人と交流をするのが怖い、人と話をするのが怖い、となってしまったことってありますか?
これって大変ですよね?
世の中、人です。
人、人、人で溢れています。
これが特定の人ならまだいいのですが、人という全体のカテゴリーに恐怖を持つようになってしまったら大変です。
生きていくのが怖いです。
外に出るのが怖いです。
人に会うのが怖いです。
人と話すのが怖いです。
でもね、人間は一人で生きていくことができません。
無人島で自給自足生活ができるのなら別ですが、そんなことはできません。
だから極力人に会わないようにします。
家から出ないようにします。
部屋から出ないようにします。
いわゆる引きこもりってやつですね。
引きこもりってあまりいいイメージがないと思うんです。
引きこもりといったら大抵が親に甘えているように思いませんか?
外に出ることがなく身内にも攻撃的で、母親に「ババア!メシはまだか!!」、父親に「うるせえジジイ!部屋に入ってくるんじゃねえ!!」
親のすねをかじって生きているのに、その親に対してかなり攻撃的なように思います。
これって最初からこんなに攻撃的なんですかね?
そもそも最初から人って怖いものなんでしょうか??
人見知りというのはあると思います。僕も極度の人見知りです。
でも人見知りイコール人が怖いっていうのは違うと思うんですよね。
僕ね、小さい頃すごい人見知りでした。
でも、人が怖いなんて思ったことはなかったと思います。
母親の足に隠れながらも、相手がどんな人か興味津々でした。
怖いという感情なかったと思います。
人が怖くなるのって、人から攻撃されたことがあるからじゃないですか?
人が怖くなるのって、人からひどく傷つけられた体験があるからじゃないですか?
それこそトラウマレベルで。
夢に何度も出てくるほどの。
思い返すたびに吐き気がするほどの。
強く責められすぎたり、信じていたのに裏切られたり、悪意を持って騙されたり、大きさは人によって違いますが、これらのいずれかの体験をしたことがあるからじゃないですか?
しかも何回か。
全部を体験した人ももちろん多くいると思います。
でもね、僕的には一回の体験で『人が怖い!』と思うほどの体験はなかなかないと思うんです。
それこそナイフを持って追いかけまわされた体験とかがない限りは。
何回か回数を重ねていると思うんです。
そして少しずつ人の表情から内面を見抜こうとします。
言葉や建前だけでなくてその人の本質を知ろうとします。
それでもわからなくて、怖くなってしまったのではないですか?
いつ傷つけられるかわからないから。
いつ裏切られるかわからないから。
いつ騙されるかわからないから。
心にトラウマ級のダメージが来るのに、それがいつ来るか予想できないから怖くなるんです。
人の言葉を純粋に信じられていたときは、人と交流することが怖くなかったのではないですか?
人の態度の裏を読もうとしないときは、人と交流することが怖くなかったのではないですか?
でもそれができなくなってしまったんですよね。
傷つけられすぎて。
胸に穴が開いて。
心にナイフを突き刺されて。
まるで人間じゃなく、人間の皮を被った悪魔のように思えてしまうんです。
周りは悪魔です。
怖いです。
関わり合いになりたくないです。
すぐに逃げ出したいです。
その手段が引きこもりになるわけです。
引きこもれば少なくとも関わる人数を最小限にできます。
最初は「ごめんね、引きこもってばかりで。」と申し訳ない気持ちがあったんじゃないですかね?
だけどその状況が段々と長く続いていくと、親の方も心配になります。
「いつまでもこんなことしてないで仕事探したら?」、「一体いつまで甘えるんだ!」と言ってきます。
これがきっかけじゃないですかね?
自分は苦しんでいるのに、それを一番身近な家族から理解されなかったから、攻撃的になってきたんじゃないですか?
誰もわかってくれない。
周りはみんな敵だ。
『誰も自分のことをわかってくれない。自分以外は全て敵なんだ。』と思い込んでしまったら、生きていくのが怖いです。攻撃的にもなってしまいます。
あなた的には『怖い!』、『わかって!』、『助けて!』と精一杯主張しているんですよね。
本当に一生懸命に。
極端に言うと命懸けで。
だけどその主張がさらにあなたと周りに亀裂をもたらします。
あなたはわかってほしいから全力で主張します。もてるエネルギーをすべて使って『お願い!わかってください!!』と発します。
『助けてほしい!!』、『わかってほしい!!』と今もてる力の全てをぶつけます。
火事場の馬鹿力を発揮して、全力で『苦しいんです!!』と助けを求めます。
でもね、そんなあなたは、周りからしてみたらすごく元気そうに見えるんです。
ええ、普通の人よりも元気に見えます。
あなたが命懸けだから。
小声で「ダメ・・・」とつぶやく余裕もないから。
「助けてー!!」と大声でわめいているから。
命懸けで精一杯主張しているだけなのですが、それがかえって自己主張の激しい甘えたヤツというように映ってしまいます。
でもね、それでもいいんですよ。
人と交流するのが怖いときは、引きこもっていていいですよ。
無理に交流しなくていいです。
人と交流するのはね、傷つけられることもあるし、傷つけることもあります。
全員がお互いを褒め合って笑い合えるわけではありません。
仲が良かった人とも一度もケンカをしないなんて無理だと思います。
人と交流するのはね、傷つくリスクがあります。
鏡で独り言を言っているんじゃありません。
相手の何気ない言動にあなたが傷つくこともあります。
相手が故意にあなたを傷つける言動をすることもあります。
もちろんその逆も。
人と深く交流するのは仲良しごっこではありません。
もっとね、血みどろです。(笑)
怖いときにはそんなことできません。
怖さよりも人への興味が勝ったとき、少し外に出る練習をしてみませんか?
焦らなくても人に興味を持てるときがきっと来ると思いますよ?
心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。
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