不甲斐ない自分が情けない!!うつ病からの回復期は自殺に要注意!

皆さんはうつ病にかかったことはありますか?

うつ病にかかってしまうと通常の状態とは少し違った思考回路が形成されます。

 

自分を憎んで、周りを妬んで、世界から孤立します。

そのくせ『迷惑ばかりかけてしまってごめんなさい。すみません。許してください。』状態になります。




うつ病に全然なったことがない人が思っているよりも、かなりやっかいです。

 

ただ、この状態がずっと持続するわけではありません。

 

 

うつ病になる直前と回復へと向かうときに、こんなやっかいな状態になります。

 

 

こんなやっかいな状態は、実はかなり深刻です。

自殺の危険性が増します。

他者を暴力で傷つける可能性が増します。

冷静ではいられなくなるんです。

 

うつ病の手前や軽度のうつ病のときが一番しんどくつらい時期だと思います。

このブログを読まれている皆さんの中にもこういう状態の人が多いのではないかと思います。

 

 

うつ病ってね、重度までいってしまうと案外大したことないんですよ?

 

 

そりゃもちろんめちゃくちゃしんどいですし、日常生活にも影響を与えまくりますが、案外なんとかなるものなんです。

だって、自分がしんどいんだということを感じるセンサーもマヒして壊れているから。

 

痛みと一緒ですね。

 

痛みもある一定値を超えるとマヒして感覚がなくなります。

 

例えばタンスにおもいっきり足の小指をぶつけます。

皆さん一度は経験したことあるでしょう?

 

リアルに痛みを思い出せますよね。

相当痛いです。それこそ跳び跳ねるくらいに。

普通にぶつけるだけでも相当痛いです。

 

 

さて、これがタンスじゃなくてコンクリートや金属ならどうでしょう?

 

 

おもいっきり足の小指をぶつけます。

爪は割れ、血が出て、さらに腫れもひどいです。

 

このときの痛みはどうでしょうか?

意外と痛みを感じないものではないですか?

もちろん痛いのは痛いでしょうけど、タンスにぶつけたときの方が痛み自体は強いのではないかと思います。

 

 

だって、刺激が強すぎて感じきれていないから。

 

 

半分以上マヒしてしまって痛いのかどうかすらわからない状態になりませんか?

 

 

その点タンスはマヒさせるほどの刺激はありません。

痛みを存分に味わえます。

 

少し適当な数字で例えますが、

タンスは刺激100。痛みも100です。そのまま感じます。

コンクリートなどの硬いものは刺激150。痛みは40です。刺激が強すぎて痛みをすべて感じられないんです。(見た目はこちらの方が絶対痛そうです。だからそれまでは泣いてなかったのに、靴下を脱いで血まみれになっている足を見て泣いてしまう人もいます。)



心の病も同じなんです。

 

 

ある一定値を超えると心はマヒするんです。

 

 

疲れていることにも鈍感です。

傷ついていることにも鈍感です。

 

 

マヒをして『あれ?すごくだるい?なんかどうでもいいや。』となるだけです。

 

 

現実感も薄れ、どこか夢の中にいるような感じさえします。

そして夢の中では思い通りに動けないようにひどい状態の時のうつ病は、金縛りにでもあっているかのように動けなくなります。

自殺をしようとする気力もないし、いくらしたくても自分ではできないんです。

そういう意味ではうつ病の症状がひどいときは自殺のリスクは少ないのかもしれません。

 

 

うつ病と通常状態には一つの線があります。

 

 

そのボーダーラインを越えてしまったあとで自覚することも多いです。

そのボーダーラインの手前が一番心にダメージを与えるんです。

 

 

それが心の病からの回復していくときと、完全に心の病になってしまう直前です。

 

 

このボーダーラインなんですが、行くときはわりとあっさりと越えられます。

がんばっていても下に向かっている状態なので、気力でマヒをさせることができ、気づいたときには完全にボーダーラインを越えてしまっていたなんてこともあります。

 

問題なのは上がる方です。回復する方です。最下層で生活を続けるうちにほんの少しずつですが、気力は回復していきます。

そしてボーダーラインを下から上に乗り越えられる地点まで来ます。

 

 

ここから上にあがるのが一番大変なことかもしれません。

 

 

心の病はすぐには治らないと言われていますが、ボーダーラインより下に落ちてしまうとできないようになってしまったことがたくさんあります。

普段なら全然問題なくできていたこと、ボーダーラインの少し上でなんとかがんばってできていたことができなくなっています。

普段の自分を20代とするならボーダーライン付近の自分は80代90代です。

 

普段の20代の自分ならできていたことができなくなっているんです。そのあまりの多さに絶望します。

身体を動かすのにもすごく力を使いますし、動きも鈍いです。

これからの将来を想像すると怖くなってしまいます。

 

 

自分が失ってきたものの多さと大事さを、このとき改めて自覚するんです。

 

 

がんばって闘って治療にあてていた時間が復活ではなく、重りを背負った状態でスタート地点からのやり直しにすぎないとわかってしまうんです。

他の人との距離の違いに心が折れそうになります。

あれだけがんばったのに、まだこんなにも遠いのかと絶望します。

 

そして身体は自殺をできるくらいには回復しています。

いままで張りつめていたものが一気に砕けて・・・

 

 

あなたがね、がんばって闘ってきた期間は決して無駄ではありません。

 

 

たしかにスタート地点に戻っただけなのかもしれませんが、いつまたそこから落ちてしまうかもしれませんが、そこからのあなたはすごいんです。

いままでとは比べ物にならないスピードを出すことができます。

他の人を猛追できます。

そのまますぐに追い越して、そのまま置き去りにすることもできます。

 

それほどの試練をあなたは乗り越えてきたんです。

 

せっかくこれから幸せになれるチャンスが高いのに、こんなところで死んでしまってはもったいないですよ?

 

 

心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。

 

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