人の心がわからない人はいる。その人の助言は無視をしたらいい。

皆さんが今まで生活してきて『この人は本当に人の心がわからないんだなー。』と思った人はいますか?

完全にずれていて、かわいそうになるくらいの人に出会ったことはありますか?

 

もしそんな人を相談相手として選んでしまったらどうでしょう?



最悪ですよね。

悩んで、なんとかならないかと勇気を出して相談したのに、見当違いの答えを言ってきます。

 

このときあなたの自信が低下しており、さらにその人が自信をもってはっきりと言ってきたとしたら『自分の方がおかしいんだ。』と落ち込んでしまいます。

 

『自分はダメなんだ。』と思ってしまいます。

 

 

今回は体験談を書こうかと思ったんですけど、新聞記事に今回のテーマにぴったりの記事があったので、それを参考に書いていきます。
(内容は少し変更してますし、あくまでこれは僕個人としての印象です。)

新聞に相談欄があるものがあるじゃないですか?

購読者から相談を募って、その相談内容と相談に対する答えを新聞に書くんですね。

今回はその中の一つを書いていきます。

 

 

まず相談者なんですが、高校二年生のAくんです。Aくんはお母さんとお父さんの3人で暮らしています。Aくんの両親はすれ違いが度々あり、夫婦仲は少し微妙な状態が続いています。

で、あるときから母親の外出が増えるんです。「友達と食事」と母親は言っているのですが、普段の化粧より濃いめでAくんは気になってきます。

ある日、母親の車のナビの履歴を見てしまいました。そこには全然知らない住所が。その住所を調べてみるとホテルであることがわかりました。ただのホテルならいいのですが、いわゆる恋人たちが行く〇〇ホテルです。

 

母親は真面目で厳しく、Aくんはよく叱られていました。でも、とても優しい母親でもありました。

今までたくさんの迷惑を母親にかけてきましたが、それが負担になっていたのではないかとAくんは考えます。

 

父親はこのことについて知りません。

その後の母親の様子も今までと変わりありません。普通です。

そんな母親を見るたびに、今までの思い出が汚れていくようで、裏切られてしまったような悲しさをAくんは感じます。

そして母親の愛情を疑いそうになってしまいます。

 

 

『そんな風に感じる自分が嫌です。これから僕は母親に対してどう接するべきですか?』

 

 

という相談内容です。

 

 

皆さんはこれを読んでどう思いましたか??

 

 

『母親最低―。』、『すぐに父親に話せ!』、『ナビの履歴まで見るなんてやりすぎ。』といった声もあるかもしれませんが、

 

『Aくん、優しい子だなー。』って思いませんでしたか?

 

 

僕がこの記事を初めて読んだときの感想が『優しい子。』、『家族を大切にする子。』なんです。

『だけどそのせいで苦しんでいるんだなー。』とも思いました。

 

 

さて、このAくんに対するBさん(女性)の反応です。

(ここからは少し批判的な文章が続きます。それが苦手な方は読み飛ばしてください。)

 

 

「お母さん、燃え上がっているでしょうねえ(笑)。」

 

です。

第一声です。

第一声がこれなんです。

Aくんの真剣な悩みへの回答は、(笑)から始まります。

 

さらに、

「夫婦仲は微妙なんでしょう?」、「父親が何も知らないのは母親がどうでもいい人だからです。逆も同じです。」

 

そして

「母親にいい人ができたことを祝福してあげる気持ちにはなれませんか?」

と続きます。

 

 

まず僕、この時点で「ええっ!?・・・」と思ってしまいました。
(この時点で不快な人は続きは読まないでくださいね。)

 

 

「そんな気分にはなれないでしょうねえ。家族が解体すれば一番被害を受けるのは子どもであるあなたです。息子は母が女になることを認めたくないですし。」

「あなたも進学すれば家を出て行くんでしょう?もう少しで大人です。大人になってから母親の不倫を知ったら責めますか?父の不倫だったら?あなたが女の子だったらどうでしょう?」

 

もうこの時点でAくんの相談内容とは無関係ですよね。

というかBさん、Aくんのことを責めてますよね?

 

 

まあ色々と思うことがあるでしょうが、まず僕が一番言いたいことは、

 

「Aくん、別に母親のことを責めてねーじゃねーか!!」

 

ってことです。

 

 

皆さんはAくんの相談内容で、Aくんが母親を責めていると感じましたか?

それなら父親に報告して、二人で母親を責めて終わりなんですよね。

わざわざ新聞の相談コーナーなんかに相談しません。

誰にも言えないから新聞の相談コーナーを選んだんです。

 

なぜ誰にも言えないのかというと、母親を敵として見てほしくないからです。

母親のことを『そんなことする親なんだー。』と知り合いから軽蔑されたくなかったからです。

 

 

母親を責めたくないからです。

 

母親を守りたいからです。

 

 

それにAくんは実際に言ってますしね。

「母親を疑いそうになる自分が嫌いだ。」と。

 

 

責めるどころかむしろ、母親への愛情にあふれていると思います。

 

 

Aくんが責めているのは母親よりもむしろ自分です。

母親のことを信じ切れない自分です。

 

 

もうAくんのほしかった答えとBさんの出した答えにずれがありますが、まだ続きます。

 

 

最後にとどめとして、

「母に【女であることを封印せよ】という権利は息子のあなたにもありません。」

「まだ恋をしたことがないであろうあなた。あなたがこの考えに至るには、あと10年くらいかかるでしょうねえ。」

です。

 

参考にした記事はこれでは終わらないのですが、僕が特に言いたかったことはここなので、これで終わりにします。



まずね、皆さんに考えていただきたいのは、現時点で一番苦しんでいるのは誰でしょう??

