皆さんは毎日がすごくしんどくて、ヘトヘト状態で生きているような状態になってはいませんか?
疲れているけど休むことができず、歯を食いしばってがんばってはいませんか?
今までは平坦な道を歩くような感じだったのに、今では崖をよじ登るような生活になってはいませんか?
これってあなたが限界近くまで身体と心を消耗させてしまったからなんです。
本当ならこんなことになる前にそれから逃げないといけなかったのに、あなたはそこから逃げることができなかったんですね。
『逃げてはいけない!』と気合を入れて生活を続けてきました。
『ここで逃げては負け犬だ!』と負けん気の強さで戦い続けてきました。
『他の人はしているから!』と自分だけが弱音を吐くことを嫌ってきました。
『もし逃げたとして、そこからどうする?他にいい案もないだろ?』と責任感を発揮して日常を守ってきました。
日に日に消耗されていく身体と心に、回復が間に合わなくなっても精神力の強さで無理をし続けてきました。
そう、あなたは精神力が強いんです。
あなた自身はそんなことを思っていないかもしれないですが、一般の人と比べても無理をできてしまうんです。
痛みや苦しさに対して我慢強く、耐えることができてしまうんです。
『これぐらいで弱っていってはいけない!』とあなたは認識してしまいます。
『しんどい。』と思うことは恥ずかしいことだと認識してしまいます。
だから周りにしんどいと伝えることなく自分の中でとどめます。
疲れを他人に見せることはカッコ悪いことだと思い込み、弱さを見せることは情けないことだと思い込みます。
でもね、みんな意外と疲れや弱さをさらしているんですよ??
あなたの周りに『すごく大げさだなー。』と感じる人間はいませんか?
『なんでこの人はこれぐらいのことですごくしんどいんだー!わかってよー!!』と周りにアピールできるのかと疑問に思ったことはありませんか?
『それくらいのことなら自分もよくあるし、他の人だってよくあることだろう?なぜ自分だけがしんどいんだって大声で伝えることができるんだろう?』と不思議に思ったことはありませんか?
『そんなに甘い自分を周りにさらけ出して、一体何の得になるんだろう?かまってほしいのならもっと普通にしていればいいのに、あんなんじゃ逆効果になるんじゃ・・・』とすら思えてしまう人はいませんか?
その人たちがあなたの先生です。
その人たちとあなたの中間がちょうど一般の人たちの立ち位置です。
あなたとその人たちは両極端な位置にいるんです。
あなたからしたらその人たちがなんであんなに泣き言を言っているのかわからないし、その人たちからしたらあなたがなんで泣き言も言わずに淡々としているのかがわからないんです。
目指せ中間地点です。
あのね、疲れているときは疲れているって言ってもいいんです。
あのね、しんどいときはしんどいって言ってもいいんです。
それらに黙々と耐えないといけないわけではありません。
泣き言を言ったら負けになるとかはありません。
弱音を吐かないのが強さだと思っているのならそれは違います。
そんなのは強さなんかじゃなく、ただ強がっているだけです。
疲れやしんどさをあなた自身が認めてあげないと、心は緊張したまま無理をし続けてしまいます。
そうすると疲れも急加速でたまっていきます。
今までは平坦で真っすぐな道を歩いていたのに、いつの間にか緩い上り坂が続いていくようになります。
だけどそのことにあなたは気づきません。
緩やかな傾斜なので気のせいだろうと思い歩き続けます。
歩いていくうちに坂道の勾配がどんどんきつくなっていることにも気づかないで。
いつの間にか息をハアハアときらすようになります。
歩くペースもだんだんと遅くなっています。
そんな自分にムチを打って同じペースで歩かせようとします。
息切れなんかを起こす自分が情けなくてイライラします。
そして一度限界が来て立ち止まり、後ろを振り返るとびっくりします。
すごい急斜面を歩いてきていたことにそのときになってやっと気づきます。
気づいたからには垂直に立ってはいられません。
手を地面につけ、転がり落ちてしまわないように身体全体で踏ん張ります。
そしていざ前を見てみると、そこにはもう見上げてよじ登らないと登れないような壁に変化しています。
このときに引き返すという手段をとることができていたらよかったんですけどね、残念ながらあなたには後退という文字はありません。
あなたの性格が来た道をゆっくりと引き返すなんてことを許しません。
崖下だろうが、壁のような角度だろうが、「よじ登れ!!」と命令します。
あのね、そこまで前進前進でいかなくてもいいんですよ?
ときには脇道にそれたり、歩いてきた道を引き返すことも大切なんです。
よじ登る前に一休みし、他に方法がないかを考えるのも大切なんです。
あなたのしんどさはね、他人にはわかりません。
本来ならあなたのしんどさはあなたにしかわからないもののはずです。
だけどあなたは無理をしすぎて、自分がしんどいのかどうかさえわからなくなってはいませんか?
あなたを大切にできるのも、あなたを過酷な環境に追いやるのも、あなた次第だというのは覚えていてくださいね。
心優しいあなたの人生が幸せに包まれますように。
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