このブログを読まれているほとんどの方は、なんらかのカタチで【痛み】を体験した、現在もしている方だと思います。
今が苦しくて、しんどくて、つらくて、もうヘトヘトで。
それでもがんばって生きている人だと思います。
世の中は平等なんかじゃないってことはわかっていたけど、『ここまで不平等にすることはないだろ!!』と思ってしまいますよね。
あなたがつらい想いをして、苦しんで、それでもなんとかがんばって生活をしている中で、何の悩みもなさそうな能天気な人が人生を楽しんでいる。
「みんながんばっているんだ!」、「つらいのはお前だけじゃない!」、「情けない!不幸面するな!」といった言葉もよく耳にしますが、これって本当なんでしょうか?
なんの悩みもない人、ほんとにいませんか?
なにもがんばっていない人、ほんとにいませんか?
あなたみたいにつらい人、ほんとにたくさんいるんでしょうか?
僕はね、なんの悩みもない時期、ありました。
まったくなにもがんばっていない時期、ありました。(がんばっていないというか惰性で過ごしている日常ですね。)
昔の僕は、未来の僕がこんなにも苦しむことになるなんて夢にも思いませんでした。
もちろん、色んな試練や問題などはたくさんありましたよ。人生を過ごしていたらいいことばかりじゃありませんよね。その度に『しんどいなー。』とか、「はぁ。」とため息をついたりしながら乗り越えてきました。
でも今からしたら昔の僕は恵まれ過ぎでした。
そして自分が恵まれていることに当時の僕はまったく気づきませんでした。
あなたはどうですか?
あなたにもそんな時代があったのではないですか?
最初から今の状態だったとしたら、あなたはこんなにも苦しんでいないと思います。
慣れというか、今の状態があなたにとっては当然の状態で、疲れることもそれほどなかったと思います。
周りの人と同じように普通の人生を過ごせていたと思います。
でもあなたはそうじゃないんですよね。
あなたは何か、痛みを経験しませんでしたか?
あなたは何か、すごくつらいことを体験したのではないですか?
普通の人ならあまり経験しなくていいものまで。
人生ってね、平等なんかじゃありません。
他の人が体験したことのないような幸運を体験する人もいれば、他の人が体験したことのないような不幸を体験する人もいます。
あなたが苦しんでしまったのは、今も悩まされているのは、不幸を体験してしまったからではないですか?
不幸の体験になりそうなものを書いていきますね。
自分の子どもが不治の病にかかった。
最愛の人が自殺をした。
事故に遭い、ベッドから出られない生活になってしまった。
先祖代々受け継いだ店を自分の代で終わらせてしまった。
息子がある日突然行方不明になった。行方は今もわからない。
数人の男にレイプされた。
10年間自分の子どもとして育ててきたのに、違う男の子どもだった。
連帯保証人になり、ある日数千万の借金持ちに。
あれだけ優しかったのに結婚したら暴力三昧。奴隷扱い。
どれもありがちですよね。
よく耳にすることです。
創作物では。
ニュースでは。
現実ではどうでしょう?
あなたの周りの現実では、こういう人たくさんいますか?
あまりいないんですよね。
現実では。
こんな体験をする人は。
こんな体験をする人はおそらく日本では少数派だと思います。
だけど、一定数の人は確実にこんな体験をしています。
なかにはどれか一つじゃなく、これを複数体験している人もいます。
そんな人に対してあなたは「つらいのはお前だけじゃない!!」って言葉が言えますか?
・・・
・・・
言えないですよね?
その人がどれくらいつらいかわかるから。
その人があなたの想像もできないくらいつらいことがわかるから。
でもね、これを言える人もいるんです。
それはこんなつらい思いをしたことがない人です。
上のいくつか並べた例、つらさの度合いからすればどれも最大級だと思います。
日常を一階として幸福な体験をすれば上の階に。不幸な体験をすれば下の階に行くとしたら、地下50階の住人になります。
地下10階以上に行ったことがある人なら「つらいのはお前だけじゃない!!」と言うことはできません。
つらさを理解しているから。
痛みを理解しているから。
でもね、「つらいのはお前だけじゃない!!」と平気で言える人もいます。
それは地下を体験したことがなく、ずっと地上にいる人間ではありません。
地下3階から4階あたりの人間です。
自分もつらいから『お前だけつらいと思うな!』と考えることができるわけです。
でもね、その人たちのつらさってあなたなら思うでしょうけど、すごく小さいんですよね。
『そんなのつらくもなんともない。』とか、『なにをそのぐらいのことで不幸自慢しているんだ。普通のことだろ?』と思えてしまうような、あなたからしたらちっぽけなことなんです。
痛みを理解できない人は「つらいのはお前だけじゃない!!」、「いつまで下を向いているんだ!!」、「みんな苦しくてもがんばっているんだ!!」と言ってきます。
すごい痛みと衝撃を受けて、もう立ち上がれないほど弱ってしまった人が、がんばっていなかったとでも?
下を見ている今はがんばっていないとでも?
あなたならわかりますよね。
痛みを理解できているから。
下を向いていたとしても、その人が今もがんばっていること、わかりますよね?
その人ががんばっていなかったら、もうその人はこの世界にいません。
その人ががんばっていなかったら、暴れまわって他人を傷つけまくっています。
その人ががんばっているから、その人が下を向いている状態ですんでいるんです。
痛みにがんばって耐えてくれているんです。
あなたならこのことを理解できますよね?
だからあなたは優しいんですよ。
相手を思いやることが人一倍できるんです。
ときにはね、それがあなたを苦しめることもあります。
優しさと思いやりがあなたの首を絞めてしまうこともあります。
こんな痛みなんか経験しない方が幸せだったかもしれません。
トラウマとして一生あなたの中に残るかもしれません。
でも、あなたのその優しさに救われている人はきっといます。
痛みなんかはっきり言って知らない方が人生を楽しく過ごせるんですよ。
痛みを知った人ほど人に優しくなれるなんてキレイごとです。
痛みが強ければ強いほど乗り越えることは難しくなりますし、人に優しくなれるのは痛みを乗り越えた後です。
それができないで何十年も苦しんでいる人もいます。
知らないですむなら知らないですませた方がよかったのは確かです。
ですが、痛みで苦しんでいる人を、本当の意味でわかってあげられるようになりました。
かすり傷で大げさに痛いと騒いで痛みを知っている気になっている人、机上で勉強だけして知識だけで知っている気になっている人ではありません。
あなたのその優しさが、誰かの救いになることは必ずあります。
あなたのその優しさが、めぐりめぐってあなた自身を助けてくれることも必ずあります。
あなたのその思いやりが、無駄なことで終わることはありません。
痛みなんか知らない方がよかったですが、それはあなたの人生においてマイナスだけをもたらしたわけではないはずです。
人間として、より深い人間にあなたを導いてくれると思いますよ?
心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。
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