約束を守れなかった罪悪感。誓いを果たせなかった無力感。

約束を守れなかったことってありませんか?

軽い口約束であったり、契約書を交わしての重要な約束であったりと僕たちは日常的に約束をします。

約束を守ることは相手との信頼関係を築くうえで重要ですので、僕たちはできる限り相手との約束を守ろうとします。

 

ですがときとして、約束を守ることができないときがあります。




単純に約束したこと自体をうっかり忘れてしまうこともありますし、約束を果たそうとしても力が足りなくてできない場合もあります。

約束を守れなかったときは、相手に申し訳ないという罪悪感を感じてしまうと思います。

 

その中でも特に大きく罪悪感を感じてしまうのは、特別な人との約束です。

 

特別な人との約束、いわば誓いですね。

 

 

自分で絶対にすると決めたのに、することができなかった。

自分で絶対にすると誓ったはずなのに、あきらめてしまった。

自分が心の底から守ると決めていた約束を守れなかった。破ってしまった。

 

 

このときは恐ろしいほどの罪悪感に襲われます。

 

 

自分の無能さ、無力さに殺意を覚えます。

自分の意志の弱さに怒り、悔しさ、悲しみを感じます。

約束一つ守ることができない自分に嫌気がさします。

自己嫌悪がひどいです。

 

 

でもね、この気持ちはある事実を表しています。

 

それは、

 

あなたが約束を守ろうと必死だったということ。

あなたが誓いに対して誠実であったこと。

 

 

あなたが本当にその相手を大切にしていたことがわかります。

 

 

あなたは今、すごい罪悪感に押し潰されていますが、これは当たり前のことじゃないんですよ?

 

約束を破るのになんの罪悪感も感じない人、多いんですよ?

元々守るつもりもない約束をする人、多いんですよ?

誓いなんてすぐに忘れてしまう人、多いんですよ?

 

約束なんてね、守ろうとさえ思わなければそれこそいくらでもできます。

100でも200でも簡単に約束することができます。

そしてその約束したこと自体を覚えていない人もいます。

 

不誠実になろうとすればどこまでも不誠実になれます。

 

 

約束を守るって意外と大変なことなんですよ。

最初から守る気すらない約束なら、約束を守らなかっても全然気にもしません。罪悪感や不快感すら感じることなく平静を保てます。

むしろ『あんな約束を本気で守るとでも思っていたのか、バカめ。』とさげすむことすらします。

 

あなたはそんな人たちじゃありません。

 

 

約束を守れなくて悔やんでいる人は、本気で約束を守ろうとした人です。

誓いを破って悔やんでいる人は、本気で誓いを果たそうとした人です。

あなたが誠実であったという証です。

 

 

まずはそれが何よりも大切なことなんじゃないですか?





結果だけを見るとあなたは、できもしない無責任な約束をした人です。

 

結果だけを見るとあなたは、できもしない無責任な誓いをした人です。

 

 

でも、過程はそうではなかったのではないですか?

 

 

約束を守ろうと必死だったのではないですか?

責任をしっかりと果たそうとしていたのではないですか?

誓ったのだからと一生懸命取り組んでいたのではないですか?

 

 

だからこそあなたは今こんなに苦しんでいるんですよ?

 

 

この苦しみの正体は、あなたが誰よりも約束を守りたいと思っていた証拠です。

この苦しみの正体は、あなたが誰よりも誓いを大切にしていた証拠です。

 

もしかしたら約束をやぶられた相手よりも、あなたの方が苦しんでいるかもしれません。

 

相手はあなたが約束をやぶったことなどもう忘れて、今頃感動する映画を見て大号泣しているかもしれません。

あなたが誓ったことなんて忘れて、今頃のんきにお笑い番組でも見て爆笑しているかもしれません。

 

 

そう思えたら少しは楽になるんですけどね。

 

 

約束を守れなくて後悔しているときは、傷ついている相手のことばかり考えてしまいます。

相手の悲しんでいる表情を思い出してしまいます。

相手の怒っている表情を思い出してしまいます。

誓いを果たせなかった自分を見つめる何とも言えない表情を思い出してしまいます。

 

相手を傷つけたのがあなたなんですね。

 

 

あなたは自分のことを無視して、相手の事ばかり考えてしまいます。

 

 

本当は自分も誓いを果たせなくて、すごく傷ついていたはずなのに。

守りたかった約束を守れなくて、心が壊れそうなほど暴れだしているのに。

あなたは傷ついた自分を見ることなく、相手のことばかり考えてしまいます。

 

自分の状態に気付いたときにはもはや重症です。

身体面に異常が出ていたり、精神面で何もしたくない状態になっています。

 

 

約束や誓いなんて守る必要はないとは言いませんが、必要以上に重くとらえる必要はないと思います。

約束や誓いなんて守ろうと思っても守れないとことなんてあります。

自分を必要以上に悪くとらえる必要なんてありません。

 

 

約束を守ろうとしていた方が罪があって、最初から約束を守る気すらない人が無罪なんて、そんなのバカらしいでしょう?

 

 

相手のことを考えるのも大事ですが、もう少し自分の状態を把握してみませんか?

約束を守れなかったのは悲しいことですが、何よりも大切なのは約束に対してどう取り組もうとしたかではないですか?

 

がんばったあなたを責めないでくださいね。

 

 

心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。

 

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