親の七光り。生まれた環境の違いでこんなにあっさりと抜かれるの?

皆さんは親の七光りを遺憾なく発揮する人間と関わったことはありますか?

 

親が相当な権力を持っていて、「いい?あの子には絶対に逆らっちゃダメよ!あの子に逆らったらお父さんとお母さん、この町で暮らしていくことができなくなるから。あなたも転校なんてしたくないでしょ?」と小さい頃からしつけられている人もいるとは思いますが、一番に七光と関わる可能性があるのはこの場所じゃないでしょうか?

 

職場。

 

働く場所で七光りに出くわしてしまう可能性が一番高いと思います。




親が事業をしていたら、その事業を継ぐというカタチですね。

 

これってかなり大変です。

 

教育が行き届いている人なら別ですが、甘やかして育てられている人も多いです。

親の会社なのにまるで自分の会社のように言いたい放題、やりたい放題、わがまま放題です。

事実、このまま自分の会社になるケースも多いです。

 

 

あなたは50歳の課長です。高校を卒業してから30年間その会社のためにがんばってきました。

 

 

新入社員のときは上司にすごく厳しく指導されました。仕事がなかなか覚えられなくて苦労しました。

でも、毎日しっかりメモをとり、家に帰ってからはその日の出来事の復習、翌日家を出る前にはしなきゃいけないことの予習をしていました。

初給料を貰ったときの喜びと、あまりの少なさに愕然とし、お金を稼ぐのは大変なことなんだと改めて思いました。

 

二年目に初めて後輩ができました。「仕事を教えるのも仕事だからやってみろ。」と教育係をすることになりました。従順で飲み込みのいい後輩くんです。『教えるのって楽でいいなー。』と思っていました。

 

三年目にあり得ないくらいの大失敗をしてしまいました。『やっぱり私はこの仕事にむいてないんだ。』と、叱られては落ち込み、励まされては泣きそうになりました。

 

五年目になり、また新人の教育係をすることになりました。『まあ、簡単な仕事だから大丈夫だろう。』と思っていると、今度の新人君、トラブルメーカーです。常識がずれている、ミスをたくさんする、教えたことを全然覚えない、メモをとらない、クレームの嵐、空気が読めず問題発言連発です。『私はこんな大変な仕事を楽だと考えていたのか!?こんなのもうどうしようもないじゃないか?』と自分のことよりも頭を悩ませます。

 

そんなこんなで十年目、あなたの努力が報われます。係長に出世しました。職場をまとめ、指揮する補佐になりました。わからないことがあればあなたを頼る社員も増えました。仕事は難しくなりましたが、やりがいもあり、楽しくできていました。

 

二十年目、課長に昇進です。なにごとも順調で、いい将来を予感し出します。もちろん責任は前とは比べ物にならないほどのし掛かってきますが、それを誇りに思ってました。上が自分のことを以前よりよく見るようになったこともわかります。ここから出世コースへの参加だと思いました。ライバルの誰よりも働き、実績を出し、アピールします。

 

二十九年目、ある職員が入ってきます。社長の一人息子です。34歳です。今まで親が金持ちなのをいいことに遊び呆けていました。アルバイトの経験すらありません。思った通りまったく使えません。全然やる気が見られず一般常識もかけている。そのくせ自己主張は人の三倍。あなたは頭が痛くなりました。しっかり指導したいところですが、社長の息子ということで下手なことはできません。

 

三十年目、ついに運命のときです。部長職が空きました。あなたは社長室に七光りくんと一緒に呼ばれます。あなたは『ついにここまできた!俺が部長だ!だけど、俺の空いた席にはコイツが座るのか。ただの七光りにできるのか?これからも苦労させられそうだ。』など考え事をしていると、耳を疑う言葉が入ってきました。

 

「七光り、仕事のことも慣れてここがどういうところかわかったろ?お前もそろそろ人の上に立つことをしっかりと覚えておいた方がいい時期だ。○○くん、これからも課長としてしっかり息子のサポートをしてやってくれ!」と言われました。

 

・・・

・・・

『えっ!?』



そうです。部長になるのはあなたじゃありません。七光りくんです。

 

 

あなたは課長のままで七光りくんの部下になりました。

 

 

『ふざけるな!!』

 

 

ですよね。

 

『いくらなんでも早すぎるだろ!こんなやつにそんな重要なポジションがこなせるわけがない!!』

『わたしの三十年は、こんなボンクラのたった一年にさえ劣るのか!!』

 

・・・

・・・

そうなんです。

 

 

あなたの三十年はこんなボンクラの一年に負けるんです。

 

 

お偉いさんの子どもという理由だけで。

あなたが再び七光りくんの上司になることはありません。

 

 

抜かれて終わり。

 

 

抜き返すことはできません。

 

 

年下で常識や会社の仕組みをしていない上司に頭をペコペコ下げ、ご機嫌を伺う毎日の始まりです。

あなたのこれからの一番の仕事は、七光りくんのご機嫌を伺うことになってしまいます。

 

親の七光りと思われたくなくて必死にがんばっている人ならいいのですが、その地位に甘えてバカ息子状態の人もいます。

そんな人のご機嫌をとりながらペコペコするのがあなたの仕事になります。

 

七光りくんは「改革だー!!」と無茶なことばかりします。

部下の不満はどんどんたまります。

そんな七光りくんの盾となるのがあなたの仕事なんです。

 

 

社会って理不尽なときがあります。

 

 

生まれたときからスタート地点が大きく違うこともありますし、望んでいた環境に生まれてこなかった人もいます。

 

 

いくら努力しても覆らないこともあります。

 

 

そこでムキになっても仕方ないですよ?

それも踏まえて人生だと楽しんでみてはいかがですか?

 

 

心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。

 

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