皆さんは【つらいときこそ笑え】、【苦しいときこそ笑え】って言葉を聞いたことはありませんか?
「苦しいときに苦しい顔をしていたら心まで沈んでしまうから、困難を乗り越えるためには笑顔が必要だ。」といった意味合いで使われます。
よく使われる言葉なんですよね。
でもこれ、本当のことなんでしょうか??
本当です。半分は。
笑うことによりその瞬間、心がほんの少しだけ軽くなります。
『もう嫌だ。』、『もう無理。』って思っていた心にほんの少しのゆとりがうまれます。
今までは張りつめすぎていてものがリラックスできるようになります。
立ち止まりそうになったときでも、そこから先へ一歩踏み出そうとする力がでてきます。
それによって状況が改善し、『無理だ。』と思っていたものでもできることがあります。
つらいときや苦しいときに笑うと、自分の中でまだ眠っている力を発揮できます。
だからこれらの言葉はよく使われるんです。
すごく前向きな言葉なんです。
「つらいときは泣け」、「苦しいときは苦しいと言え」よりも。
「つらいときは泣け」、「苦しいときは苦しいと言え」はそこで終了してしまう言葉なんです。
【もう成長しなくていいから立ち止まりなさい】って言葉なんです。
だからこれらの言葉をすごく嫌う人もたくさんいます。
あなたもそうだったんじゃないですか?
『つらいからって泣いていたって何もならない!』、『苦しいからって顔にだしてどうする?こんなのなんでもない!』と自分によく言っていたんじゃないですか?
それで今までにも試練を乗り越えてきたんじゃないですか?
つらくても苦しくても『立ち止まってしまったらダメだ!!』と一生懸命前に進んできたんじゃないですか?
だけど今回はそれがうまくいっていないんじゃないですか?
「つらいときこそ笑え!」、「苦しいときこそ笑え!」はその場しのぎの一時的なものなんです。
火事場のバカ力を使用する方法なんです。
長期的には続きません。
なんのリスクもなく普段自分が使っている以上の力は使えません。
この場合のリスクはあなたの心です。
自分の心を犠牲にして、一時的に自分の奥底に眠っている力を引き出します。
そしてその力が尽きたとき激しい疲労が襲ってきます。
その力が尽きる前に結果が出せた場合は喜びや達成感もありますが、それでも間に合わなかった場合は何も手がつかないほど疲れ果てます。
つらいときって人間は笑わないんです。
苦しいときって人間は笑わないんです。
苦痛を感じているときに笑うのは不自然なことなんです。
だからつらすぎるときは笑おうとしても涙が出てきます。
だから苦しすぎるときは笑おうとしても苦笑いしかできません。
その方が人間として自然だから。
その方が生きていく反応で自然だから。
人間ね、不自然なことをするのには力がいるんです。
自然なことをするよりも精神力をたくさん使います。
食事をするよりも食事を抜くことの方が気力を使います。
排泄をしたいのに我慢をするとお腹が痛くなります。
眠らないで何日も起きているとフラフラしてきます。
不自然なことをするのは、自然なことをするよりも大変なことなんです。
自分自身への負担が大きいです。
不自然なことをしている時間は忍耐が必要になる時間です。
つらいときや苦しいときに笑うことは、『無理をしろ!』と自分に命令しているんです。
無理をしているのだから当然後でその反動がきます。
あのとき強がって笑わずに、素直に反応していたらここまでのダメージを受けずにすんだのに、無理をして笑ってしまったために後で深刻なダメージを負ってしまうことになるんです。
つらいときは笑わなくていいんです。
苦しいときは笑わなくていいんです。
もっと自分に素直になってください。
ここで自分をごまかしてしまったら大変なことになってしまうかもしれません。
ほんとは極限状態なのに笑ってごまかしてしまったら、自分の気持ちもわからなくなってしまいます。
ときには笑顔で乗り切ることも大事になるときもありますが、それが習慣になってしまうほどやってしまうと、あとでしんどい思いをするのは自分です。
やせ我慢や無理はほどほどにしてみませんか?
心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。
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