皆さんは個人経営、または家族経営している職場で雇われたことがありますか?
組織の幹部連中が全員その人の家族や親せきでうめられていたり、その人の子どもがその職場をゆくゆくは引き継ぐことが決定している。そういった場所に雇われたことはありますか?
個人経営の職場っていいところに当たれば働きやすいのですが、悪いところに当たってしまうととことん働きにくくなります。
なかでも一番働きにくいのは、トップやその家族がやりたい放題している独裁者のいる職場です。
普通なら組織は階級というものがあり、組織が暴走してしまわないようにピラミッド状になっているんですが、組織がトップとその他の二分類だけになっている職場もあります。
上からの指示は絶対というところです。
しかもこれ、中間地点を挟まないので、トップがとんでもない指示を出してくることもあるんですよね。
下の人たちが実際にどういう環境で働いて、どういうことに困っているかをまったくわからずに、ただただ自分のその場の気持ちだけで無理難題を押しつけてきます。
現場の意見を無視しためちゃくちゃな指示が出てくることも珍しくはありません。
一国の王様になったかのように態度が大きく、逆らうものはクビにしたり、パワハラで辞めさせようとします。
『自分の国なんだから、なんでも自分の思い通りにやっていい。』という認識なんです。
トップの人間はそれでいいでしょうが、その人の下につく人は大変ですよね。
わがままし放題の人間のわがままにつきあっていかなければいけません。
常識的に考えて『えー?それはないだろー?』というようなことを指示してくる人もいます。
取引先やお客さん、近所からは「あそこはおかしなところ!」と不評の嵐のこともあります。
それでもその職場で生き残ろうと思ったらその指示に従わないといけません。
そしてそのわがままにつきあうことができた精鋭たちだけがその職場に残ります。
その人たちはトップが何をしようがそれに従い、慣れてしまい反発もしなくなります。
新しい人が入っても「ここではあの人の命令は絶対だ!逆らったりしたらいけないからな!」という空気を流します。
新しい人はそれですぐに辞めてしまう人もいますが、『ここではそういうルールがあるんだな。』、『トップの指示に従うのは当たり前のことだろ?』と納得した人が残ります。
残った人たちはみな選りすぐりの精鋭たちです。
自分の指示に的確に従ってくれ、不満ももらしません。
するとトップは『自分の考えについてきてくる人間だけ残ればいい。そういう人たちはたくさんいる。気にくわない奴は辞めてくれたらいい!』という考えが定着します。
独裁者の誕生です。
誰もこの独裁者に逆らうことができません。
反乱が起こる前に反乱分子を優秀な精鋭たちが抑え込みます。
もし仮に優秀な精鋭たちを乗り越えてやってきた猛者がいたとしても、自らが直接手をくだします。
自分の国で謀反をたくらむようなやつらは許しません。
そして従順な部下のみの国を作り、自分に有利な法律を作ります。
ここまで来ては独裁者が暴走していても誰も止めることはできません。
下の人たちの負担がどれだけ大きくてもやりたい放題をし続けます。
下の人たちが困り果てていても、独裁者だけが優雅な生活をしていることもあります。
横柄で威張りちらし、威圧的な態度で下の人たちに接します。
仕事環境はよくなることなく、日に日に厳しくなります。
そこから避難しないといけないんですが、なかなか避難をしないんですよね。
今まで独裁者につきあってきた精鋭たちなので、忍耐力は人一倍あるんです。
普通の人たちなら辞めてしまうような場面を何度も乗り越えてきました。
そのたびに鍛えられてきたんです。
気づかないうちに妙な自信もついています。
その自信があなたから冷静な判断力を奪っています。
また、独裁者という共通の敵がいるので、下の人たち同士はすごく仲がいいこともあります。
そこから避難してしまうことは、仲間たちを裏切ることになるんです。
仲間たちをひどい環境に残したまま、自分だけがそこから逃れることに後ろめたさを感じます。
独裁者の下に一緒にいるから仲間意識があるのであって、そこから離れてしまうと深い溝ができます。
そのことがさらにあなたの『避難しよう!』という考えを遠ざけてしまいます。
でもね、ここは避難しないといけないところなんです。
周りのことなんか関係ありません。
あなたが疲れを感じていないのなら、このまま独裁者の下で最後までということもいいのですが、あなたはそうではないのではないですか?
今が精一杯で、この先もここにいることを想像すると気持ちが沈んでしまいませんか?
5年後、10年後もその職場で働けているイメージができていないのではないですか?
独裁者は国内からの攻撃ではビクともしません。
国外から攻撃してもらわないとひるむこともないし、自分がおかしなことをしているという認識もありません。
でも国外の人たちは独裁者のことなんか知りません。
独裁者から国外に避難できた人も、もうあんな国に関わりたくなんかないと思い、忘れようとします。
そもそも早くに避難できた人は、まだ被害が少ない状態です。
一番被害が多いのは逃げることを考えずにその場にいるあなたたちなんです。
独裁者が変わってくれることはありません。
あなたが自分で、【避難する】という行動を選ばない限り、あなたの環境は変わりません。
周りのことなんか考えないでください。
それを考えてストップしてしまうような優しい人ならなおさらです。
今のあなたに周りのことを考えていられる余裕なんか本当はありません。
まずは自分の身を一番に考えてください。
助けようとして、一緒に避難しようとして、そのまま間に合わなくなることはよくあります。
そうなってしまっては元も子もありません。
もっと自分のことだけ考えて行動してもいいと思いますよ?
心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。
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