利用するだけ利用されてポイ捨てされたことってありますか?
相手のために精一杯がんばっていたのに、相手の方はあなたのことを使い捨てのコマとして見ていた。
あなたは相手のことを大切に思っていたのに、相手はあなたのことなんかどうでもよかったんです。
上司や恋人に抱きやすい感情です。
誰よりもがんばって仕事をして、自分の時間や家族との時間を削って一心に仕事にあけくれていたのに、ある日「お前はいらない。お荷物だ。」とリストラされます。
誰よりも恋人のことを考えて行動し、かなり無理な要望にも自分を犠牲にしてまで応えてきたのに、そんな恋人からそれは普通にして当たり前のことだと言われます。ある日あっけなく捨てられます。
周りと比べて、一般常識で比べて、
自分はかなりがんばってきたはずなのに。
自分はかなり尽くしてきたはずなのに。
リストラをするにしても『俺よりももっと不真面目なヤツがたくさんいるだろ!?どうしてそいつらじゃなく俺なんだ!!』と納得できません。
「お前より俺のことを考えてくれる女はたくさんいる。」と言われて振られても、『そんな女なんているはずない!私だからここまでできたんだ!!』と納得できません。
あなたの中ではきっと『ここまでしてるんだから、きっといつかは大切に扱ってくれるはず。』、『誰よりもあの人に尽くしているのだから、ポイ捨てされるはずかない。』といった気持ちがあります。
でも、そうじゃありませんでした。
ポイ捨てされました。
使い捨てのコマでした。
この場合の感情ってめちゃくちゃ複雑なんですよね。
裏切られた喪失感と、なにをこんな相手に期待していたんだという失望感。
わかってくれていなかったんだというやるせなさと、勘違いをしていた自分の情けなさ。
相手に対する悲しみと怒り、自分に対する悲しみと怒りが渦巻きます。
それこそその想いが強くなると殺意を抱くほどに。
『相手をどうやって殺してやろうか?』
『自殺ってどうすれば楽に死ねるかな?』
といった気持ちが出てくることさえあります。
かなり危ない状態です。
この状態を回避するためには、受け入れましょう。
自分は相手にとっての単なる使い捨てのコマであったことを。
あれだけ相手に尽くしてきたのに、それを認めることはすごく怖いことです。
あまりの理不尽さと悔しさに涙がこぼれます。
相手にとって大切な存在になりたくて毎日必死だったのに、ぞんざいな態度をとられても心の奥ではわかってくれていると思っていたのに、その考えが甘かったことを実感します。
あんなに相手のためにがんばったのに、つめ跡一つ残すことができませんでした。
そんなつめ跡一つ残すことができなかった自分を認めてあげましょう。
上司からすごくかわいがられている同僚がいることを受け入れましょう。
彼氏がすごく大切にしている女性が他にいることを受け入れましょう。
バカみたいな話ですよね?
あんなにがんばっていた自分が捨てられて、自分よりも絶対にがんばっていなかったと確信できる他の人が選ばれるんです。
これほど理不尽な話はないかもしれません。
自分が得るはずだった報酬を他人が受け取るんですから。
自分が一生懸命働いた時間の給料が、他人の口座に振り込まれるんです。自分はタダ働きです。
本来ならもらって当然のはずの報酬を自分はもらえず、他人がその報酬を横取りしています。
これを認めてしまったらバカでしょう?
これを認めてしまったらただのアホです。
これを認めることは、あなたはただの道化師でピエロになってしまいます。
がんばってきた数年間、数十年、あなたはただのピエロだったんです。
あれだけがんばってきた期間は無駄な時間で終わってしまいます。
でもこれを認めないといけないんです。
いくら『違う!!そんなことあるはずない!!これは夢だ!!』、『こんなことが許されるなんてあるはずない!!こんなことが許される世界のはずがない!!』と必死で思っても、現実はそうだったんですよ?
あなたはただの使い勝手のいいコマでした。
『どうして自分が捨てられなくちゃいけないんだ!!』
相手にとってはただの使い捨てのコマだったからです。
相手にとって大切な存在じゃなかったからです。
相手にとって特別な存在じゃなかったからです。
がんばってもそんな存在にはなれなかったから捨てられたんです。
それを認めましょう。
あなたの特別な相手は、あなたがどんなにがんばってもコマとしか見てくれない相手であったことを受け入れましょう。
理不尽ですよね?
今まで何をやっていたんでしょうね?
でも、それごと、その理不尽さごと、受け入れましょう。
あまりの理不尽さに、頭がおかしくなってしまいそうな悔しさ、こらえきれないほどの怒り、絶望まで沈んだ悲しみ、これらの全てを受け入れましょう。
今はつらい気持ちでいっぱいだとは思いますが、
人をコマとしか思っていないような人間とは互いにいい関係にはなれません。
それに気づくのが早いか遅いかの違いです。
あなたの場合はそれに気づくのが遅すぎたのかもしれませんね。
ひどい言い方をするなら、
あなたの人を見る目がなかった。
理想を他人に押し付け、現実を見ようとしていなかった。
あなたに落ち度があるとすれば、この2つです。
今はすごくつらいですよね。
本当、何をやっていたんでしょうね。
でも、今の段階で気づけてまだよかったのではないですか?
気づくのがもっと遅かったら、今よりもさらにあなたは傷つくことになっていましたよ?
失ってしまった時間は2度と戻りませんが、これから少しずつ挽回していきませんか?
心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。
関連記事(一部広告):
こんなに尽くしているのに、私を大切にしてくれない恋人。なぜ?
わかってくれていると思っていたのに、わかってくれていなかった
報われないのは期待しすぎているから?報われないと嘆く前に・・・