好きなのに別れるしか選択がないときは

恋人関係が終わりを迎えるとき「嫌いになりたくないから別れよう。」、「好きなままでいたいから別れよう。」と切り出す人がいると思います。

これって本当なんでしょうか?




もちろん、相手を言いくるめるだけの方便として使ってくる人もいます。ですが、本当に心からそう思って言ってくる人もいます。

「僕には君を幸せにすることができない。」、「あなたには私より素敵な人が見つかるよ。」と心の底から思い、本当に相手に幸せになってほしくて言う人もいます。

 

あなたももしかしたら、そういった感情を抱いたことがあるかもしれませんね。

 

世の中の大半の人はこれを言い訳だと捉える傾向にあるようです。

本当に相手を好きなら別れを選択するはずがない。『相手のことを思って?ただ単に自分があきらめる理由がほしいだけだろ?本当に好きな相手なら自分から身を引くはずがない。できない者の言い訳だ!好きならうまくいく努力をしろ!』と考える人もいると思います。

 

ええ、そうですね。確かにそうなんです。

 

できない人の言い訳なんです。

 

 

愛さえあれば・・・という話になりますけど、どんな障害でも、結局はお互いの愛さえあればなんとかなるんです。

覚悟さえあれば乗り越えられない障害なんてほとんどないと思います。

 

残念ながらあなたと相手にはそれを乗り越えるだけの愛がなかったんです。

 

 

「嫌いになりたくないから、好きなままでいたいから別れよう。」、確かにできない人の言い訳かもしれませんが、そんな軽々しく言える言葉でもありません。

そこに至るまでは必ずいくつもの葛藤があったはずです。

 

好きな人にそんなことを伝えるのは、つらいですよね。

罪悪感もありますし、無力感もあります。

 

本当に悲しい選択です。

 

できればあなたもそんなことを言いたくはなかった。でも自分では交際を続けていてもお互いが幸せになれないとわかった。このまま続けていたら、相手の幸せになるチャンスまで奪ってしまう。

 

勇気ある選択です。

 

・・・
・・・

本当に?

 

いや、真剣にそう思っているとは思うんですけど、ちょっと待ってください。

ただの美談にはしないでください。

そこまで好きになることができた相手との恋を美談だけで終わらせると、次の恋に進むのに時間がかかってしまいます。

 

終わるときは相手への感謝も込めて誠実にいきましょう。

 

嫌いになりたくない?好きなままでいたい?

 

・・・本当に?

 

・・・実はもう

 

相手のこと嫌いになっているんじゃないですか?

相手のこと好きじゃなくなっているんじゃないですか?

 

 

本当は気づいているんじゃないですか?

 

嫌いになりたくない、好きなままでいたい、というのはただの願望で、それを認めたくないと意固地になっているだけだと。

熱が冷めていることに気づきたくないだけなのではないですか?




もちろんね、嫌いになりたくない、好きなままでいたいというのは嘘偽りない本心です。相手を思いやる気持ちももちろんあります。

でもね、それだけじゃないことも多いんです。隠れている気持ちがあることもあります。

 

もしあなたが、その隠れた気持ちを持っているのなら、別れを告げる前にその気持ちに気づいてください。

『嫌いになりたくない。』、『幸せになってもらいたい。』と願えるほど素敵な恋ができたのなら、最後までその恋には誠実でいきましょう。

 

『もうあなたにそこまでこだわる必要がなくなった。』と自覚しましょう。相手に言えなければ言えないでいいんです。ただ、自分にだけは正直に告白しましょう。

 

『前ほどあなたのことが好きじゃなくなった。』と。

 

 

これって結構ショックなことだと思うんですよね。好きなままでいたいと思うほど、素敵な恋愛ができていたのですから。

ここで好きじゃなくなったと認めてしまうとなんだか、今までの素敵な思い出を壊してしまいそうな気がして。

 

認めたくないという思いがでてきます。

 

 

でもね、安心してください。

過去の思い出は壊れません。

今の否定が入ってしまったとしても、過去には一切関係ありません。

 

あなたはその相手が本当に好きでした。それだけは絶対に変わりません。

 

 

大体ね、好きじゃない相手とそこまでの関係になれますか?

『嫌いになりたくない。』、『もっと幸せになってほしい。』と思いますか?

その気持ちこそがあなたの愛が本物だったという証明です。

 

『自分じゃダメだった。』、『あなたにはもっと素敵な人が現れる。』、これを逃げという人もいますが、この選択をする怖さと葛藤って、逃げで言えるほど簡単なものではないんですね。

 

 

本当に相手のことが大切じゃないと言えない言葉です。その結論に至るまでには想像を絶する葛藤があったはずです。

 

できない人の言い訳?

確かにそうかもしれませんが、それを真剣に心から思って言える尊さは忘れてはいけないと思います。

 

相手への愛がなければできない選択でもあります。

 

 

きっと素敵な恋愛ができていたんですね。

あなたの愛は本物でした。その愛をもってしても今回のことは乗り越えることができませんでした。

 

あなたの役目はここで終わりです。

 

相手の役目はここで終わりです。

 

自分のより大きな幸せを、相手のより大きな幸せを願いましょう。

素敵な恋愛をしてきたあなた、最後は誠実に、感謝を込めて、その恋愛を終わらせたいものですね。

 

心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。

 

関連記事(一部広告):



大切な人を失ったとき

恋人に振り回されてしまう。好きなのに疲れてしまうのは。

自分ではどうにもならない現実に遭遇してしまったら

世界で一番不幸でかわいそうで惨めな自分は

温度差を感じる恋愛。どうしてこんなに寂しいの?

あきらめられない恋愛は

恋人の一番になれない苦しい恋愛。どうすれば一番になれる?

思い通りにいかない人生を生きるには

私がいくら願っても手に入れられないモノを簡単に手放せるアイツ。許せない!

離婚した方がいい?この人とはもう無理だと思ったら?