 

 

不倫をしている母親?

何も知らない父親?

こんなくだらない相談をされたBさん?

 

 

違いますよね?

 

 

Aくんですよね。

 

一番苦しんでいるのは。

 

 

不倫をして罪悪感を抱えている母親でも、本当のことを教えてもらえない父親でも、こんな考えることもないまでのことを相談されたBさんでもありません。

Aくんです。

 

現時点で一番悩み、苦しみ、抱え込み、つらくて悲しい思いをしているのは、Aくんです。

 

それをBさんは取り違えてますよね。

一番かわいそうなのは、父親からは相手にされず、Aくんからは責められている母親だと。

(まあ実際はAくんもすごく母親を責めているのかもしれませんが、この記事の内容ではわかりませんよね?もちろんBさんにもわからないはずです。)

 

Aくんは、新聞社に相談するときどんな気持ちだったんでしょう?

皆さんはAくんが相談するのに抵抗がなかったと思いますか?

 

 

僕はね、Aくんの性格からしたらものすごく自己嫌悪があっただろうと思います。

母親を裏切ってしまったようで。

父親のこと裏切っているようで。(父親とAくんの仲がどうなのかはわかりませんが・・・)

 

Aくんからしたら、誰かに相談することは、打ち明けることは、母親に対する裏切りなんです。父親に本当のことが言えないでいることが父親に対する裏切りなんです。

そんな裏切りをしてまで答えを求めたのに、結果はこれですよ?

 

Aくんは勇気を出して、『どうすればうまく現状を説明できるだろうか?』と悩みに悩んで言葉を集めたと思います。

おやつをボリボリ食べながら文章を考えたわけでも、テレビを見ながら文章を考えたわけでもないと思います。

 

少しでも自分の想いを知ってほしくて、これからも家庭が壊れないように、母親を愛していけるように、真剣に考えたものだと思います。

 

 

決して軽い文章ではないですし、(笑)で始まっていい悩みではありません。

 

 

Bさんへの批判になってしまいましたが、僕、Bさんの意見と一致するところもあるんです。

 

それはこれです。

「母に【女であることを封印せよ】という権利は息子のあなたにもありません。」

批判殺到かもしれませんが。

 

僕、これ、わりと共感できます。(このブログでも「責任はありません。自由にしてください。」とよく書いてますしね。)

でもそれは、母親にAくんの想いが届いた後です。

Aくんの葛藤を知って、Aくんの苦しさを知って、原因が自分だと知った後です。

 

そしてAくんの倍は苦しんで、Aくんの3倍は悩んで、壊れそうになって、それでも心に残ったのが不倫相手だったという場合だけです。

Aくんが悩んでいるのに、それを知らずにのうのうとしているときに使っていい言葉ではありません。

 

 

責任がないのと無責任はまったく違う言葉です。

 

 

このブログを読んでいる人は無責任な人ではないと思いますし、そこまで悩んで苦しんでいると思った上での「あなたに責任はありません。」と僕は書いています。

 

 

でも実際、この返答を読んだときのAくん、どんな気持ちだったんでしょうかね?

AくんがBさんに直接相談しなくて、Bさんの口から直接このことを言われなくて、本当によかったと思います。

 

悩んでいるときって、相手の言葉を重く捉えてしまいます。

相手の言葉が真実の答えなんじゃないかと考えてしまいます。

 

人の心がわからない人は実際に世の中に一定数存在します。

相談相手を間違うと、さらに下に落とされます。

Aくんはこの新聞を読んでさらに自分を強く責めたかもしれません。

 

相談相手の言葉に少しでも疑問が生じたときは、同じ相談を違う人にしてみてください。

「こういうことを言われたんだけど、どう思う?」と相談内容と返答も含めて相談してください。

 

勇気を出して相談したのに、さらにもう一度勇気を出さないといけないことになりますが、決して相手の言葉を鵜呑みにしないでください。

相手の言葉が正しいとは限らないものですよ?

 

 

心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。

 

関連記事(一部広告):



誰にも相談できない悩み。一人で抱え込むのは悪いこと?

相談相手がいないときは

大切な人が苦しんでいるのに救えない!自分の無力さを思い知った時は?

どうして自分だけこんな目に。悲劇の主人公になってしまったら?

一人で抱え込みすぎるのは要注意!周りばかり気にすると押し潰される!!

ありえない対応をされた時は我慢しなくていい。思いっきり怒れ!!

誰にも知られたくない秘密を知られた。弱味を握られて脅されたときは?

痛みを知っている人間ほど人に優しくなれる!痛みで苦しんでいるあなたに・・・

優しい人、いい人だと損をする?世の中不公平だと感じたら?

信頼していたのに裏切られた!心に穴が開いたときは?