皆さんは毎日をがんばって生きていますか?
それともがんばることはせずにのびのびと生きていますか?
人生にはこの二つの生き方があります。
どちらかが正しくてどちらかが間違っているというわけではありません。
どちらの生き方を選ぶかです。
がんばる生き方を選ぶと一定の緊張状態が続きます。
『やらないといけない!』と思っていることが多く、常に何かに追われている感覚です。
疲れがたまりやすい状態にあり、オンオフをはっきりさせてメリハリをつけないと精神を削っていきます。
がんばる生き方は限度を知らないと心が疲れ切ってしまうときがあります。
心が疲れた人にはよく【がんばりすぎないようにしましょう】という言葉が使われます。
これまでにがんばりすぎてしまい、精神を削りすぎてしまったからです。
疲れたらまずは回復することが必要になります。
そのための一番の方法が気を楽にして穏やかに生きることなんです。
心の疲れが激しい人には、がんばらない生き方が求められます。
でもこれが難しいんですよね。
今までがんばって生きるを選択してきた人たちだから。
がんばらないで生きていく方法を知らないんです。
頭では『無理をしないようにしよう。』、『がんばらないようにしよう。』とわかっているんですが、実際の行動ではそれができないんです。
『無理をしないようにしよう。』と思っていても、その時点で色々と無理をしていることが多いです。
『がんばらないようにしよう。』と考えていても、かなりがんばっていることが多いです。
がんばらないで生きようとしても『本当にこれでいいのか!?』という戸惑いと不安がつのります。
ある程度の元気が残っていると、がんばらない生き方は居心地が悪く感じてしまうんです。
普段からがんばって生きている人は、がんばらないで生きることを悪いことのように根本的に考えています。
でもね、これが根本的な間違いなんですよ?
がんばらないで生きることは悪いことではありません。
がんばらないで生きることイコール怠惰ではありません。
がんばらないで生きるということは、ありのままの自分を受け入れて生きるということです。
自分に過剰な期待なんかせずに、自分の実力をはっきりと自覚しています。
できることとできないことの分別がしっかりしています。
自分のことをしっかりと把握し、身の丈に合った生活をすることです。
何が起こったとしたても『それが自分なんだ。』と認める覚悟が必要になります。
この自分をしっかり把握して、ありのままの自分を受け入れることは心にとって一番のやすらぎを与えるんです。
がんばって生きる生き方は、極端に言うと現在の自分を受け入れない生き方です。
現状に満足することをよしとせず、ありのままの自分よりも一歩進んだ自分を求める生き方になります。
前に進む自分こそ、理想を追い求める自分こそが正しいと信じ、それをしないと自分のことがどんどん嫌いになっていきます。
心が疲れすぎてしまうとね、目に見えて弱くなるんです。
ちょっとしたことですごくショックを受けたり、普段なら動じないことでも心が激しく揺さぶられます。
すぐに切り替えることができずに長い期間引きずり続けます。
身体にもあちこちに不調が出てきます。
以前の自分(心が疲れていない自分)よりもあきらかに弱くなっていると実感します。
以前の自分にさえ満足せずに上を求めていたあなたが、以前の自分よりもはるかに弱くなってしまったちっぽけな自分を認めることができますか?
心が疲れてしまったときにがんばらない生き方をするということは、これらすべての自分を受け入れるということです。
普段からがんばりすぎの傾向があったから心が疲れてしまったのに、それよりも弱くなってしまった何もできない自分のことを認めないといけません。
そんな自分を認めてがんばらずに穏やかになるのってすごく大変なんですよね。
なにもできない悔しさが襲ってきます。
未来に対する怖さが襲ってきます。
がんばっていないと不安で仕方なくなるんです。
それを乗り越えないとがんばらない生き方にはたどり着けません。
がんばらない生き方というのは簡単ではないんですね。
今までがんばって生きてきた人ほどがんばらないことへの抵抗が強いです。
ありのままの自分を認めて自然体で生きるという生き方を選んでこなかったので、どうすればいいのかわかりません。
それを心が疲れた状態で求められます。
ものすごく難しいですよね。
疲れているのに生き方の変革まで求められるんです。
人間ね、そんなに簡単には変われないんです。
決意して明日から変われるというような単純なものではないんです。
変わるためにはすごく力がいるんです。
疲れているときにそんな力なんてなかなか出せません。
がんばらないようにしようとがんばりすぎるのをやめましょう。
がんばらない生き方をしようとがんばりすぎては元も子もありません。
焦らずに少しずついきましょう。
まずはがんばらない生き方を目指してがんばりすぎるのをやめることから始めてみませんか?
心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。
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