心配かけたくなくて元気を装って。天の邪鬼。後で大変なことに・・・

皆さんは心配をかけたくなくて元気を装ったことはありますか?

誰にも迷惑をかけないようにと、苦しいのに平気なフリをしたことはありますか?

 

これね、大変なんですよね。



元気を装うのって想像以上に疲れます。

 

 

その場はなんとか乗り越えてほっとした瞬間、いきなり急激な疲れが襲ってきます。

ただ普通の状態のフリをするだけなのに、まるで何時間も全力疾走をしたような疲労感がやってきます。

 

そうなんですよ?

 

あなたはずっと全力疾走をしていたんです。

 

 

一人になるまで。

誰にも気づかれない場所に来るまで。

その反動がすぐにおさまればいいのですが、無理をすればするほど疲れが抜けるのが遅くなります。

 

ひどくなれば10分だけ元気なフリをしていただけなのに、その反動で一週間寝込むなんてこともあります。

・・・
・・・

いや、そこまで我慢したらバカですよ?

 

 

でもあなたはそのバカをしているのかもしれませんね。

あなたはそのバカをやめることができないのかもしれませんね。

 

ほんとね、なんの人目も気にすることなく「あー、しんどいー。もう嫌だー!」と言うことができたらどれほど楽か。

周りを気にせず疲れをアピールしまくれたらどれだけ楽か。

 

 

あなたも普段はそうしているんじゃないですか?

 

 

元気なときは。

 

まだ大丈夫なときは。

 

未来があるときは。

 

 

「あー、疲れたー。」と笑いながら。

 

 

本当にもう元気がなくてダメかなってときは、それができなくなってしまうのではないですか?

 

 

ほんと、天の邪鬼ですね。

 

僕もこのタイプです。

たいした怪我じゃないときは「痛い!」とアピールするのですが、本当に怪我をしたときは「痛い!」という言葉を発しません。

どうもないように装います。痛みを顔に出すことなんてせず、平然としています。

内心では『痛い!痛い!』と思っているくせに、外部には一切その情報を出しません。遮断します。

 

それで後になっていつも大変なことになるのですが・・・

 

 

元気を装ってもあまりいいことはないんですよね。

 

 

むしろ隠していたら事態がより悪化してしまうことの方が多いです。





自殺にしてもそうですよね。

子どもが自殺したことで自分を責めている親、すごく多いんですよ?

『家では普通だったのに。』、『あんなに元気そうにしてたのに。』、『苦しんでいることにどうして気づいてあげられなかったんだろう!』、『死ぬくらいまで悩んでいることに気づかないなんて父親失格だ!』

もうね、気の毒なほど自分を責めます。

 

で、心ない人が言うわけです。

「子どもさんが苦しんでいたことに、あそこの両親は気づかなかったんだって。子どもさんかわいそうに。あんな両親のもとで生まれてきて。俺なら絶対に気づくのに。」と。

 

 

いやいやいや、普通気づきません。

 

 

もちろん子どもがSOSを発信していた場合は別ですが、『親に迷惑をかけたくない。』、『親に心配させたくない。』と親のことを想って言えない子もいるわけです。

SOSを発信していない、隠している人のSOSに気づけというのは無理です。

不可能です。

 

 

それこそ常時、全員を疑ってかからないと。

 

 

『こいつはいま笑っているけど、心の中ではすごく苦しんでつらい思いをしているんだ。なんとかしてやろう。』

会う人全員にこんな風に思わなければいけません。

 

できる人も中に入るかもしれませんが、それこそ異常者です。

他人を全員かわいそうな人種と決めつけて、憐れんで愉悦にふける変態野郎です。

僕はそんな人に関わりたくなんかありません。

 

なぜ突然自殺の話になったんだと思うかもしれませんが、これ、他人事ではありません。

 

 

あなたがこうなってしまう可能性があります。

 

 

あなたが家族にこんな思いをさせてしまう可能性があります。

 

 

元気なふりを続けていくとね、どんどんしんどくなるんです。

 

 

周りをだますだけではなく(言い方は悪いですが)、自分自身もだまされてしまうんですね。

『俺は元気だ!』、『わたしはまだ大丈夫!』、『僕は元気なのにどうしてこんなに・・・』と自分自身も疲れていることを忘れてしまいます。

そしていつも通りに行動しようとします。

でもうまくいきません。

当然です。

 

 

本当は疲れてヘトヘト状態なのだから。

 

 

万全の状態からは程遠い状態だから。

身体がついていかなくなるんです。

 

でも頭は『なにをやっているんだ!』、『どうしてこんなになにもできなんだ!』、『なんでできるように努力をしないんだ!』、『甘い言葉に惑わされるな!ダメ人間になるぞ!!』とムチを持った鬼教師です。

休むことを許さないんです。

 

身体はどんどん疲れていき、それにつられて心も低下していきます。

心が疲れてくると打たれ強さがなくなるんです。

外部の刺激をたくさん受けて些細なことで傷ついたり、怒ったりしてしまいます。

 

そしてなによりも怖いのは

 

 

自分責めです。

 

 

自己肯定感がどんどん下がり、自己否定感がどんどん強くなります。

『できない自分が悪い。』、『怒らせた自分が悪い。』、『心配をかけた自分が悪い。』、『泣かせてしまった自分が悪い。』、『誰にも相談できない自分が悪い。』などなど。

 

 

全部自分が悪くなるんです。

 

 

そしてその後の生活は・・・

 

ねっ、元気を装っていると最終的には大変なところまでいってしまうでしょ?

 

 

赤信号で止まっていたら後ろから車がドーン!!まだ赤信号です。
あなたは「ごめんなさい。わたしがこんなところで止まっていたから悪いんです。後ろをミラーで確認していなかったから。わたしが車が近づいていたことに気づいてアクセルを踏めばよかったんです。」とぶつかってきた相手に全力で謝罪します。

いやいやいや、アクセルを踏めばあなたが前の車にドーンです。

 

 

こんなことにまで『自分が悪い!』と思ってしまうなんてバカらしいでしょう?

 

 

まあ、はっきり言って普通の人からしたらバカです。というか怖いです。

 

ときにはね、元気を装わないといけない場面もあるかもしれません。

ですが、それはほどほどにしてください。

自分自身までだませるようにうまくなってしまったら大変ですよ?

 

 

心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。

 

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