行動が不安定なのは双極性障害かも?うつ病よりもしんどいって本当?

皆さんは双極性障害という病気を知っていますか?

 

うつ病と似た面もあるこの病気なんですが、知名度的にはまだまだ低いんですよね。

病気にかかったことがある人なら知っていても、世間ではうつ病という言葉は知っていても双極性障害なんて聞いたこともないという人もたくさんいます。




双極性障害とは以前は躁うつ病と呼ばれていました。

 

躁病とうつ病が合体したのが双極性障害です。

 

お得なことに躁病とうつ病の両方のしんどさを味わえます。

 

 

ふざけた病気ですよね?

でも、この病気にかかっている人、あるいは診断が出てないから気づいてないだけの人もたくさんいるんです。

 

 

うつ病の症状といったら皆さん、色々と連想できると思います。

 

しんどい、無気力、感情表出が少ない、だるい、涙がとまらない、動けないといったような沈むイメージだと思います。

 

 

では躁病といったら皆さん、何を連想しますか?

 

 

うつ病と違って躁病はまだ浸透されていないと思います。

 

躁病は気分が高揚するんです。

 

爽快感があるんです。

 

宙に浮かんでいるかのようなハイテンション状態になるんです。

 

うつ病の沈んだ状態と正反対になると思ってもらっても差し支えないかもしれません。

 

 

双極性障害はうつ病と躁病、この二つの症状が現れるんです。

 

 

この二つの症状を繰り返すのが双極性障害なんです。

 

 

『なんだ。うつ病と違って元気なときもあるのか?それならうつ病だけよりもよっぽど楽じゃん!?』と思われる人もいるかもしれませんが、一概にそうとは言い切れません。

 

 

コイツ、波がすごく激しいんです。

 

 

うつ病や躁病だけならしんどいですが波はまだ比較的小さいです。普通とは違う状態ですが、一定の状態である意味安定はしています。

 

同じしんどさなんです。

 

 

でも、この双極性障害は激しい波です。うつ病の状態から躁病の状態までのしんどさを味わえてしまうんです。

 

まったく性質の異なるしんどさが襲ってきます。

 

 

外気温で例えると、躁病は真夏の35度の気温だとします。

 

暑くて汗もダラダラと出て疲れますよね。

そんな日がずっと続きます。

 

普通の人なら服を薄着にしたり、冷房を入れたりである程度暑さをコントロールしますが、躁病の人はそんなことできません。

暑さとの真っ向勝負しかできないんです。

 

真夏の部屋でエアコンもつけず、服を脱ぐこともなく暑さを全面から味わいます。

 

・・・

やばい状態ですよね。

 

でも、まだなんとか耐えられるんです。

 

『今日も暑い日だ!』という認識があるから。

 

覚悟を決められるんです。



うつ病は反対に真冬のマイナス5度の気温です。

 

寒くてブルブル震えて動きも鈍くなりますよね。

そんな日がずっと続きます。

 

普通の人なら服を着込んだり、暖房を入れたりである程度寒さをコントロールしますが、うつ病の人はそんなことできません。

寒さとの真っ向勝負しかできないんです。

 

真冬の部屋でエアコンもつけず、服を重ね着することもなく寒さを全面から味わいます。

 

・・・

やばい状態ですよね。

 

でも、まだなんとか耐えられるんです。

 

『今日も寒い日だ!』という認識があるから。

 

覚悟を決められるんです。

 

 

長い日数その状態が続けば慣れや順応も少しずつしていきます。『昨日は少し寒い日だった。』とか、『今日は昨日より少し温度が高いみたいだなー。』と比較することができます。

 

 

でもそれがコロコロ変わるとしたらどうでしょう?

 

 

気温が一昨日はマイナス5度で昨日は35度。

今日がマイナス3度で明日が37度。

 

外気温は何日も何カ月もかけて緩やかに変化しますが、

 

 

双極性障害は緩やかに変化するとは限りません。

 

 

一日で何回も激しい変化をするときもあります。

 

 

こんなの絶対体調を崩します。

しんどくないわけがないです。

 

双極性障害はこの温と寒のような波があることで、よけいにそれぞれの病気のしんどさを際立たせてしまうんです。

 

憎たらしいことに強弱や緩急といったメリハリをつけてきます。

 

 

双極性障害という病気は意地が悪い病気です。

 

 

せめて一月単位ごとに変わってくれるのならいいのですが、双極性障害は基本は不定期で変わります。次に自分がいつ躁状態になるか、自分がいつうつ状態になるかの判断はできません。

 

 

この双極性障害なんですが、実は自分がそれにかかっていると認識していないケースも多くあります。

 

 

うつ病と診断された人が沈んでいる日のことばかりを問題点として捉え、躁状態のときは問題視していない。当然お医者さんにそのことを話すこともないし、ひどく気が重くて動けなくなった状態のことばかりを報告します。

 

普段はうつ症状の強い人が軽い躁状態のときに元気だからと病院へ行きます。お医者さんはその人が双極性障害だということは気づかずに、軽いうつ症状がある人とみなしてしまいます。

(双極性障害でもないのに『自分はこれに違いない!』と思い込んでしまう人もいます。)

 

診断が難しい病気の一つです。

 

 

もし自分が躁状態になることに心当たりがある場合は、まずはお医者さんに相談をしてみてください。

 

 

うつ病と診断されていたのに、いつの間にか病名が双極性障害に変わっていたということも少なくないそうです。

 

うつ病と双極性障害とでは薬も違ってきます。

 

あなたの相談によって治療効果がよくなることもあるかもしれません。

 

ひどく落ち込んでいる状態だけではなく、気分が高揚しすぎている日はないか注意してみてもいいかと思いますよ?

 

 

心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。

 

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