紹介してあげるから。」、「あなたはプロになるのが夢なんでしょ?あきらめちゃダメ!!」と、あなたを思って猛反対してきます。
でもね、これ実は、あなたのことを考えて言ってくれているんじゃないんですよ。
もっといい人を紹介してあげる・・・あなたはその人がいいんです。その人以上の相手なんて現時点ではいないんです。
プロになるのがあなたの夢・・・これはもう親の夢になっていますよね。夢を子どもに託すと言えば聞こえはいいですが、これはもう呪いですよ。
親は本当にあなたの幸せのために言ってくれていますか?
親本人は子どもの幸せのためだと勘違いしているんですけどね。
あなたを思っての幸せだと勘違いしていますが、自分の幸せしか考えていないんです。
そういった場合はあなたは自分の幸せを優先してください。
他人と自分の幸せがわかれたとき、自分の幸せが他人の不幸につながるとき、それでもあなたは自分の幸せだけを考えて行動してください。
あなたの幸せを決められるのは他人じゃありません。
あなたの幸せを決められるのはあなただけです。
人間はみな、自分が幸せになれるように最大限の努力をしています。
あなたも自分が幸せになるための最大限の努力をしていいはずです。
親しい人や大切な人と自分の幸せが反対になってしまうことはあります。
でもこれが全く知らない赤の他人が相手ならどうでしょう?
「結婚するな!」、「プロになれ!」と言われて、あなたは「はい。そうします。」と返事しますか?
『うるせー!!』と思うでしょ?
それと同じなんですよ。
『うるせー!!』ことを言われているんです。
だけどあなたは、大切な人だからその人の気持ちも汲みとってあげたいんです。優しいあなたは大切な人が悲しむ顔を見たくないんです。
自分を優先させてください。
これはあなた自身の問題です。
あなたの気持ちで決めていい問題です。
大切な人はときに、あなたを思って出しゃばってきます。
だけど実は、その人はあなたのことを思っているのではなく、『そんな風になってしまうあなたは嫌だ。』と自分の感情を優先させているんです。
あなたも自分の感情を優先させていいはずですよ?
心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。
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