皆さんは泣きたいときに泣けなくなったことはありますか?
つらくて苦しくて悔しくて。
本当は泣きたいはずなのに全然涙が出てこない。
もはや感覚が麻痺して、『本当は泣きたくないのに泣きたいと思っているんじゃないか?』なんてわけのわからないことを考え出すようになったことってありませんか?
これね、
あなたは本当に泣きたいんですよ。
錯覚でも同情を引こうとしているわけでもありません。
泣いてスッキリしたいためにわざと泣こうとしているのでもありません。
ただ本当に泣きたいだけなんです。
泣きたいなら泣けばいいじゃないかで話は終わってしまいそうですが、なかなかそうはいかないんですね。
泣きたいときに泣くのを我慢してきた人は、泣きたいときに泣けないんです。
本当にすごく衝撃的な不幸が急に襲い掛かってきたときは別ですが、日常生活を過ごしているだけではなかなか泣けません。
泣いてストレスを発散できるというときを通り越してしまい、泣いてもどうにもならない日々をずっと過ごしてきたために、『泣いていても無駄だ!』と理性が思い込んでしまったんです。
『泣いても疲れるだけだから。』、『泣いても仕方のないことだから。』、『この歳になって泣くなんてダメ人間。』、『男が泣くなんて恥ずかしい。』、『わたしがしっかりしないといけないのに。』といったように理性が泣くことに対してブレーキをかけてくるんです。
あなたはたくさんの涙を我慢してきたのでしょうね。
あなたはね、自分自身にさえ嘘をつき、本当はつらいのに『つらくない!』とがんばってきたのでしょうね。
本当は泣きたい想いを何度もしてきた。その場面で何度も泣いてよかった。でもあなたはそれをすることを嫌ってしまったんです。
『泣いてばかりだといけないから。』
『もう十分泣いたから。』
泣くことに対して無意識のうちに制御してきたんです。
本当はね、あなたはまだまだ泣き足りなかったんです。
本当はね、あなたの悲しみはもっと深くに眠っていたんです。
あなたは本当は、もっともっと自分に正直になって、たくさんたくさん泣いておかないといけなかったんです。
1リットルの涙では全然足りなかったんです。
10リットルの涙だけではまだ足りなかったんです。
100リットルの涙を流して自分の感情と向き合うべきだったんです。
でもあなたは、ほんの少し泣いただけで満足してしまった。
本当はもっともっと泣いておかないといけなかったのに、途中で止めてしまったんです。
『もう泣きすぎたから。』、『ここからはがんばる番だ。』、『もう枯れるほど泣いた。』と、途中で強くなってしまったんです。
そして泣き方を忘れてしまったのが今のあなたです。
あなたはね、泣くことに対する怖さも知っているのでしょうね。
一度悲しみや悔しさに飲み込まれてしまったら、『もう二度と今の場所にはもどってこれないんじゃないか!?』というくらい真っ暗な世界を知っているんです。
自分が今ここに戻って来れているのは奇跡みたいなもので、『次は二度ともどってこれないかも!』という恐怖を知っています。
だから泣きたいときにブレーキがかかるんです。
泣こうとしたらストッパーがおりるんです。
泣きたいんだけどなぜか泣くことができない状態になってしまいます。
泣きたくないけど無理をして泣こうとしているのでは決してありません。
この状態ってね、泣かないから安定しているように思うかもしれませんが、不安定な状態です。
泣きたいという願望を理性で制御して我慢しているだけだから。
決して元気な状態ではないから。
ただの強がりにすぎないから。
もろい状態なんです。
一度涙が出ると止まらなくなるほど泣きます。
せき止めていた感情が一気にあふれ出して、悲しみの渦の中にあなたは飛び込むことになります。
そのときは今まで泣くのを我慢していた分も泣くことになります。
頭を抱えて叫びまくる人もいるでしょう。
物を壊しまくる人もいるでしょう。
悲しみの感情が強すぎて自分でも恐怖を感じる人もいるでしょう。
泣くのを止めようとすることもできなくなり、自分で自分をコントロールできなくなります。
泣き疲れて目が痛くて、声もかすれても、まだまだおさまらないこともあるでしょう。
でもね、それでいいんですよ。
それは今までにあなたが泣くことを我慢していた代償です。
自分の本当の気持ちに気づくいいきっかけになります。
泣くのはね、我慢をしてしまってはダメなんですよ。
泣きたいときにはね、『泣いてもいいんだよ。つらいよね。』と自分に許可を与えてください。
泣きたいときに無理をして笑う必要はありません。
泣きたいときには無理をせずに泣いてください。
時と場合によっては人目を気にすることなく、思いっきり泣き叫んでください。
小さい子があなたの先生です。
公共の場で悲鳴をあげるように泣いている子を見かけることもありますよね。
その子があなたの小さな先生です。
周りを気にすることなく、自分の主張だけをしてください。
我慢をしようとか止めようとか考えることもなく、徹底的に泣いてください。
泣きたいときに我慢をしても、あなたの心は癒されません。
泣きたいときに笑ってしまったら、あなたの心の奥底はひどく傷つきます。
泣きたいときに泣かせてあげることが、あなたの心の一番の癒しになると思いますよ?
心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。
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