皆さんは仕事ができる人間だと思っていますか?
それとも仕事ができない人間だと思っているでしょうか?
この仕事のできるできないなんですが、ただの能力の違いだけではないということを知っていますか?
皆さんは仕事ができる人間といったらどういう人を想像するでしょうか?
仕事をこなすのが早い。
明瞭でハキハキしている。
つらそうな顔を見せないでいつも笑顔。
テキパキと次の行動にうつる。
コミュニケーションお化け。
元気でさわやかに自分から挨拶。
気遣い上手。
周りからの信頼も厚い。
では反対に仕事ができない人間といったらどういう人を想像しますか?
仕事のペースが遅い。
暗い雰囲気でボソボソ声。
笑顔をほとんど見せることなくしんどそう。
愚痴ばかり言っている。
自分の仕事が一区切りついたら、次の指示があるまで動かない。
下を向いていたり、目を合わせて話さない。
自分からは挨拶をしない。
何を考えているのかわからず気味が悪い。
周りからはいつも叱られてばかり。
専門職になれば専門的技能、技術の上手下手が追加されますがが、一般的にはこういう感じで仕事ができる人間、仕事ができない人間と分類するのではないでしょうか?
これね、実は個人の能力だけではないんです。
働く環境によっても違ってくるんです。
だからあるところでは仕事ができると評価され、自信満々に他の場所へ行くと、『この人なに?自信があるみたいだったけど、全然仕事ができないじゃないか!?』ということもよくあります。
反対にあるところでは仕事ができない人と評価され、自信がなく他の場所へ行くと『この人ちゃんと仕事できるか不安だったけど、普通にできてるじゃないか。むしろ他の人よりもよくできてる。』ということもよくあります。
同じ仕事だったとしても働く環境によっても仕事ができる、できないが違ってくるんです。
自信満々だけど仕事ができない人は、その職場で干されます。口だけの人と評価され、それは周りの人間からあなたに伝わります。
今までは職場の中心人物で慕われていたあなたは、そこでは影の薄い存在になります。
仕事をこなしても賞賛されることもなくなり、ほんの少しでもミスしたところがあるとそこを徹底的に責められます。
前まではあなたの意見を尊重していてくれた職場だったのに、今の職場はあなたの意見をまともに聞いてくれません。
職場の人とのコミュニケーションもうまくとれないようになり、笑顔がどんどん雲っていきます。
肩身の狭い思いばかりするようになり、周りからの視線、言動、ムードにより、最初にあなたにあった自信はどんどん失われていきます。
気づけばあなたは自分が仕事をできない人間だと認識してしまいます。
自信がなくても仕事ができる人は、その職場で評価されやすいです。仕事に対しての信頼も勝ち取りやすく、周りから期待もされ始めます。
今までは影の薄い存在だったあなたは、職場の中心人物になり慕われます。
ミスをしたとしても強く責められることはなくフォローもしてもらい、ただ普通に仕事をしていても賞賛されるようになります。
前まではあなたの意見をまともに聞いてくれない職場だったのに、今の職場はあなたの意見をすごく尊重してくれるようになります。
職場の人とコミュニケーションをとることも楽しくなり、笑顔もどんどん増えていきます。
肩身の狭い思いをすることはなくなり、周りからの視線、言動、ムードにより、最初にあなたになかった自信がどんどん出てきます。
気づけばあなたは自分を仕事のできる人間だと認識しています。
仕事のできるできないって、一概にその人の能力だとは言えません。
環境や周囲が変化すれば、あなたもそれに見合った変化をしていきます。
仕事のできるできないは、能力の差ではなく、自信の差である場合も多いです。
どれだけほめられ、周りから期待され、信頼をされてきたかによって左右します。
能力差よりも環境差の方が仕事のできるできないにつながります。
僕はね、中学までは理数系が得意だったんですよ。他のテストでは人並みでも理数系はクラスで三番以内にずっと入っていました。で、どちらかというと文系はそれほど得意ではなかったんですね。
でも高校一年のときに変わりました。
最初のテストで国語でクラスで一番をとったんですね。学年全体で上位20%くらいの成績でした。(つまり僕のクラスは国語が得意な人がいなかっただけです。)自分の学力より少し高めの学校に行っていたので得意であったはずの理数系科目はちょうど中間くらい、その他は下の中くらいでした。
で、次のテストも国語はクラス一位でした。(理数系は中の下くらいに落ちました。)
するとクラスメートや教師の対応が違ってくるんです。
国語の授業に関しては、僕は勉強のできる人とみられるようになりました。教師から正答を期待して授業中に当てられることが多くなりました。
クラスメートも国語のわからないところや宿題の答え合わせをしに、僕の席まで来るようになりました。
すると国語を勉強するのが楽しくなり、『国語だけはこのクラスでは抜かれてはいけない。』と思うようになりました。
高校卒業時の最終的な学力は下の上ぐらいだったんじゃないかと思います。
入学時の得意だった理数系は苦手科目になっていました。
国語は学年全体の上位5%に入るようになってました。
これって能力の問題よりも環境の影響が大きかったんですよね。
周りからほめられてうれしかった。
周りが期待してくれるのがうれしかった。
だから国語を勉強するのは苦痛でもなかったし、覚えるのも他の教科の半分以下の時間で学習していきました。
環境があなたに与える影響って、あなたが考えているよりも大きいです。
仕事ができるできないは、周囲の態度によっても違ってきます。
仕事ができないと悩まれている皆さんは、それが自分の実力だとは思わないようにしてください。自分の能力の違いだけとは思わないようにしてください。
人間の評価は案外いい加減なものですよ?
心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。
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