皆さんはいつも高圧的な態度で指示を出してくる上司の元で働いたことはありますか?
仕事だからある程度は仕方がないことなのかもしれませんが、ちょっとこっちも思っちゃいますよね?
『お前なんか無能なくせに!!』
まあ無能とまではいかなくても印象はよくないです。
『なにもそんな態度で言ってこなくても、普通の態度でいてくれたらいいのに。』、『上司というだけで威張り散らしてくるなんて器が小さいなー。』となってしまいます。
その上司がしっかりとしたスジを通す人で皆から尊敬されているのであれば別ですが、一般的には高圧的な上司は敬遠されがちになります。
当たり前ですよね?
高圧的、威圧的な態度で自分と接してくる人と一緒にいたいと思う人はなかなかいません。周りからは敬遠されがちになります。
それがまたその上司を勘違いさせてしまうんですね。
『誰も俺が大きい態度に出ても何も言ってこない。俺は偉いんだ!なにを言ってもいいんだ!』と。
まあ、あながち間違ってはいないんですけどね。
上司という立場になるのは部下よりも偉いからです。
偉いから指示を出すことを許されるんです。
会社から部下に指示を出してもいいと許可をされるんです。
「おい!お前!今日の15時までにこのデータをまとめて書類を作れ!」
「まだ契約ゼロだと!?なにをやってたんだお前は!どこで遊んでた!?今日は5件の契約を取るまで帰ってくるな!土下座してでもいいから契約を取ってこい!!」
といった指示を出すことを会社から許可されているんです。
部下の立場で上司にこんなことを言ったら大変ですよね。こんなことを上司に発言する同僚がいたら職場の空気が凍ります。
部下には許されていない発言を上司という立場になれば許されるんです。
でも少し、高圧的すぎますよね?(これが当たり前の職場も結構ありますが。)
上の内容だって言い方次第だと思うんですよね。
「ちょっとごめん。○○くん。急で悪いんだけどさ、今日の15時までにこのデータをまとめて書類を作ってくれるかな?他の仕事もあって大変だとは思うけど、○○くんならできるだろうと思って。よろしく。任せたよ!」
「契約とれなかったんだ。そっかー、お疲れさま。もう少し粘れる?そういう日もあるよ。今日とれなかった分は明日稼いでもらうということで(笑)誰もが通る道なんだからあんまり落ち込むなよー。」
あなたは上司にするならどちらの上司の方がいいですか?
おそらくほとんどの人が、下の上司の方がいいと思うんじゃないですか?
何か悩みや困ったことがあったとき、高圧的な上司と優しく接してくれる上司、あなたはどちらに相談しようとしますか?
でもね、現実は上の上司タイプの人の方が多いかもしれませんね。
そんな上司の元で働いているあなたからしたら、下の上司はまるで神様のように思うかもしれませんね。
一般的には社員が多い会社ほど上の上司のタイプの割合が多く、社員の数が少ないほど下の上司タイプの割合が多くなると思います。
社員が多い会社ほど上の地位に上がることは難しくなります。
当然ですよね?
椅子は限られた数しか用意されていないのですから。
その椅子に座れるということは、数多くのライバルたちを蹴散らしてきた勇者だということです。
多くのライバルたちより自分は有能なんです。
自分は有能で正しいんだということを会社が証明してくれました。
だから自分より劣っている人間には高圧的な態度をとってもいいし、逆に部下がミスをしようものなら無能な部下のせいで自分の管理能力が疑われるんです。
『無能な部下には厳しく言ってしっかり仕事をしてもらわないと!』という考え方になります。
自分もそうやって指導されてきましたしね。
使えない部下の代わりなんていくらでもいるんです。
自分の指示に反抗的な部下には、より高圧的な態度でねじ伏せて窓際族に追いやり、周囲への見せしめのための生け贄にすればいいんです。
嫌われる上司の完成です。
嫌われる上司に悩まされている皆さんですが、どうして上司がこんな高圧的なことを考えるようになっていったかを考えると、なんだか笑えませんか?
『自分はお前より偉いんだぞー。』と部下にわざわざ伝えてくる上司なんです。
人間の器の小ささに涙が出ますね。
本当に自分に自信があって、器の大きい人は偉そうな態度をとることは少ないです。
こちらを不愉快な気分にさせることはありません。
高圧的な態度をとってくる上司は視野が狭い上司です。だけど、自信は満々。
かなりイタイ人です。
視野が広い上司は高圧的な態度をとることもなく、むしろ自分は能力がないと思い込んでいます。
だから、周りを頼れます。頼るためには頼み方を学習します。
簡単にいうと、
高圧的な上司は足し算引き算ができるから『ワシは偉いんだぞー!』と自慢してるんです。かけ算とわり算があることも知らないで。
高圧的態度をとらない上司はかけ算とわり算ができません。だから『俺より適任者がいるんじゃないかなー?』と自信がありません。足し算や引き算はできるのに。視野が広いので自分より優れた部下をたくさん見つけています。
高圧的な態度をとってくる上司は自信の表れでもありますが、自分が誰よりも優れているというイタイ勘違いをしている人なんです。
本当に優れた人はどんなに偉い立場になっても、決して高圧的な態度をとることはありません。自分一人でできる限界をちゃんと把握しているからです。
高圧的な態度の上司に困っているのなら、『器が小さいなー。』と思ってあげましょう。
高圧的な態度の上司とは接しにくいものですが、あなたが上の立場になったときにはそうならないように、反面教師として勉強させてもらいましょう。
心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。
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