「こんなこともできないのか!」と叱られた時は?相手にしたら負け!

皆さんは「こんなこともできないのか!?」と叱られたことってありますか?

子どもの頃はできないで許されていたことも、大人になるにつれできないでは許されなくなります。

 

世間の目が厳しくなります。





僕はね、人よりも本当に不器用でどんくさいんです。要領も悪く、物を覚えるのにも時間がかかります。だから知らないことがたくさんあったり、他の人が簡単に覚えられることでも倍以上の時間がかかったりします。

平均値以下なんです。

 

すると当然、社会に出ると困ることもたくさんあるんですよね。

普通なら知っていて当然の知識やマナーを知らなかったり、多くのことを体験してないから物事を見る視野が狭かったり、誰かに助けてもらってやっていたことを突然一人でしなくてはいけなくなったり。

 

 

こんなこともできないことが多いんです。

 

 

で、そんなこんなこともできない僕がどうやって生きてきたかというと、スルースキルです。

相手の指摘を必要最低限のことだけ聞いて、それ以外のいらない部分は右から左へと聞き流していました。

 

昔はけっこう強い心だったんですよ。

他人なんかの言動に左右されず我が道をいくというスタイルでした。

まさに心が弱る人とは正反対の生き方ができていました。

 

そんな僕がなんでここまで心が弱ってしまったかというと、ある一人の人に出会ったことがきっかけです。

その人は僕を徹底的に否定してくるんですよね。

 

「こんなにできない人に今まで会ったことがない!」と。

「なんでこんなこともできない人がいるの!?」と。

「こんなにできない人と関わったことがないから、どうしたらいいかわからない!!」と。

「今までどうやって生きてきたの!?ほんとに人間?」と。

 

こういったことをその人に延々と言われ続けてきました。

 

 

こちらも最初は全然気にしていなかったのですが、その人は僕が流してもあきらめないんです。

自分が正しいことをしていると心の底から思っていて、正しいことをできない僕を徹底的に否定してきました。

僕が正しいことをできているか確認するために、その人は僕の言動に必要以上の注意を払っていました。

 

 

ニュアンス的には僕のストーカーです。

 

 

ほんとに『やることなすこと全てが気に入らないんじゃないか?』というぐらい否定してきました。

『こっちは相手していないんだからいい加減わかれよ。』状態でしたが、それでもあきらめずに延々と会う度に否定してくるんですよね。

 

僕の存在なんか認めないというくらいずっと否定されてきました。

 

 

「こんなこともできないのか!」って結構心にグサッとくるんですよね。

 

 

バカにされているというか、見下されているというか、失望されているというか。

 

『お前は普通の人よりもダメなんだ!!』と指摘されているんですよね。

自分でもわかっていましたが、人から改めて言われるとショックを受けるものなんです。

ずっとそんなことを言われ続けると、自己肯定感が少しずつ剥がされていくんです。



そして『こんなこともできない自分』が頭に残ってしまうんです。

 

 

なにもできない自分の完成です。

 

 

人間ってね、自分のいいところを知っているから自分を好きになれると思うんです。

自分を好きだから、できない自分でも認めることができるんです。

でもね、自分の悪いところばかり知ってしまったらどうですか?

 

自分のことなんか好きになれませんよね。

おまけに、なにもできない。

そんな自分を認めることができますか?

 

 

「こんなこともできないのか!」と言われ続けるとそれが伝染するんです。

 

 

周囲に。こんなこともできないあなたになってしまいます。

自分に。こんなこともできない自分になってしまいます。

 

 

「こんなこともできないのか!」って、わりと強烈な言葉なんです。

 

 

人に言われて傷つく言葉ってけっこうありますけど、その中でも意外とランキング上位の言葉だと思います。

 

これの対応なんですが、二つしかありません。

 

 

できるようになるか、流すか。

 

 

どちらかです。

 

 

最初は皆さんできるようになるを選択する人が多いのではないかと思います。

言われた課題に取り組んで、『このやろー!』と思いながらできるようにする。

最初はこれなんだと思います。

 

そして何度やってもダメで、自分にはできないとわかるようになると流すようになっていくと思います。

いつまでも『絶対にできるようになってやる!!』と取り組んでいても疲れるだけですしね。

 

だけどね、気合を入れすぎていた場合はこれで終わらないんです。こんなこともできない自分が許せないんです。

流そうと思っても、既に流しきれないくらいあなたに影響を与えてしまっているんです。

 

 

こんなこともできない自分は許せないのに、できるようになれない自分が完成します。

 

 

そうなると毎日が自己否定の連続です。

毎日がしんどくなり、苦痛になります。

 

 

そんなのアホらしいでしょ?

 

 

最初の発信はあなたじゃなく他人なんですよ?

 

 

しかもそれが正論だとは限らない。

相手の立場からの単なる言葉です。

 

こんなこともできない自分を認めて否定をしてしまうと、そんな自分勝手な相手に負けることを意味するんですよ?

 

 

「こんなこともできないのか!!」と言われ続けたら流しましょう。

 

 

流すことができなくなったら『こんなことぐらいできない自分の何が悪い!!これがわたしだ!!』と思いましょう。

それが本当の意味での「こんなこともできないのか!!」とバカにしてくる相手への勝利だと思いますよ?

 

皆さん、すすんで負けに行っていませんか?

 

 

心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。

 

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