皆さんは何か得意なことがありますか?
これだけは他の人にも負けないというような特技はありますか?
これがあるかないかだけでも全然違ってくるんですよね。
特技や得意なことがない人は、自分のことを『人よりも劣っている。』と思いがちです。
通常のときはそれほど意識していないかもしれませんが、落ち込むことがあったときなどに心へのダメージが大きいです。
特技がないと自分の中に支えとなるものが少ないんです。
なにか自分の中で絶対的なものがあればそれを中心に落ち込んでいる状態から回復もできますが、特技や得意がないとそのすがる部分がないんです。
本当に落ち込んでしまったときは特技や得意があるかないかで回復する速度は全然違ってきます。
特技や得意があると落ち込んでしまったときに立ち直る切っ掛けになることがあります。
落ち込んで自信喪失をしてしまったときにも『わたしにはこれがある!』と思えるようになります。
落ち込んでいても特技を続けているうちに自信を回復していくようになります。
特技はあるほうが人生でお得になる場面がでてきます。
でもこの特技って、なかなか身につかないんですよね。
特技とは一般基準以上に優れている技能になると思いますが、それを持つのって簡単ではないんです。
初めて挑戦してできる特技もありますが、基本的には何回も繰り返すことによって習得していくことになります。
小さい頃から日常的に継続していて特技と呼べるようなものになったというケースも多いです。
他の人よりも優れている技能は、一朝一夕では基本的には身につきません。
特技がない人もたくさんいます。
僕も昔から何をやっても不器用で特技と呼べるようなものはありません。
せいぜい人並みかそれ以下です。
他の人が一週間かけて習得していくことを二、三週間かけて習得していくというような感じでした。
そしてそれを習得したころにはもう他の人は次のステップへ移っている。飲み込みが早い人はそのステップすら終わって次に、って感じでした。
不器用だったり飲み込みが遅いとどんどん置いていかれます。
周りについていくのにただただ必死で、離されないようにするので精一杯です。
『自分にはこういうことが向いているのかも!?』、『こういうことをするのはすごく楽しい!!』という感想を抱く暇もありません。
特技を持つのは難しいことなんですが、残念ながら他人はあなたの特技に目をつけます。
履歴書や自己紹介を書くときにはほとんど必ずと言っていいほど【趣味・特技】の欄があります。
日頃からどんなことをしているのか、どんなことがあなたの中で優れた能力なのかを知りたがります。
専門分野にいけばいくほど特技の内容も細かく分類され、それがどの程度のレベルにあるのかを知りたがります。
顔、名前、その次に来るのが経歴と特技だと思います。(性別や年齢は見た目でだいたいわかるので。)
「あなたはどれくらい有能な人間ですか??」と尋ねられるのが特技なんです。
特技がたくさんある人はいいんですが、特技がない人はこれが困ります。
「何も特技はありません!」とは答えられないんですよね。
もちろんまったくの無関係の人間に特技を尋ねられたときは「特技はないです。」と答えることができますが、これから関係を築いていくかもしれない人間に「あなたは何ができますか?」と尋ねられて「わたしは何もできません!!」とは答えられません。
そんな風に答えた時点であなたとその人間は縁がなかったことになります。
そうならないために自分の中の特技を探します。『何が他の人よりできるだろう?』、『自分の中でまだ他の人と比べて劣っているのが少ないものはなんだろう?』と悩みに悩みます。
特技が多い人なら悩まずにポンポンといくらでも出てくるのに、特技がない人はやっとの思いでひねり出して一つか二つです。
自分の中に『これは他の人よりも優れている。普通の人は持っていない特別な能力だ!』というものがないんです。
他人より優れている自信がないんです。
特技がないとね、自分は何もできないように思ってしまうんです。
特技が多い人は頼りにされる機会が多いし、そのたびに注目されます。
他の誰にもできない唯一無二の特技を持っていたら、それで生活費を稼ぐことができるようになるときもあるし、人気者にもなれます。
そうやって自分が持っていないものでその人が活躍し、自分は蚊帳の外状態ということが続くと、自分は価値がないんだと思ってしまうようになります。
特技がないだけで『人間としての価値が他の人よりも下だ。』と勘違いしてしまうことになってしまいます。
特技ってね、別になかったらなかったでいいんですよ?
絶対に持っていないといけないものだというわけではありません。
それにあなたが気づいていないだけで、特技が一つもないということはないと思います。(それが人に堂々と言える特技だとは限りませんが。)
なかにはこんな特技があるのを人に知られたくないという人もいると思います。
アピール欄に書けるものだけが特技ではありません。
特技があれば有利な場面もたしかにあります。
特技を他人から求められることもあります。
でもね、もう少し軽く考えてみませんか?
役に立たない特技でも別にいいし、特技がなくても別にいいんです。
不器用な自分もそのまま認めてあげてはいかがですか?
心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。
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