皆さんは生活するときに相手の顔色を伺って生活してますか?
全然気にせずにそんなこと考えたこともないという方もいるでしょうし、毎日毎日相手の顔色を伺いながらビクビク生活しているという方もいるでしょう。
全然相手の顔色を気にせずに生活できたら気楽でしょうが、なかなかそれをするのは難しいものです。
早い人は幼少期から人の顔色を伺うようになります。
親、保育士さん、幼稚園の先生、と顔色を気にしながら生活をします。
この3つに共通するのは、自分よりも立場が上、偉い人です。
どうして自分よりも立場が上、偉いと思ってしまうかというと、叱られるからです。
反対にこちらが反撃しようものなら、それ以上の剣幕で怒ってくるからです。
それが極端に低い環境、つまり、沸点の低いよく怒る大人が近くにいると、怒られないように工夫をします。
それが相手の顔色を伺うことです。
相手の機嫌を伺うことです。
相手からの問い掛けに、こういうことを言ったら喜んでくれる、こういうことを言ってしまったら怒られてしまうと学習していくことです。
学習と書くといいことのように感じてしまうかもしれませんが、違います。
この学習を続けていくと自分がなくなるんです。
学校のクラス委員ってありましたよね。クラスのまとめ役でリーダーと言えば聞こえはいいですが、面倒くさいことまでやらないといけない雑用係でもあります。
大抵はまず、立候補でクラス委員を選ぶじゃないですか?「やりたいやつは手をあげろー。」って。
そこで大抵は一人や二人、進んで立候補する人種がいます。
でも、一人もそれがいないクラスにあたってしまうこともあるんですよね。「え~、そんなのやだー。」、「クラス委員なんてやりたくねーよ。」が集まってしまったクラスです。
先生は困ってしまいます。『それじゃ、くじ引きにしようかな?』と考えていると一人の生徒が手をあげています。
それがあなたです。
あなたはね、本当はやりたくないんですよ。
本当にやりたいのなら一番始めに手をあげています。
『なんだよ。誰もいないのかよ。しょうがねーな!俺がなってやろう!』なんて乗り気じゃありません。
『どうしよう?誰もなりたくないみたいだし、先生もどうすればいいか困ってるみたいだし。くじとか多数決になって、なりたくない子がなったらかわいそうだ。』といった理由から仕方なくです。
あなたも『クラス委員なんてやりたくねーよ。』と思っている一人なのに。
先生や他の子たちのために自分が犠牲になるんです。
あなたは一時的にはヒーローです。
でもね、このヒーローって一時的なものなんです。
一週間後なら先生に「クラス委員引き受けてくれてありがとう。助かったよ。」とか、同級生に「クラス委員なんて面倒くさいことよくやるよなー。まあ、でも、お前が手を上げてくれて助かったぜ!」と言われるかもしれません。
ですが、半年後はどうでしょう?
あなたがクラス委員になった理由をどれだけの人が覚えているでしょう?
とまあ、あなたの人生はそんな風に流れていきます。
年月を重ねると顔色を伺うのも、もはやエスパーなみです。
普通の人では気づかない部分まで気づきます。
気づけてしまいます。
そして気づいてしまったら最後、あなたは相手を不愉快にさせない言動をとります。
もうね、それしかできないんですよね。
癖というか、生き方として身についてしまっているんです。
『おっ!あいつ今、めっちゃ不機嫌だ!ちょっかいを出してもっと気分を悪くさせてやろう!』と思えないのがあなたなんです。
『あの人、不機嫌でかわいそうだな。自分になにかできることはないかな?』と思えてしまえるのがあなたなんです。
自分がやりたいことがあっても、相手のことを優先させます。
自分がやりたくないことであっても、相手のことを考えてやってあげます。
だからあなたは疲れているんですよ?
人の顔色を伺うことは短所だと皆さんは思ってますよね。
相手の気持ちがわかってしまうから、自分は損をしてしまうと。
実はこの人の顔色を伺うことは普通は長所なんですよ?
人の顔色を伺う、相手の心情が読めるということは、対人に関しての危機察知能力が高いんです。
一般的に動物は人間よりも危機察知能力が高いと言われていますよね?
実際はどうか知りませんが、映画とかでは災害がくるときは人間は何も感じていないのに、動物はいち早くそこから離れようとしますよね。
人の顔色を伺うことができるということは、相手が機嫌がいいのか不機嫌なのかを察知する能力が高いんです。
普通ならそこで不機嫌だと感じたときは距離をあけようとか、逃げようとか考えるものなんですが、あなたはあるものが邪魔をしてそれができないんです。
そのあるものとは
優しさ、思いやりです。
それがあるから長所を短所にしてしまっているんです。
『わたしはこれをやりたいけど、それを言ったら相手が困ることになる。我慢しよう。』
『あの人困っているみたいだな。誰も手伝ってあげる気配がないし、僕が手伝ってあげよう。』
『朝からすごく不機嫌だな。なにか嫌なことでもあったのかな?あの人はこうすれば機嫌がよくなるから試しにしてみようか。』
これに全部に共通していること、わかりますか?
どれもこれも相手目線なんです。
自分の視点ではないんです。
この状態が続くと大変なんです。
相手の目線ばかり気にして自分の視線がわからなくなってしまいます。
相手の心ばかり気にして、自分の心がわからなくなってしまいます。
あなたは自分の人生を歩めなくなってしまいます。
相手の顔色から相手の気持ちを察することができ、それに合わせて行動することは協調性として機能します。
一般的には人当たりのいい人、誰とでも仲良くなれる人として重宝します。
でもね、
あなたが疲れているときまで、無理して相手に合わせることはないんですよ?
相手の気持ちがわかるだけに『してあげよう。』と思えてしまうのがあなたの優しさなのですが、あまり優しすぎても損をしてしまうかもしれません。
相手に気遣えるように、あなた自身も大切にしてくださいね。
疲れるまでやってしまうのは、あきらかにやりすぎですよ?
心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。
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自分の芯がない!流されてばかり!意思がない!ブレない軸がほしい!!