役に立たない自分は価値がない。誰からも必要とされなくなるのが怖い。

皆さんは自分の価値についてどうとらえていますか?

 

自分はただそこに存在するだけで意味のある価値のあるものだととらえていますか?

それとも自分そのものには価値はなく、役に立つことをすることが自分の価値だととらえていますか?

 

これって自分の価値を自分で決めているか、他人に決めてもらっているかによって変わってきます。




『自分は存在するだけで意味のあるもの。尊いもの。』こういう風にとらえている人は、自分の価値を自分で決めています。

 

『自分は役に立つことをしないと価値がない。しなくなったら終わりだ。』こういう風にとらえている人は、自分の価値を他人に決めてもらっています。

 

 

自分の価値を他人に決めてもらうのは、『自分は存在するだけで意味がある!』と思えなくなっているからです。

 

 

自分だけでは価値のある存在だと思えないから、周りの人に『いい人だ!』と評価をしてもらいたいんですね。

 

そのための一番の近道は役に立つことなんです。

 

自分が役に立てば周りからは好意的にみられます。

 

あなたを必要としてくれる人も増えてきます。

 

『必要としてくれているということは自分には価値があるからだ。』という自信につながります。

 

 

でもね、これにはいくつかの大きな落とし穴があります。

 

 

変な例えになりますが、あなたは冷蔵庫です。

 

冷蔵庫の価値ってなんでしょうか?

 

 

そう、食べ物を冷やして保存することです。

 

壊れて冷やせなくなったら終わりなんです。

 

冷蔵庫は場所もとります。

 

壊れて使えなくなった冷蔵庫は新しい冷蔵庫に取りかえられます。

 

 

壊れて使えなくなった時点で終わりです。

 

 

思い出の品とかならともかく、『この冷蔵庫はかっこいいから、飾りとして置いておこう!』なんてことはありません。

 

あれだけ日常生活に役に立っている冷蔵庫なのに、食べ物を保存できなくなった時点でその冷蔵庫はもういらない存在なんです。

 

 

自分の価値を役に立つか役に立たないかで判断するようになると、あなたも自分をこの冷蔵庫のように扱ってしまうようになるかもしれません。

 

 

自分の価値を役に立つか役に立たないかで判断するのは危険なことでもあるんです。

 

 

役に立てば人から認められるし、役に立たなければ人から認められないんです。

 

役に立てば必要とされるし、役に立たなければ必要とされないんです。

 

役に立てば存在価値はあるし、役に立たなければ存在価値はないんです。

 

 

役に立てているうちはいいですが、役に立てなくなってしまったらどうしますか?

 

 

自分の価値がなくなってしまうんです。

 

価値がなくなったあなたは、誰からも必要とされません。

 

あなたを見捨てる人もいるし、あなたの世界からは誰もいなくなってしまうんです。

 

 

それはとても怖いことなんですね。




そうならないためには役に立つ存在でなければいけないんです。

 

役立たずで迷惑を掛ける存在ではいけないんです。

 

 

努力してがんばって、無理をしてでも役に立つ必要があるんです。

 

 

しんどくても泣き言なんか言ってる暇がないんです。

 

苦しくてもがんばり続けないといけないんです。

 

つらくてもさらに無理を重ねないといけないんです。

 

役に立てなくなってしまったら終わりだから。

 

 

役に立つか役に立たないかで自分の価値を判断すると、しんどい生き方になってしまいます。

 

 

もっと自分の価値を信じてみませんか?

 

 

・・・

とはいえ、そう簡単には自分の価値を信じることができないんですね。

 

自分の価値に自信が持てなくなってしまった人は、他人から攻撃された体験があります。

 

『役に立たないと自分には価値がない。』と思い込んでしまうほどのひどい攻撃をされた経験があります。

 

それが一時的なものではなく、日常的に行われ続けていることもあります。

 

 

そんな中で自分の価値を信じることはなによりも難しいことなんです。

 

 

あなたは周りの人間に恵まれてはいなかったのではないですか?

 

あなたは生きているだけで、ただそれだけで価値があるものだと教えてこられなかったのではないですか?

 

無償の愛をあなたに与えてくれる人は少なく、『役に立たなければ自分には価値がない。』と思い込んでしまうほど虐げられてきたのではないですか?

 

あなたは今まで信じていた自分の価値をぶち壊してしまうほどの相手と出会ってしまったのではないですか?

 

 

そんな人たちのことを信じるようになってしまい、自分の価値がわからなくなってしまったんです。

 

 

「あなたはただ生きているだけで、そこに存在するだけで価値のあるものです。」と言われても、そんな環境で育ったあなたにはきれいごとにしか聞こえません。

 

もしそれが本当なら、あなたは自分の価値を疑うことなんてなかったはずです。

 

自分に価値があるかないかなんて、難しいことを考える生活とは無縁の生活ができていたはずです。

 

 

楽しい生活をしている人は『自分は生きているだけで価値がある!』なんてことは考えることもありません。

 

 

そんなのは当たり前のことだから。

 

自分の価値を疑ったことすらないから。

 

自分の価値は当然にあって、役に立つか役に立たないかは別問題だから。

 

 

あなたはね、本当はもっと価値があります。

 

あなたはね、自分が思っているよりも偉大な存在なんです。

 

あなたはね、自分のことをなめすぎです。

 

 

あなたは冷蔵庫と同じ存在ですか?

 

もう少し自分の価値を疑ってみてはいかがですか?

 

 

心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。

 

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