どうしても相手に伝えたい、わかってほしいと思ったことはありませんか?
なにも自分の考えに共感してほしかったわけじゃない。だけど、自分がどう思っているのか話をちゃんと聞いてほしかった。
そんな経験はありませんか?
これね、相手が自分にとって大切な人のときになってしまいやすいんです。
一番身近な家族に自分の考えを知ってほしい。
一番大好きな人に自分の考えを知ってほしい。
一番仲の良い友だちに自分の考えを知ってほしい。
尊敬している上司に自分の考えを知ってほしい。
こんなことを思ってしまいます。
こんなことを思ってしまったということは、その人はあなたの考えを聞いてくれなかった。もしくはあなたが伝えきれなかったということです。
あとは最後まで聞いてくれた上での全否定がありますかね?
これって、すごく悲しい気持ちになります。
自分はただ、自分の考えを相手に伝えたかっただけなんです。
なにも『そうだね。』と共感してもらいたかったわけではありません。(もちろん共感してもらえるのならそれが一番ですが。)
自分の考えを相手にしっかりと伝えて、自分の考えを相手に聞いてもらいたかったんですよね。
『こういう考えと理由があったんだ。』と相手に理解してほしかったんです。
でも、それができなかった。
「お前の意見など聞いていない!」、「そんな話聞きたくもない!」、「私の考えが正しいんだから、言われた通りにすればいい。口を挟むな!」、「そんな考えは間違ってる!どうしてそんな考え方をするんだ!」
といった感じですね。
なにも自分の考えを押し付けたいわけじゃなかった。
ただ、最後まで聞いてほしかった。
そういう考えもあるんだということを知ってほしかった。
でも、そうじゃなかった。
最後まで聞いてくれなかった。
自分の考えを全否定された。
これって悲しいですよね。
自分の考えを知っておいてほしい相手に、その考えが伝わらないんです。
大切な相手なのに、理解さえしてくれないんです。
これの解決方法は二つあります。
もう一度相手に理解してもらうために真剣に話すか、『あぁ、この人はもうダメだ。聞いてみようとしてくれる気がない。』とあきらめるか。
どちらかです。
相手をもう一度信じるか、もう信じることをやめるか。
相手にただ理解をしてほしいというのは、あなたは現在、その相手ならあなたの考えも理解してくれると信じているからです。
元々理解をしてくれるはずかないと思っている相手には、ただ理解をしてほしいなんて気持ちはわきません。理解してくれないことを信じているからです。
あなたにとって大切な相手です。
そんな人に理解してもらえないんです。
たとえわかってもらえなくても、せめて理解しようという姿勢は見せてほしかった。
それすらしてくれなかった。
悲しいですよね?
悔しいですよね?
ただ聞いてほしかっただけなのに、それすらしてくれないなんて。
あなたにとって大切な人なのに。
どうでもいい人なんかじゃないのに。
この人だけにはそんな態度をとってほしくなかったのに。
これって、最終的にはあきらめるしか方法はないんですよ。
自分のことならともかく、話を聞いてくれるかどうかは相手の判断なんです。
残念ながらあなたには相手の気持ちをコントロールする力はありません。
(相手が話を聞いてくれる確率が上がるテクニックのようなものもあるにはありますが、そんなものは使いたくないでしょう?大切な相手だからこそ小細工は使いたくないと思います。)
でも、このあきらめるってこともとてもつらい選択なんですよね。
大切な人なのに、幻滅しないといけないんです。
幻滅したくなんかなかったのに、それしか方法はないんです。
こちらが真剣に話を聞いてほしいとお願いをしてもまともにとりあってくれない人なら、真面目に聞こうとさえしてくれない人なら、『あぁ、この人はそうなんだ。』とあきらめて幻滅するしかありません。
あなたができることは幻滅することだけです。
「わかってくれ!」と押し付けてしまうと、相手の尊厳を無視することになってしまいます。
それにね、そんな人はあなたが何を言ってもなかなか変わりません。
期待する方が疲れます。
というか、期待するだけ無駄です。
あなたのことが大切な人なら、こちらが言うまでもなくしっかりと話を聞いてくれます。
もしあなたが逆の立場ならどうでしょう??
大切な相手があなたに真面目な顔をして「ちょっと聞いてほしいことがあるんだ。」と言ってきました。
あなたはどうしますか??
「今テレビ見てるから後でな。」、「えー、面倒くさいなぁ、なんだよ、もう。」といった態度をとりますか?
「どうしたの?」、「なにがあった!?」と、まずは興味を持つでしょう?
相手が真面目な顔をして話して来たら、あなたは最後まで話を真剣に聞くでしょう?
あくびをしながら「あー、そうなんだー。」なんてやる気のない対応なんかしないですよね?
あなたは相手のことを真剣に考えることができる人です。
だけど相手はあなたのことを真剣に考えることができない人なんです。
それだけのことです。
あなたはそれに当然寂しさを覚えますし、距離感もあいてしまうかもしれません。
でもそれは仕方がないことなんです。
あなたではどうしようもできない領域です。
少しずつ受け入れていきませんか?
でもあなたがすごく悲しい気持ちになったり、怒りの感情になっているのは、そんなことになりたくなかったからだということも忘れないでくださいね。
心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。
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