落ち込んでいる人にどう声をかけたらいい?一番必要なものは?

皆さんは落ち込んでいる人にどう声をかけてきましたか?

 

人が落ち込む場面に出くわすことは少なくないと思いますが、そのときにどう対処すればいいかは難しいんですよね。

 

というか、正解はないかもしれません。




落ち込んでいる人の性格にもよるし、そのときに落ち込んでいる度合いによっても対応は違ってきます。

 

落ち込んでいる人がいたら全部同じ対応をすればいいというわけではありません。

 

 

そしてあなたの対応次第で相手の心が軽くなるか、さらに追いつめることになるか決まってしまいます。

 

 

正解は難しいのに、外したときの被害は甚大です。

 

でもね、このことを知らない人もたくさんいるんですよね。

 

すごくデリケートで細心の注意を払わないといけないと認識していない人も多いんです。

 

最悪、落ち込んでいる人にとどめを刺す人もいます。(本人は気づいていないことがほとんどですが。)

 

 

まずはね、落ち込んでいる人が何に対して落ち込んでいるかを理解しておく必要があります。

 

 

ミスをして叱られて落ち込んでいる人がいます。

 

この場合も解釈は3パターンあります。

 

①ミスをしたことに対して落ち込んでいる。

②叱られたことに対して落ち込んでいる。

③ミスをしたことと叱られたこと、その両方に対して落ち込んでいる。

 

この3パターンです。(あるいはこれとは全く無関係のことで落ち込んでいるというパターンもありますが、今回は除外します。)

 

ミスをして叱られて落ち込んでいる人を見ると多くの人が③を想定します。

 

実際に③のケースが正解のことが多いと思います。

 

 

でもね、③じゃないケースも意外と多いんです。

 

 

ミスをしたことに対してだけ深刻にとらえて落ち込んで、叱られていることなんて頭に入っていないときもあります。

 

ミスをしたことに対しては全然反省もせずに、叱られたという事実だけを見て落ち込んでしまう人もいます。

 

 

この中のどのパターンなのかを考え、見極める必要があります。

 

 

この段階からしてすでに難しいですよね。

 

正答率100パーセントはありません。

 

少しでも正答率を上げるには、その人のことをよく知っておかないといけません。

 

普段はどんな性格なのか?

裏表はないか?

以前に落ち込んでいたときはどうだったか?

実際に落ち込むのが当然のような内容なのか、こんなことくらい気にする必要もない内容なのか?

 

その他にも色々な観点から思考し、少しでも正確になるようにその人の今の状態を推測します。

 

そしてここからがさらに難しいです。



その人がどれくらい落ち込んでいるのかを推測するんです。

 

 

見た目にはわからないけど落ち込んでいる状態なのか?

 

少し落ち込んでいるように見えるけど、ほんとはすごく落ち込んでいる状態なのか?

 

ひどく落ち込んでいるように見えるけど、実はかまってほしいだけで全然落ち込んでいない状態なのか?

 

落ち込みすぎていてもう周りのことなんか目に入らない、言葉も届かないようなどん底の放心状態なのか?

 

 

その人がどれくらい落ち込んでいる状態なのかを、あらゆる情報を取り入れて推測します。

 

 

いくつかのパラメーターを自分で作って、その人が今どのぐらいの位置にいるのかを推測します。

 

自分がその人の立場だったのなら・・・

でもその人の性格はこうだから・・・

 

少しでもその人の今の気持ちに近づけるよう努力します。

 

100%その人のことが正しくわかることはありません。

 

心理や精神を専門とするプロでもよく間違えます。

 

そしてここからが本題です。

 

 

その人に対して自分がどうするのが一番いいのかを選択し、行動します。

 

 

相手の気持ちを大きくわけると三つのパターンがあります。

 

 

①もう何もそのことに関してふれてほしくない。他人なんかが気やすく自分の中に入ろうとしないでほしい。一人でそっとさせておいてほしい。他人がいるだけで強がらなきゃいけない。よけいに疲れる。邪魔。

 

②誰かに自分のことを励ましてほしい。「あなたは大丈夫なんだよ。」ということを言ってもらいたい。不安でたまらないから、少しでも早くわたしを安心させてほしい。アドバイスももらいたい。

 

③自分の中のたまっているものを全部吐き出したい。愚痴を聞いてもらって共感してほしい。励ましの言葉やアドバイスなんかはいらない。そんな正論を聞きたいわけじゃない。ただただそばにいてわたしの話を聞いてほしい。

 

この三つが主なパターンです。

 

①②③を見たらすぐわかると思いますが・・・

 

全部バラバラなんです。共通する点がありません。全部正反対です。

 

 

その対応をあなたは選んでしないといけません。

 

 

しかもこれ、相手によって違うだけではありません。同じ相手でもそのときの状況によって変わってきます。

 

あのときは②の対応をしたら相手に喜ばれたけど、今回も②の対応をしたらかえって相手の状態を悪化させてしまった。力になるどころか、苦しんでいる相手にさらに攻撃をしてしまう結果になってしまった。

 

 

落ち込んでいる人への対応は本当に難しいです。

 

 

『落ち込んでいるから励ましてやろう。』と安易な気持ちで関わってしまうと、お互いに大ケガをしてしまうことになります。

 

そしてそこから相手との間に修復できない亀裂が入ってしまうことさえあります。

 

落ち込んでいる人に対して100点の対応はできません。

 

ですが、相手のことを考える気持ちが100点に近い点数へと導きます。

 

落ち込んでいる人に対して一番必要なのは思いやりです。

 

自分のことではなく、相手のことをよく考えて行動してくださいね。

 

 

心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。

 

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