『どうして俺だけこんな目に。』、『どうして私だけこんな目に。』と思ったことはありませんか?
人生がうまくいかなくて、なんとかしようと努力して、それでもうまくいかなくて、さらに方法を考えて、また失敗して、、、
周りはうまくいっているように見えるのに、自分だけがうまくいかないように思う。
最後は根性論に頼るしかなくなってしまったのに、その根性すらもはや尽きかけて。
もう打つ手がないところまできているのに、それでも譲ることができなくて。
最高の結果を目指してがんばるも、現実は残酷。
現実は残酷だから、さらにがんばって努力する。
何度も何度も何度も挫折を味わって、それでも望む結果までたどり着いたことは一度もない。
こんな浮かばれない状態にあなたはなったことはありますか?
まさに、理想を目指していくらがんばっても報われない、悲劇の主人公の誕生です。
人間ってね、報われるからがんばれると思うんです。
報われないがんばりを続けることほど、しんどいことはありません。
結果を追い求めて、いつかは報われると信じて、精一杯努力もして、弱音を吐きそうになっても歯を食いしばって必死にがんばり続けます。
気力を振り絞ってがんばり続けます。
でも、一度も報われません。
理想が高すぎて。
現実が残酷すぎて。
せめて一度くらい報われてくれたら前に進むことができるのに、現実はその一度の機会さえ与えてくれません。
たった一度でも報われたのなら浮かばれるのに、そのたった一度さえゆずってくれません。
がんばって歩いているはずなのに、前に進まず足踏み状態です。
この積み重ねがあなたを悲劇の主人公にしてしまいます。
がんばりすぎて疲れ果ててしまったんです。
それとは別に、もう一つ悲劇の主人公になる方法があります。
それは幸せだった人です。
その幸せがずっと続けばいいのですが、幸せがいつまでも続くとは限りません。
ある日突然、あなたの幸せを破壊する出来事が起こってしまいます。
幸せだった生活が一変してしまいます。
幸せだった日常が戻ってこないことがあります。
父親がある日、事故にあって死んでしまった。
妻がある日、突然自殺をしてしまった。
息子がある日、難病で寿命が少ないことがわかった。
自分がある日、痴漢の冤罪で会社をクビになった。
幸せだった生活が崩れ去ります。
これね、あなたじゃなくてもいいじゃないですか?
こんな珍しい、まるでドラマのようなことがわざわざ自分に起こらなくてもいいじゃないですか?
こんなことが起こらずに一生を終える人の方が多いのに。
よりにもよって、自分の身に起こらなくてもいいじゃないですか?
普通でよかったのに、それすらも許してくれないときがあるんです。
確かにね、生きていたら色んなことを経験します。
それは良いことばかりするわけではなく、ときには悪いこともしたと思います。
むしろ悪いことばかりで、良いことをしたことが少ない人も多くいると思います。
でも、こんなにもつらい想いをするほど、バチが当たるほどのことをしたんでしょうか?
そんなに悪いことをして人生を歩んできたのでしょうか?
多くの人は違うと思います。
ここまで天罰のようなことがくだるほどの悪さをしていた人は少ないと思います。
でもね、あなたはそんな状況におちいってしまいました。
それが偶然なのか必然なのかはわかりません。
それがたまたまなのか運命なのかは誰にもわかりません。
でもあなたが選ばれました。
選ばれるのは少数の人だけなのに、その少数の中に入ってしまいました。
どうしてあなたなんですかね?
なんであなたがこんなにもつらい目にあわないといけないんですかね?
こういうときはあなたが望みすぎているだけで、不幸を気取っているだけだと言いますが、本当にそうなのでしょうか?
あなたはそんなにも大それたことを望んでいたのでしょうか?
ただ、普通の生活ができるだけでよかったのではないですか?
その普通さえもあなたには望みすぎなことなんでしょうか?
普通の幸せを理解していない人間がしんどいと不満を言っている中で、普通の幸せの大切さを理解したあなたが普通の生活をしたいと望むのは、本当に望みすぎのことなんでしょうか?
悲劇的な思考しかできないから不幸なことばかり起こるんだという人もいますが、これって最初から悲劇的な思考しかできなかったわけじゃないんですよね。
最初は誰もがポジティブというか楽観的な思考ができていたと思います。
でもね、その思考ではいられなくなってしまったんです。
つらいことを体験することによって。
実際に不幸なことが現実に起こって。
現実にあらがおうとして現実に押し潰されて。
楽観的な考えすらできないくらいズタズタにされて。
まともな思考のままでは頭がどうにかなってしまいそうだから、悲劇の主人公になったんです。
悲劇の主人公は、自分が壊れないようにするためにあなたにできる最大のことなんです。
悲劇の主人公思考はなっている本人自体も嫌悪してしまうものなのですが、
悲劇の主人公思考は今のあなたを守ってくれているんです。
悲劇の主人公思考にまでなってしまったときは、すぐに直さなくていいですよ。
そこまで苦しい想いをしてきたのだから。
そこまでつらい想いをしたのだから。
今は悲劇の主人公に浸るべきときなんです。
娯楽として悲劇の主人公を気取る人もいますが、あなたは違うでしょう?
悲劇の主人公の自分に酔っているだけの人なら、ここまで読んでくれていません。
悲劇の主人公から抜け出したいと思っているあなただから、ここまで読んでくれたんです。
そんながんばっているあなたでも抜け出せないのなら、今はまだ抜け出せる状態になっていないのだと思います。
あなたは『もっとがんばらないと!!』と思っていると思いますが、もう十分がんばっていると思いますよ。
前を向こうとしているあなたなら必ず、悲劇の主人公から脱出できます。そのときがまだ来ていないだけです。
悲劇の主人公は疲れてしまいますが、あなたは少し焦りすぎなのかもしれませんよ?
心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。
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