皆さんはなにもする気になれなくなってしまったことはありますか?
ベッドから出るのも億劫で、テレビをつけようとリモコンまで手を伸ばす気力もない。
立ち上がろうと力を入れるけどすぐに力が抜けてしまう。
ただただ全てが面倒くさい。呼吸をするだけで手一杯。
気づいたら時間だけが過ぎてしまっている。
こんなことになってしまった経験はありますか?
一種の金縛り状態ですね。
ただ金縛りの場合は動こうとしても動けない。
こちらの場合は動かないといけないとわかっているんだけど、動けない。
といった違いがあります。
このね、なにもする気になれないときってなにもしなくていいときなんです。
あなたは疲れ果てているのだから、ゆっくりしてくださいって心が合図を出しているときなんです。
だけどね、あなたの頭がそれを拒絶します。
『何かしなくてはいけない!』、『ゆっくり休んでなんかいられない!』、『何とかしてこの状態から脱出せねば!』といった感じで。
心がストップをかけてるのに、頭でそのストッパーを解除しようとします。
心のストッパーなんか無視して、『動け!!』とおもいっきりムチを打ちます。
いやいや、どんだけ働き者なんですか?
映画とかでよく囚人が強制労働させられていますよね。ヘトヘトの囚人が強制労働に耐えきれず、膝をついてしまいます。そしたら看守が「なにをやっているんだ!貴様は!!サボるな!!」とムチでバシバシと叩かれます。「許してください。もう動けないんです。」と言っても、決して手を休めることなくムチを叩き続けてきます。
大抵この場合は主人公が駆けつけて看守をボコボコにしてしまうんですが、あなたの場合は主人公が助けに来てくれません。
というかあなたは囚人と看守を一人二役でやってます。
主人公が助けに来てもボコボコにされるのは看守でもあるあなたです。
心がストップをかけているときは素直に休んでください。
もうね、あなたは限界なんですよ?
動く力がないほどがんばってしまったんです。
やろうとする気力がないほどがんばってしまったんです。
今は素直にそれを受け入れてしっかり休んでください。
今は疲れすぎた心と身体を休ませる時間です。
怠けているんじゃありません。
とはいえ、それができない人だからここまで疲れてしまったんですよね。
『休んでいる暇はない。しないといけないことがあるんだ!』
『休んだら迷惑をかけてしまう。まだこのくらいなら大丈夫だから。』
休むことを拒否してしまいます。
何度ノックダウンされても立ち上がろうとします。
だから余計に苦しいんです。
『あ~、もうなにもする気になれないわ~。のんびりしとくかー。』と思えないことが、あなたをよりつらい立場に追い込んでしまいます。
これを思うことができたら回復にむかいます。
そう思えないで足掻いてしまうから身体と心はさらに低下してしまいます。
あなたの『がんばらなきゃいけない!!』という気持ちが、症状を悪化させるんです。
あなたが今やっていることは38度の熱が出ました。『よし!熱を下げるために氷風呂に入ろう!』というのと同じことです。余計に風邪が悪化します。
熱を下げようと思ったら温かくして身体をぬくめないといけません。
あなたの症状を改善するには、なにもする気になれない自分を受け入れることです。
そこまで疲れていることを自覚し、しっかりと休息をとることです。
あなたの性格で何もせずに休むことが難しいことはわかりますが、あなたが思っている以上に今は緊急事態です。
『まだ大丈夫だ。』と思っていると思いますが、もうすぐ限界がきます。
というか、とっくにもう大丈夫じゃありません。
本当はあなたが一番わかっているでしょう?
でも、ここで休んでしまったら、二度と立ち上がれないような気がするんです。
このままギブアップをしてしまったら、二度と復活できないような気がするんです。
普通なら休んだら回復すると思うと思うのですが、あなたの場合は疲労が限界を超えているんですね。
マラソンランナーが一度立ち止まると走れなくなると言われていますが、あなたはこの状態なんです。
走り続けていないと、もう走ることができなくなる状態なんです。
疲れすぎて。
がんばりすぎて。
ただ、マラソンランナーとあなたとの決定的な違いはゴールがあるか、ないかです。
マラソンの場合はゴールがあります。走り続けること、歩き続けることができたら必ずゴールはできます。
あなたの場合はゴールがありません。あなたが今の状態で生きている限り、永遠に走り続けてもゴールはありません。
ここまで来てしまったときって、生き方を見直さないといけない時期でもあります。
今までのあなたの生き方では限界が来てしまったんです。
新しいあなたの生き方を見つけていかないといけません。
でもね、これがすごく怖いんですよね。
人生の迷子になってしまうんです。
これまでは困ってなかったのに、この生き方で何とか生きてこられたのに、『いまさらどうやって生きていけっていうんだ!』と思ってしまいます。
だからあなたは、身体と心に限界が来ても休もうとしません。
なんとかがんばろうとします。
これまでの生き方を否定したくなくて。
自分の生き方が報われることを信じて。
でもがんばって走り続けてもあなたにその先はありません。
気を失うまで走り続けて、気がついたときはベッドの上です。
今はもう、何も考えずにとにかく休みましょう。
生き方がどうのこうの、このままでは将来がどうのこうの、なんて考える必要はありません。
腹が減ったからメシを食う、クソをしたくなったからクソをする、眠たくなったから寝る、といったようにシンプルに考えましょう。
【疲れたのだから何もしない】
これを実行してみてください。
心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。
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もうこれ以上がんばれない。無気力で動けなくなってしまったとき。