皆さんはDVを受けたことはありますか?
そもそもDVってなんの略称か知っていますか?
何年か前にCMでもしていましたよね。
DVとはドメスティック・バイオレンスの略称です。日本語訳では配偶者暴力、家庭内暴力と訳されます。
でもこれ、家庭内だけで起こるものではないんですよ?
まだ結婚していないカップルにも当てはまります。
DV防止法なんて法律もあるし相談窓口もたくさんある、わりとメジャーな問題です。
暴力と訳されていますが、僕自身は虐待だと思っています。
これは僕の妄想?です。
こんな言葉はどこにも定義されていませんが、暴力って言うと一過性のものを想像しませんか?喧嘩をして殴る、蹴る。これが暴力だと思うんです。(別に喧嘩している必要はありませんが。)
で、虐待というと常習性のあるものを想像しませんか?日頃からずっと重ねてやっていること。その中には殴る、蹴るの暴力も含まれます。
暴力は一回目でも暴力。虐待はその暴力がずっと続いている状態。
僕はそう考えています。そのため訳も「一回でもしてはいけないよ。」という意味を兼ねて暴力にしているんじゃないかと。
でもね、DVって、ほとんどの場合が続くんですよね。DVが一回だけで終わったとしても、それはただの喧嘩だと見られがちです。
DVにも種類があります。ここでは代表的なものを3つ紹介します。(勝手に虐待と名称変更しています。正式名称は暴力です。)
身体的虐待
これはもう説明するまでもありませんね。殴る、蹴る、叩く、投げつけるなど、直接身体にダメージがいく暴力です。物を使ったものもあります。後であざや腫れになっていたり、出血、骨折などがあります。
精神的虐待
これは身体ではなく心の方の暴力ですね。ひどい言葉を投げつけられたり、一人の人間として尊重してもらえないなどといったものや、嫌がって拒否をしても無理やりやらされるといったものがあります。
経済的虐待
はい。お金です。あなたから金銭を横取りしたり、通帳から勝手にお金をおろされていたり。金食い虫です。
周りからしたら「そんな男(女)からは早く離れなさい!!」です。
でもあなたは、まだそんな人から離れてないですよね?
どうしてでしょうか?
あなたに悪影響を及ぼす相手です。
人としての尊厳を無視され、最低のことを毎日のようにされています。
その人と一緒にいるとあなたの心も弱ってきているはずです。
・・・
・・・
それなのに、どうしてなんでしょうか??
なぜ、まだ一緒にいるんですか??
相手のことを信じているからです。
相手のことを信じたいと思っているからです。
お互いに好きなんだと信じたいからです。
なったことがない人にはなぜそう考えるのか不思議ですよね?
でもね、このDVをしてくる相手って、めちゃくちゃ優しいんですよ。思いやりがあるんです。
本当に洗脳されているのかと思うくらい(実際にはされているわけですが)、この人がたまに言ってくれる「好きだ。」、「ごめん。」という言葉が、まっすぐに頭の中に入ってくるんですよ。
周りの「やめときなさい!!」って言葉よりも、すごく心に響くんですよ。
『ああー、この人は心の底からわたしのことを好きだと言ってくれてる。ひどいことをされるときもあるけど、これがこの人の本心なんだ。』って。
『この人は素直になれない弱い人なんだな。僕にだけ本当の自分をさらけ出してくれてるんだ。やっぱり僕は特別なんだ。ごめんな、なかなかわかってあげられなくて。傷つけてしまったな。』って。
いやいやいやいや、「あんた何言ってるねん!?」状態なんですが、本当に演技でもなく心の底からそう思えるんです。
そしてずっと一緒にいて疲れていきます。
『どうして受け入れてあげることができないんだろう?』と自分を責めます。
『彼の方がわたしよりつらいはずなのに、わたしがその想いをわかってあげなくちゃいけないのに、わたししかできないのにどうしてこんなに彼のことを怖いと思っているんだろう?』と自分を責めます。
・・・
・・・
答え、この中に出ていますよね。
受け入れたくないからです。
彼のことが怖いからです。
答えが出ているのにその答えを無視して、あなたは自分責めを続けます。
『わたしは何もしてあげられないから、せめて虐待されても優しく受け入れてあげられる人になろう。』
こんなのね、つらいに決まってます。
なぜそこまで信じるんですか?
いいえ、違いますね。
なぜそこまでして信じようとしているんですか??
もうあなた、本当はボロボロでしょ?
好きだから。
いままでのことが無駄になるから。
離れるのが怖いから。
中途半端には終わるわけにはいかないから。
救いたいから。
自分の責任であり、義務だから。
わたし以外には受け止めてくれる人間なんて現れないから。
色々あると思います。
でもド直球はこれじゃないですか??
彼にわたしのことを大切で特別な人であると思っていてほしいから。
安心してください。
あなたは大切ですよ。イライラを発散させる道具として。
安心してください。
あなたは特別ですよ。ここまで都合のいい人間はなかなかいません。
ほんとね、やってられないですよね。
こんなこと認めるわけにはいかないじゃないですか?
都合のいいピエロだと思いたくなくて、あなたは今がんばって信じようと必死なんです。
これを認めてしまったら『いままでの期間、本当に何をやっていたんだ!!』ってなってしまいます。時間という2度と取り戻せない大切なものを、あなたはがんばって捨てていたんです。
これを認めてしまったら『こんなにわたしのことを思ってくれている彼を裏切ることになる!!』じゃないですか。
でも、もう限界がきていますよね。
信じていたかったのに、もはや信じられなくなっていますよね。
だいたいね、『信じていたかった』って過去形なんですよ。
本当は誰よりもあなた自身が認めているはずです。
彼といると緊張しませんか?
彼がいると発言をすごく考えてしていませんか?
彼といると冷や汗が出てきませんか?
まるで職場のすごくきつい上司ですよね。
信じることをやめることはとても怖いことです。
おまけに長ければ長いほど依存や愛着といったものまでできてしまいます。
無理をして信じるの、つらくありませんか?
あなたの心は本当は、その人から離れたいと思っていませんか?
裏切られた回数の方が圧倒的に多かったはずです。
傷つけた回数よりも何倍も傷つけられてきたはずです。
信じることに疲れたらやめてしまってもいいんですよ?
心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。
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