皆さんはなにか心の傷を持っていませんか?
生きていくのは自分にとっていいことばかりではなく、つらい出来事も体験することがあります。
なかには『嘘であってほしい。』、『こんなの認められるわけがない!』と思うほどの現実が襲ってくることもあります。
心の傷は胸をえぐってきます。
ほんとに物理的に『刺されたんじゃないか!?』と思うほどの痛みを伴うときがあります。
というか、まだ物理的に『刺してくれた方がマシだった。』とすら思えてしまうような傷ができるときがあります。
心の傷って簡単には治りません。
トラウマとして一生残ることもあります。
ことあるごとにフラッシュバックして、つらい思いをすることもあります。
もう乗り越えたと思っていても、なにかの拍子で思い出してしまうこともあります。
身体の傷は治ったか治ってないかがわかりやすいのですが、心の傷は目には見えません。
どれだけ傷が深いかは他人にはわかりません。
傷が深すぎて、他人どころか自分もわからないときもあります。
痛みが強すぎて感覚が麻痺してしまうこともあります。
なにより心の傷の厄介なところは、再発しやすいんです。
一度完全に治ったと思っても、なにかのきっかけで傷が広がることがあります。
表面を見た限りでは治っていると思っても、中がぐちゃぐちゃのままのこともあります。
心の傷はほんとに厄介です。
あなたの苦しさは他人にはわかりません。あなたの苦しさはあなたにしかわかりません。
他人には大したことのないように思えても、あなたはすごく重傷なんてこともあります。
他人にはわからない、あなたオリジナルの苦しさなんですが、その苦しさも続くと麻痺をします。
自分が苦しいのかどうかさえわからなくなっていきます。
苦しいのがあなたの普通の状態になってしまい、苦しくないのがあなたの異常な状態になってしまいます。
心の傷ができる前のあなたと、心に傷を負ってしまったあなたは、もう別人です。
明るくて社交的な性格で誰に対しても好かれていた人が、暗くて無口、誰とも関わらなくなってしまうこともあります。
誰にでも穏やかに交流していた人が、常に攻撃的な態度になり他人を寄せ付けなくなることもあります。
こんな自分と一緒にいると大切な人まで不幸にしてしまうからと、別れを告げる人もいます。
心に傷を負ってしまったがために、人生が激変してしまう人も少なくありません。
今まで信じていたものや価値観が変わってしまうこともあります。
忘れようと思ってもなかなか忘れることができないですし、乗り越えようと思ってもなかなか乗り越えられません。
心の傷って皆嫌うんです。
心に傷がある人と一緒にいても楽しくないから。
どんよりとした空気を撒き散らし、周囲に嫌な思いをさせるから。
暗くて闇を抱えている雰囲気の人より、明るくて無垢な雰囲気の人ほうが一緒にいても楽しいです。
周りに迷惑をかけてしまうことが多いから、心の傷を隠して生きていきます。
一人で抱え込めているうちは一人で抱え込みます。できる限り人に知られたくないんです。
心の傷を武勇伝のように話す人もなかにはいますが、それは心の傷と呼べるほど大きいものじゃないんですね。
紙で指の薄皮を少し切って、ちょっとだけ血が出ただけなんです。
「うわー!血が出たー!死ぬぅ!救急車ぁー!」と一人で騒いでいるだけです。かまってちゃんですよね?
あなたは違うでしょう??
ただのかまってちゃんなら、僕のブログは読まれていないと思います。
かまってちゃんならアピール上手です。かまってくれる人を探して、心の傷を訴えて幸せに暮らします。
不幸自慢をしながら幸せに暮らします。
本当に不幸なら自慢なんかできないんですけどね。
心の傷を悟られたくなくて、必死に隠してがんばっているあなたはかまってちゃんなんかじゃありません。
だからこそ苦しいんです。
いっそのことあなたが、心の傷を自慢できるかまってちゃんならよかったんですけどね。
この心の傷なんですが、治すのは簡単なことじゃありません。
一生治らない心の傷もたくさんあります。
でもね、
それでも生きていかないといけないんです。
心の傷がすごく深くて動けるような状態じゃなくても、生きていかないといけないんです。
たとえ治ることがなかったとしても、生きていかないといけません。
ずっとずっと抱えて生きていかないといけないんです。
そんなの苦しすぎますよね?
だから必死で傷を見ないようにするんです。
自分は心に傷なんかないんだと思い込み、忘れようとするんです。
一心不乱になってがんばって、心の傷から目をそらします。
心の傷を癒す方法を必死で探します。
心の傷を癒してくれる人を必死で探します。
そこで見つけられた人はまだ幸せです。
多くの人はその方法も人も見つからないままに長い時間を過ごします。
ただただ時間だけがすべてを解決してくれるはずと信じて。
そんな希望にすがるしかなくて。
でも、そんな時間さえも、あなたを裏切ってくることがあります。
10年経ったのに、一向に傷は癒えません。
30年経ったのに、一向に傷は癒えません。
こんなことになってしまう人もいます。
その間は地獄です。
『どうしてこんなことに!?』、『なぜわたしがこんな目に?』、『他の人は・・・!!』と世界を恨む期間になります。
そして恨んでいる世界に何もできないまま、恨んでいる世界で生きていくことになります。
心の傷なんてね、ない方がみんな幸せに生活できるんですよ。
人間として成長できると言われていますが、そんな成長なんてしたくもないんですよ。
あなたは地獄の苦しみの中で生活しているのかもしれませんね。
疲れて、ヘトヘトで、苦しくても。
つらくて、しんどくて、もう死にたくても。
それでもあなたはがんばって生きているんですよね。
心の傷がない人には理解できない世界で生きています。
心の傷が浅い人には大げさだと思われる世界で生きています。
心の傷やトラウマはいつか治るとは限りません。
僕自身何年も癒えてない状態ですしね。
あるとき、無性にやるせなくなるときが来ると思います。
それと闘うのもすごく疲れますよね。
でも、そうやって生きているあなただからこそ、本当は誰よりも強い心を持っているのだと思います。
自分を労わりながら一歩一歩歩いて行きましょうね。
心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。
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